全日本ロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。
Rd.05 8月19-20日 もてぎ2&4・栃木
RACE DATA
■大会名称:全日本ロードレース選手権 第5戦もてぎ2&4レース
■開催日:2023年8月19日(土)・20日(日)
■会場:モビリティリゾートもてぎ(4.801km)
■観客数:19日:5,200人 /20日:8,900人
■開催日:2023年8月20日(日)
JSB1000
■周回数:16周 ■天候:晴 ■コース:ドライ
■PP:津田 拓也(1分48秒867/スズキ)
■FL:中須賀 克行(1分49秒414/ヤマハ)
REPORT
JSB1000
中須賀がライバルを退けて優勝! 岡本は転倒・リタイア
2023年のシリーズ後半戦のスタートレースとなった第5戦もてぎ2&4レース。当初、20周で争われる予定だったが、レース序盤に赤旗が提示され、16周レースとして仕切り直しとなり、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀が津田拓也(スズキ)や水野涼(ホンダ)、そして中須賀のチームメイトの岡本裕生の猛攻を退けて優勝を遂げた。
8月19日(土)の予選結果から、フロントローはポールポジションに津田がつき、中須賀、岡本が2番手、3番手にマシンを並べた。そして20周のレースでは、津田が好スタートを切るが、1コーナーでオーバーランして、この間に中須賀がトップを奪い、岡本は水野に続く3番手とした。
その後、トップ集団が2周目を終えたところで赤旗が提示されてレースは中断。12時55分に16周レースとして仕切り直しとなった。
再び津田、中須賀、岡本がフロントローにマシンを並べてスタートが切られ、2周目の1コーナーでは岡本が中須賀のインを突くが、中須賀は立ち上がりでクロスラインを取って逆転。その中須賀は130Rで津田からトップの座を奪う。
トップに立った中須賀だったが、ペースは悪くないものの後続は離れず、津田、岡本、水野による4台での接近戦が続いた。
後半に入ると水野が仕掛け、岡本、津田をパスすると、岡本も津田を抜いて3番手に上がる。さらに11周目には中須賀も水野にかわされたが、中須賀は13周目の5コーナーで水野に仕掛けると首位を奪い返し、さらに岡本が水野に急接近する。だが、この周のヘアピンで岡本のフロントと水野のリアが接触して岡本が転倒してしまう。
これで岡本は戦列を離れることになり、無念のノーポイント。一方、トップの中須賀は15周目に1分49秒414のファステストラップを記録するなど、2位の水野に2秒397差をつけて今季6勝目をあげた。
JSB1000 RESULT Race.1
JSB1000 RIDERS RANKING
COMMENT
JSB1000
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)
「路面温度が高くて、本当に厳しいレースでした。トップに立ってからペースを上げたけれど、みんな離れなかったのですが、マシンの燃料が減ってから少し余力が出てきました。前戦のSUGOから約3ヵ月の振りのレースでしたが、しっかりと考えながらトレーニングをしてきて、そのやり方が間違っていなかったのが証明できました」
岡本裕生選手談(DNF)
「とても残念な結果となってしまいました。トップに立った中須賀選手が逃げ始めていたので、ヘアピンをうまく立ち上がって90度コーナーまでに近づきたいと思っていたのですが、そのヘアピンで水野選手と接触して転倒してしまいました。次のオートポリスはコースとの相性がいいので、もう一度ここで中須賀選手に挑戦します」
吉川和多留監督
「この暑さは、参加全ライダーにとって、とても過酷なレース条件でした。さらに赤旗が提示されてレースは仕切り直しとなり、とても難しいレースでした。
こうした中で、中須賀選手は、レース最終盤でファステストラップを刻むなど、しっかりとレースを組み立ててくれました。また、岡本選手は、転倒という残念な結果になりましたが、中須賀選手、水野選手、津田選手と複数台での駆け引きは勉強になったと思いますし、トップの中須賀選手を見据えてのミス、すなわち優勝を追い続けての転倒なので、いい経験になったと言えます。
シーズンも後半戦に入りましたが、チャンピオンを目指し、チーム一丸となって戦ってまいります。我々の活動を支えていただいているスポンサーの皆さま、応援していただいているファンの皆さまには、変わらぬご声援をよろしくお願いいたします」