本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本モトクロス選手権 IA1

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。

Rd.07 7月19日 東北

RACE DATA

■大会名称:2009全日本モトクロス選手権第7戦東北大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2009年7月19日(日)
■開催地:岩手県/藤沢スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇りときどき雨  ■観客数:11,300人

REPORT

成田が3戦連続となる総合優勝!
ランキングではトップに2ポイント差に迫る!

過去の2戦で連続パーフェクトウインを達成しているYSP・レーシング・チーム・ウィズ・NRTの成田亮は、この第7戦東北大会でも、両ヒートで優勝を飾り連勝記録を6に伸ばすとともに、3戦連続となるパーフェクトウインでの総合優勝を獲得。ランキングではトップの熱田孝高(スズキ)に2ポイントまで迫り、いよいよその背中をはっきりと捕らえることとなった。

今回は、全長1.75km、全日本選手権の開催コースの中でもスケール感のある藤沢スポーツランドが舞台。決勝が行われた日曜日は、曇りと雨が交互に訪れる不安定な天候となり、第1ヒートはウエット、第2ヒートはレース前に多く雨が降ったことで、ところどころマディとなりライダーたちを苦しめることとなった。

第1ヒートは、成田が完璧なスタートからホールショットを奪いレースをリード。これに熱田、新井宏彰(カワサキ)、増田一将(ホンダ)が続くが、オープニングラップを終えるまでに増田が3番手に浮上し、成田、熱田、増田の三人が2周目から後方を引き離しながらトップ争いを展開する。

この三人のなかで、積極的な走りを見せたのが増田。5周目に熱田をかわし2番手に上がると、その勢いのまま成田に接近し9周目にトップに立つ。しかし成田もすぐに反撃に転じ、同周のうちに増田に仕掛けるとこれをパスし再びトップを奪う。さらに成田は次の10周目に、このレースでの自身のベストタイムを叩き出す快走で増田を一気に突き放す。その後は着実に2番手以下との差を開き独走体制を築くと、今季7度目となる優勝を果たした。なお、2位争いは、後半に熱田が増田をかわして、熱田が2位、増田が3位となった。これにより熱田と成田のポイント差は14から11に縮まった。

レディスクラスのレース中に激しく降った雨の影響で、一部路面にマディが残り、ラインも少なく難しいコンディションでの戦いとなった第2ヒートは、福留喜秀(ホンダ)のホールショットでスタート。これに増田、新井、成田が続くが、3コーナーで成田は順位を落としてしまう。しかし1周目のうちに2番手まで挽回した成田は、3周目に福留をかわしてトップに躍り出る。

しかしその後は、難しいコンディションと周を重ねる毎に増えるバックマーカーにより、慎重な走行を余儀なくされた成田は、2番手以下との差を広げることができない。それでも2番手のライダーに勝負させないマージンをキープして中盤を乗り切ると、後半は後方とのリードを着実に築き、最終的には2位となった増田に約9秒の差をつけ優勝。これにより第5戦SUGO大会から6ヒート連続優勝となり、3戦連続のパーフェクトウイン&総合優勝を達成することとなった。

ランキングは、ライバルの熱田が第2ヒートで2回の転倒により5位に終わったため、二人の差は第1ヒート終了後の11からさらに縮まって2となり、残り3戦6ヒートでのチャンピオン獲得に向けて、大きな前進を果たすこととなった。なおシリーズは約2ヵ月のインターバルを挟んだ後、9月13日の第8戦近畿大会から再開される。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 成田 亮 YSP Racing Team with NRT Yamaha 33'46.989(16 Laps)
2 熱田 孝高 Team SUZUKI Suzuki 33'54.758
3 増田 一将 DREAM Honda RT Masuda Honda 34'01.768
4 北居 良樹 Team SUZUKI Suzuki 34'36.173
5 田中 教世 グリーンクラブTEAM TAKASE Kawasaki 34'40.138
6 溝口 哲也 クリーンクラブパーク神戸RT Kawasaki 34'53.226
7 福留 善秀 DREAM Honda RT Fukudome Honda 34'56.483
8 辻 健二郎 HRF.CarLife with TES Honda 34'59.273
9 新井 宏彰 K.R.T Kawasaki 35'06.584
10 沼田 誠司 グリーンクラブJUDGEMENT Kawasaki 35'43.443
11 増田 篤 Team SSC XP Suzuki 35'56.519
12 芹沢 翔悟 Car Lifewith TES Honda 34'11.304(-1 Laps)
13 筒井 卓也 TEAM MOTOLIFE Honda 34'24.922(-1 Laps)
14 片平 竜英 モトハウスレースチームWith elf Honda 35'01.960(-1 Laps)
15 池田 孝宏 orange clubうず潮レーシング福山 KTM 35'21.773(-1 Laps)
16 桒垣 竜斗 Orange Clubうず潮レーシング福山 KTM 35'37.086(-1 Laps)
17 鈴木 恵一 茨城土浦レーシング Yamaha 35'38.749(-1 Laps)
18 中村 泰介 Yamaha 35'41.123(-1 Laps)
19 片倉 久斗 SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS Honda 36'13.818(-1 Laps)

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 成田 亮 YSP Racing Team with NRT Yamaha 32'52.331(14 Laps)
2 増田 一将 DREAM Honda RT Masuda Honda 33'00.921
3 福留 善秀 DREAM Honda RT Fukudome Honda 33'21.593
4 田中 教世 グリーンクラブTEAM TAKASE Kawasaki 33'31.564
5 熱田 孝高 Team SUZUKI Suzuki 33'52.473
6 北居 良樹 Team SUZUKI Suzuki 33'55.699
7 新井 宏彰 K.R.T Kawasaki 33'59.800
8 溝口 哲也 クリーンクラブパーク神戸RT Kawasaki 34'04.464
9 小川 裕紀 KONG STYLE Kawasaki Kawasaki 34'40.527
10 増田 篤 Team SSC XP Suzuki 33'26.484(-1 Laps)
11 片倉 久斗 SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS Honda 33'58.778(-1 Laps)
12 片平 竜英 モトハウスレースチームWith elf Honda 34'15.391(-1 Lap)
13 池田 孝宏 orange clubうず潮レーシング福山 KTM 33'07.446(-2 Laps)
14 鈴木 恵一 茨城土浦レーシング Yamaha 33'14.520(-2 Laps)
15 辻 健二郎 HRF.CarLife with TES Honda 33'37.370(-2 Laps)
16 筒井 卓也 TEAM MOTOLIFE Honda 34'09.294(-2 Laps)
17 中村 泰介 Yamaha 34'10.419(-2 Laps)
18 馬渕 崇之 浜松MRC Honda 35'28.572(-2 Laps)

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 熱田 孝高 Suzuki 284
2 成田 亮 Yamaha 282
3 増田 一将 Honda 264
4 新井 宏彰 Kawasaki 249
5 北居 良樹 Suzuki 230
6 田中 教世 Kawasaki 215
15 釘村 太一 Yamaha 58
17 中村 泰介 Yamaha 54
18 鈴木 恵一 Yamaha 48
29 林 友太 Yamaha 18
32 川上 貴幸 Yamaha 4

COMMENT

成田亮(優勝/優勝:総合優勝)

「第1ヒートは、トップ走行中の9周目に増田選手にかわされたが、あのときは後ろをまったく意識していなかったので驚いた。でもその後は3番手に熱田選手がいると分かったので、自分がトップにいれば、増田選手と熱田選手のバトルとなり、後半の展開が楽になるかと考え、全力を尽くして9周目のうちに前に出た。その作戦が功を奏し後半は自分のペースで走ることができた。第2ヒートはスタートが遅れたので、少しでも前に出てようと積極的に攻め、1周目のうちに2番手まで順位を上げることができた。このがんばりが最終的に勝利へ繋がったと思う。

今日は、過去2年、成績がでていなかったこの藤沢で総合優勝ができ、またポイント差も大きく縮めることができてとても有意義なレースとなった。しかし内容は両ヒートとも転倒を怖がるあまり理想の走りができず、納得のいくものではなかった。またこのレースで熱田選手が5位となり、2ポイントまで差を縮めることができた。でも残りの3戦も僕は熱田選手と死力を尽くした戦いを続けて行くことになるだろう。だから今後も、ポイントを意識するのではなく、いままでのように1戦1戦を大切に戦っていきたい」

鈴木智之、ヤマハ総監督談

「今日も成田選手は完璧なレースを見せてくれたが、本当にすごいのは、連続して集中力を保ち、そして勝ち続けていることで、それをやってのけた成田選手の技術と精神力には今更ながら驚かされる。今回の結果で熱田選手が2ポイントリードしているとは言え、精神的には成田選手が有利に立ったと言えるだろう。でも熱田選手も世界を経験しているライダーなので、この状況からでもきっと力を発揮してくるに違いない。だから流れを掴んでいても、これからも持てる力をすべて出して戦っていかねばならない。だた、成田選手はすでにこれからの戦いの厳しさを承知した上で心も体も準備をしているので、チームも焦らず、いままで通り1戦1戦を大切にしながら戦っていきたい。そしてファンのみなさんからもこれまでと同様、多くの応援をいただければと思う」

ページ
先頭へ