全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.01 4月13日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2014全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 鈴鹿2&4
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2014年4月13日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821Km)
■周回数:20周
■観客数: 28,000人 ■天候:くもり ■コース:ドライ
■PP:中須賀克行(ヤマハ/2分06秒832)
■FL:高橋巧(ホンダ/2分06秒903)
REPORT
中須賀克行が開幕戦の鈴鹿で完全勝利!
昨シーズン、JSB1000で2年連続4回目のチャンピオンを獲得した中須賀克行が、2014年の開幕戦・鈴鹿2&4レースでポール・トゥ・ウィンを達成した。
4月12日(土)の予選で中須賀は、自身の持つコースレコードにはわずかに届かなかったが、2分06秒832を記録してポールポジションを獲得。20周で行われる決勝レースでは、好スタートからホールショットを奪うが、第2コーナーでは秋吉耕佑(ホンダ)に先行を許してしまう。その後、秋吉、中須賀、高橋巧(ホンダ)、津田拓也(スズキ)が先頭集団を形成。しかし5周目になると、トップは秋吉と中須賀のマッチレースとなった。
11周目になると、一時は後退していた高橋がトップ2に追いつく。そして16周目の110Rからヘアピンカーブで、中須賀が秋吉に仕掛けてトップに再浮上する。だが、130Rで再び秋吉がトップに立つが、シケイン立ち上がりで秋吉のマシンにトラブルが起きると、中須賀がトップに躍り出る。さらに秋吉は、17周目のダンロップコーナーでハイサイドを起こして大きく後退。これでトップは中須賀と高橋の戦いとなった。
18周を終了した時点で中須賀と高橋のタイム差は0.274秒。そして19周目を迎えると、大量のバックマーカーが中須賀の前に立ちはだかる。そしてシケインで中須賀と高橋の間に1台のバックマーカーが入ったのだが、高橋はラストラップでまたしても中須賀の背後に迫る。しかし、まったく隙を見せないトップ中須賀は、高橋を抑えきって優勝。昨年から鈴鹿3連勝となり、昨年のスポーツランドSUGOから5連勝となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | ヤマハ・YSP・レーシング・チーム | Yamaha | 47’37.187 |
2 | 高橋 巧 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | +0.497 |
3 | 秋吉 耕佑 | F.C.C. TSR Honda | Honda | +6.482 |
4 | 渡辺 一樹 | TeamGREEN | Kawasaki | +10.085 |
5 | 柳川 明 | TeamGREEN | Kawasaki | +11.024 |
6 | 山口 辰也 | TOHORacing with MORIWAKI | Honda | +13.437 |
7 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | Suzuki | +15.036 |
8 | 加賀山 就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | +51.031 |
9 | 中冨 伸一 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | Yamaha | +58.18 |
10 | 酒井 大作 | Flex D.R.E.Motorrad39 | BMW | +1’15.986 |
11 | 今野 由寛 | MOTOMAPSUPPLY | Suzuki | +1’23.577 |
12 | 寺本 幸司 | Team Tras 135HP | BMW | +1’48.124 |
13 | 武石 伸也 | Flex D.R.E.Motorrad39 | BMW | +1’48.467 |
14 | 小島 一浩 | Honda熊本レーシング | Honda | +1’48.957 |
15 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | +1’49.435 |
16 | 西中 綱 | HondaDREAMRT和歌山 | Honda | +1’49.918 |
17 | 稲垣 誠 | Team・橋本組アケノスピード | Suzuki | +2’01.954 |
18 | 野左根 航汰 | NTSチームノリックヤマハ | Yamaha | +2’12.973 |
19 | 大内田 実 | DOGFISH オーテック鈴鹿 | Honda | 1Lap |
20 | 水澤 保 | 山科カワサキKENRACING | Kawasaki | 1Lap |
35 | 吉田 和憲 | icuRTwithモトキッズ | Yamaha | 1Lap |
DNF | 澤村 元章 | 磐田レーシングファミリー | Yamaha | 16Lap |
DNS | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 25 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 22 |
3 | 秋吉 耕佑 | Honda | 20 |
4 | 渡辺 一樹 | Kawasaki | 18 |
5 | 柳川 明 | Kawasaki | 16 |
6 | 山口 辰也 | Honda | 15 |
9 | 中冨 伸一 | Yamaha | 12 |
18 | 野左根 航汰 | Yamaha | 3 |
COMMENT
中須賀克行選手談(優勝)
「この勝利は、素直にうれしいです。開幕戦であり、さらに周囲からの期待も大きく、レースウイークでは、走行の度にプレッシャーで気分が悪くなっていました。今大会は20周で、昨年よりも周回数が増えているので、金曜日の走り出しから、タイヤ選択に集中しました。レース序盤は、タイヤ温存に務め、うまくタイヤマネジメントができたし、20周を全力で走りきることができました。応援していただいたYSPのみなさん、そしてファンのみなさんと、この喜びを分かち合いたいです」
脇田和之監督談(YSP寝屋川店長)
「今大会は、中須賀選手も、チームも、非常に順調で、昨年チャンピオンを決めた最終戦の勢いのまま臨んだ大会でした。だからこそ、ぶっちぎりのレースになると予想していましたが、実際は秋吉選手、高橋選手とのバトルでハラハラしたものとなり、レースの醍醐味を堪能できる内容で、私はもちろん、YSP応援団をはじめとするファンにとっては、うれしい誤算となりました。しかし、中須賀選手自身は、冷静さとアグレッシブさを上手く使い分け、貫禄すら感じさせる走りで開幕戦を制しました。昨年は序盤厳しい状況からの逆転チャンピオンでしたが、今シーズンはこの勢いで、勝利を積み重ねくれるはずですので、ぜひ、平忠彦さん、藤原儀彦さんに続く、全日本最高峰3連覇を期待してください」