世界耐久選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。
Rd.04 6月8日 ドイツ
RACE DATA
■開催日:2019年6月8日
■大会名称:世界耐久選手権 オッシャースレーベン8時間耐久レース
■開催地:ドイツ/オッシャースレーベン
REPORT
オッシャースレーベン8時間でYARTはリタイア
YART Yamaha EWC Teamは序盤からレースをリードしたが、テクニカル・トラブルのためリタイアを余儀なくされた。
B・パークス、M・フリッツ、N・カネパの3ライダーはウイーク初日から好調を維持して予選で5番手を獲得。決勝は何度もセーフティカーが入る激しい展開となるなか、トラブルに見舞われるまでトップ争いを展開した。
スタートライダーを務めたフリッツは序盤4番手につけ、約1時間後に交代するまでにトップに浮上。バトンを受け取ったパークスもトップ争いを展開しカネパに託して1回目の走行を終了。カネパは果敢に攻めて首位奪回を目指したものの2番手をキープしたまま周回を重ね、約1時間後に再びフリッツに交代してそれぞれ2回目の走行を行った。しかしスタートから7時間を目前にした頃、フリッツの3回目の走行中にトラブルが発生。チームの全員がすでに好成績を確信しはじめていたが、ここでマシンを止めてリタイアとなった。
ヤマハのサポートを受けるVRD Igol Pierret Experiences YamahaとMoto Ain はそれぞれ3位と4位を獲得。WEPOL Racingと3ART Moto Team 95はリタイアしている。
YART Yamaha EWC Teamは第4戦終了時点でランキング5位。7月末にはシーズン最終戦となる鈴鹿8時間耐久レースに出場する。
RESULT
TEAM RANKING
COMMENT
YART Yamaha EWC Team
B・パークス選手談
「私自身は今週末から今日までの自分の走りに満足しています。序盤から好調で気持ちよく乗れていたので、優勝を目指してベストを尽くしました。チームメイトのマービンとニッコロも本当によくがんばってくれたので心から感謝しています。耐久レースは過酷なスポーツで、今日の私たちはバッドラックに見舞われました。このような結果になったことはチームのみんなにとって残念なことでしたが、次の鈴鹿に気持ちを集中していきます」
M・フリッツ選手談
「今日の結果には本当にがっかりしています。ウイークの間中、好調をキープしていただけになおさらです。スタートがとてもうまくいって、トップで1回目の走行を終え、そのあともゼッケン1のマシンと優勝争いを続けていたのに、このようなことになってしまったのです。でも、これがレースというもの。マシンもブリヂストンタイヤもよく走ってくれていたので、次の鈴鹿につなげることができると思います。チームのみんなや、完璧な走りをしたブロックとニッコロに感謝しています。私たちは毎ラップ、すべてを賭けて戦いました。最終戦の鈴鹿でまたがんばります」
N・カネパ選手談
「ウイークを通じ、チーム一丸となってよい仕事ができました。ただ最後の最後に残念な結果が待っていたのです。それまでは3人ともハイペースで走り、ピットのなかのクルーたちも毎回、素早い作業で私たちを助けてくれました。今回はとくに、すべてのラップで非常に速いペースでプッシュし続けていたので、とても厳しい戦いになりました。優勝できると考えていましたが、このような戦いのなかでは2位も十分にすばらしい成績です。あと1時間というところでトラブルに見舞われて悔しい気持ちでいっぱいですが、レースが時に、このように厳しいものであることは私たち全員が承知していることです。タイトルには手が届かない状況ですが、最終戦となる鈴鹿に照準を合わせ、良い結果を残してシーズンを終えたいと思っています」
M・カインツ、チーム・マネジャー談
「今日の私たちはアンラッキーでした。ライダーたちはウイークを通じていい走りを見せており、決勝でも最後までハイペースを維持。好成績を目前にしていましたが、思い通りには運びませんでした。テクニカルトラブルは非常に不運なこと。何が起きていたのか、しっかり把握しなければなりません。パフォーマンス自体はとてもよかったので、次の鈴鹿ではポイント獲得を狙っていきます」