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アジアロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどアジアロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 6月23-25日 日本

RACE DATA

■大会名称:2023 アジアロードレース選手権 第3戦日本
■カテゴリ:ASB1000、SS600、AP250
■会場:スポーツランドSUGO(3.621km)

【レース1】
■開催日:2023年6月24日(土)
■コースコンディション:曇り、ウエット

ASB1000クラス
■周回数:18周
■PP: #73 Haruki Noguchi (1'27.610/ホンダ)
■FL: #75 前田 恵助 (1'32698/ヤマハ)

SS600クラス
■周回数:5周
■PP: #55 長尾 健吾 (1'30318/ヤマハ)
■FL: #22 南本宗一郎 (1'43.038/ヤマハ)

AP250クラス
■周回数:12周
■PP: #36 ムハマッド・ファエロズィ (1'39.078/カワサキ)
■FL: #55 Aiki Iyoshi (1'38.682/カワサキ)

【レース2】
■開催日:2023年6月25日(日)
■コースコンディション:ドライ

ASB1000クラス
■周回数:18周
■PP: #73 Haruki Noguchi (1'27.610/ホンダ)
■FL: #28 Markus Reiterberger (1'28.121/BMW)

SS600クラス
■周回数:15周
■PP: #55 長尾 健吾 (1'30318/ヤマハ)
■FL: #89 Khairul Idham Pawi (1'30.490/ホンダ)

AP250クラス
■周回数:12周
■PP: #36 ムハマッド・ファエロズィ (1'39.078/カワサキ)
■FL: #79 Toshiki Senda (1'38.803/ホンダ)

REPORT

ASB1000

Race 1:カスマが今季初優勝、代役の伊藤も5位入賞

ウエットからドライへと変化するとても難しいコンディションの中で、YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANの#27カスマ・ダニエル ・カスマユディンが今季初優勝を飾った。

スタート時はウエットコンディションだったことから、ほとんどのライダーがレインタイヤで出走。グリッド4番手からスタートしたカスマは7番手と集団の中盤に位置した。3周目に伊藤を捉えて6番手、この時点でトップには4秒差だったが、カスマは焦ることはなかった。第2グループの中で着実にポジションを上げて5周目には4番手、6周目には3番手とし、トップとの差も約3.7秒へと縮まった。

そして8周目にはKota Arakawa(ホンダ)を捉えて2番手に浮上、さらにトップのTakuma Kunimine(ホンダ)に1.5秒差とすると9周目を終え0.3秒差とそのテールに迫り10周目にトップに浮上。その後はそのまま後続を引き離してチェッカーを受けて、今季初優勝を飾った。

代役参戦の伊藤はトリッキーなコンディションを苦にしないライダー。10番グリッドながら1周目で5番手に浮上。その後、2周目には6番手、4周目には8番手まで後退するも、ここから6周目に7番手として上位を目指していった。そして10周目に5番手へ。その後は3台の3位を争うグループの最後尾につけてポジションをアップを目指し4番手に上がったものの、#75前田恵助にかわされ5位と代役の役割を果たした。

ワイルドカードでの出場となった前田は、ほとんどがレインタイヤを選択したレースにおいてスリックタイヤをチョイス。そのため、スタート直後はスローペースで、2周目を終えた時点でトップに30秒差と集団から大きく離された。その後も差は約49秒まで拡大したが、路面が渇きはじめ、7周目にはトップに48秒差 (18番手)と近づきはじめ、さらに半分を終えた時点では42秒差と、レインタイヤを使っている上位陣を上回るペースで追撃を開始。そして残り6周となったところでトップに30秒差、残り3周にはトップに20秒差でトップ10に入ると、ここからさらに激しく追い上げ、ラストラップで3台をかわし表彰台となる3位でチェッカーを受けた。

Race 2:カスマが3番手走行中に転倒、伊藤は6位

レース1で今季初優勝を飾ったカスマ、このレース2ではスタートでミスがあり、ポジションを落として1周目を10番手で終えた。レースは1周目から上位3台が先行する展開となったが、諦めることなく2周目には9番手、3周目には伊藤の後方8番手につけると、4周目には#25 Azlan Shah Kamaruzaman(BMW)のピットスルーペナルティと伊藤をかわしたことで6番手にポジションをアップ。さらに5周目には#67豊島怜(DOG FIGHT RACING)、6周目にはArakawaを捉えて4番手と着実にポジションを上げていった。

この時点でトップに約8秒差、3番手には6秒差。しかしギャップは開いていったが、2番手を走るランキングリーダーのHaruki Noguchi(ホンダ)が転倒リタイア。これで表彰台圏内へ進出したが、その翌周に第1コーナーで転倒、リタイアとなってしまった。

伊藤は10番グリッドから好スタートを決めて6番手にポジションアップし第2グループにつけた。2周目に入り7番手に後退した後、Azlanのピットスルーペナルティで6番手に上がったが、カスマに先行を許して再び7番手へ。その後は、上位の転倒、またグループでのバトルにより順位は変動。5番手として最終ラップに入ったが、豊島にかわされ6位。その豊島がヤマハ勢トップの5位を獲得した。

SS600

Race 1:南本が5周の超スプリントで2位、阿部が優勝

予選では、#55 長尾健吾がポールポジションを獲得。さらに3-5番手には#57西村硝、#3阿部恵斗、#64伊達悠太といったワイルドカードのヤマハライダーがつけた。これに続いたのがYAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANの#22南本宗一郎で6番手、さらにチームメイトの#50アハマド・アフィフ・アムランは18番手として決勝を迎えた。

レースは、フルウエットの状況となったが、これにすぐさま適応した南本がトップに立ち、Md Helmi Azman(ホンダ)と阿部、YAMAHA Racing Indonesiaの#99ガラン・ヘンドラ・プラタマらが続いた。2周目に入ると阿部がトップに浮上、南本はAzmanにかわされて3番手へ後退してしまう。 しかしその後、厳しいコンディションの中で転倒車が続出し、レッドフラッグが出されてレースは中断。5周の超スプリントで再スタートとなった。

そのスタートでは阿部がトップ、Azmanが2番手、これに南本が続くが、ここでも1周目から激しいバトルが展開され、阿部、Nakarin Atiratphuvapat(ホンダ)、南本がトップ3で1周目を終了。さらにヤマハ勢では、ガランが6番手、伊達が8番手、ガランのチームメイトの#108アンディ・ムハマッド・ファドリが10番手、YAMAHA Thailand Racing Teamの#56ラタポン・ウィライローが11番手と続いた。

レースは阿部が独走状態で周回を重ねて、そのままゴールしたのに対して、2位争いは熾烈。南本は3番手で粘り強くAtiratphuvapatをプッシュして4周目のシケインで攻略して2番手に浮上。しかし、その後の1コーナーまでのストレートで逆転を許したが、再び逆転して2番手でラストラップに入ると、そのまま最終のストレートまでバトルを繰り広げ、ポジションを守り切って2位でチェッカー、今季2度目となる表彰台を獲得した。

ヤマハライダーでは、伊達が7位、ガランが8位ラタポンが10位でフィニッシュしている。

Race 2:阿部が2位、南本は4位と表彰台ならず

昨日のヘビーウエットから一転。ドライコンディションで行われたレース2。南本が好スタートから2番手で1周目を終える。3周目にはバックストレッチのブレーキングでトップに浮上、8台のトップグループを先頭で引っ張っていった。

その後は、大きな動きがないまま周回を重ねたが、6周目のシケインで急遽レースが動く。南本が阿部とAzmanにかわされ3番手に後退。さらに3つポジションを落とし6番手で後半へと入っていった。その後半では上位に転倒があり9周目に5番手に浮上したが、そこからポジションを上げることができず5位でチェッカーとなったが、上位に技術違反があり最終リザルトは4位。地元での連続表彰台はならなかった。

阿部は常にトップグループにポジショニングし、6周目、2番手からシケインで南本に仕掛けてトップに浮上。その後、トップ争いは3台に絞られ、阿部はトップのまま最終ラップへ突入。最後コーナーを立ち上がったところまでトップを守ったが、フィニッシュラインでKhairul Idham Pawi(ホンダ)に逆転を許し、0.013秒差という僅差で2位となった。

ガランは序盤を終えて第2グループの先頭9番手とすると、前半に1つポジションを落とし10番手で走行していたが、終盤に上位に転倒があり9位でチェッカー。ラタポンは14番グリッドからスタートするも第1コーナーで最後尾までポジションをダウン。5周目にアフィフをかわし15番手とし、最後は12位でフィニッシュ。アフィフは18番グリッドから1周目を15番手。その後、5周目にラタポンにかわされ16番手としたが、上位に転倒があり13位でゴールした。なお、ガランのチームメイト、アンディは3周目に転倒リタイアとなった。

AP250

Race 1:ファエロズィが5位を獲得

予選で、YAMAHA Racing Indonesiaの#36ムハマッド・ファエロズィ・トレクォットゥラが、昨年のタイムを2秒以上も上回るタイムでポールポジションを獲得。チームメイトの#89ワヒュー・ヌゴロホは10番手・4列目からのスタートとなった。

レースでは、ファエロズィがホールショットを奪うが、序盤の3周で5番手までポジションを落としてしまう。さらに3・4周目にも順位を落として7番手に後退することとなったが、数台による第3グループにとどまり6位争いを繰り広げていった。

レースが終盤に入ると、一時は3位を争う集団を吸収するラップもあったが、再び分離し6位争いを展開。終盤に入るとライバルの転倒もあり5番手に浮上すると、プレッシャーをかけてくる後方のライバルを抑えながらレースを進め、そのまま5位でフィニッシュした。

一方のヌゴロホは9番手で1周目を終了するが、2周目には10番手へと後退してしまう。それでも最後まで順位アップを目指してラップを重ねると、最後に一つ順位をあげトップ10内に入る9位でチェッカーを受けた。

Race 2:ヌゴロホが4位、ファエロズィは他車と接触して転倒リタイア

10番手・4列目からスタートしたヌゴロホは、トップグループの後方8番手で1周目を終了。2周目には9番手に後退したが、トップグループにとどまったまま序盤を終えた。

5周目にファエロズィが離脱すると、それを機にトップグループは2つに別れ、ヌゴロホは第2グループに入ったが、残り4周となったところでそのペースについていくことができず、徐々に離されてしまう。ところがその後、上位陣に転倒があり6番手へ、さらに最終ラップのシケインでのバトルで2台が転倒。これで順位をさらにあげ、今季最高位となる4位でチェッカーとなった。

昨日のレース1に続いて、ポールポジションからスタートしたファエロズィはホールショットを奪うも、オープニングラップにポジションを落として3番手。その後はトップグループでポジション争いを繰り広げ、3周目には2番手に上がるなど力強い走りを見せた。

しかし4周目に入り、バックストレッチで数台にかわされ5番手にポジションを落としてしまう。そして5周目のシケイン、他車が大きく膨らみ、レーシングラインを走行していたファエロズィと接触。これでファエロズィは転倒。上位フィニッシュが期待された中で、突然リタイアを強いられることとなった。

UB150

Race 1:グピタが2大会連続となる3位表彰台を獲得

UMA MMR YAMAHA PHILIPPINE TEAMの#43エイプリル・キング・マスカルドが前日のFP2で転倒。診断の結果、1週間のレース停止となり今大会を欠場することとなった。さらに、#27ジアン・カルロ・マウリシオは予選でマシントラブルが発生して、最後尾となる24番グリッド。4S1M YAMAHA PHILIPPINE TEAMの#23グピタ・クレスナ・ワドハナは7番グリッドから、#22ジョン・エメルソン・イングイトは12番グリットから決勝を迎えることとなった。

レースではアクシデントもなく全員がスタート。1周目を終えてグピタが6番手、ジョンが11番手、ジアンは18番手で2周目に入って行った。この中でグピタが好調、2周目にトップに立つなど上位でレースを進めた。一方のジョンはトップ10 圏内を伺うポジションをキープ。ジアンは徐々にポジションを上げ5周を終えたとこでグピタの背後、6番手まで上昇した。

レースのポイントは、最終のシケインに上位で飛び込み、チェッカーまでの上り勾配でいかにスピードを乗せていけるか。そしてラストラップは、いつものように大集団となり、この中でジアンが7番手、ジョンは9番手、グピタは10番手からの追い上げとなった。

そして、シケインから続く最後の登りは2台のライバルが抜け出したが、その後方では数台のサイド・バイ・サイドの中でグピタがスピードを乗せて加速。1000分の1秒という僅差でマレーシアのレース1に続き3位表彰台を獲得した。なお、ジアンは6位、ジョンは8位となった。

Race 2:4S1M YAMAHA PHILIPPINE TEAMがダブルポディウムを達成

クリーンなスタートで幕を開けたレース2。1周目を終えてグピタが6番手、ジョンが9番手と上位でオープニングラップを終了。一方のジアンは18番手と後方からの追い上げを強いられることとなった。レースはトップ集団が長い一本ラインとなり、ストレートエンドでのブレーキングで順位を入れ替えていった。

この中でグピタが、レース1と同様に序盤から上位をキープ。3周目にはジョンも7番手までポジションを上げてともに上位でラップを重ねていった。ラスト3周となったところから、トップグループは約10台に絞られたが、ジョンとグピタともにこの集団にとどまり最終ラップを迎えた。

そして最後のシケインでは2台がクラッシュする激しい展開となったが、ジョンが上りのストレートでライバルたちをかわしファーストチェッカーで今季初優勝、さらにグピタも3位に入り、4S1M YAMAHA PHILIPPINE TEAMがダブルポディウムを達成した。

18番手スタートとなったジアンは、ポジションこそすぐに16番手とするが、トップから4秒差と少し離された状態でレースを進めていった。そして徐々に挽回しトップグループの後方につけたが、5周目に転倒車に巻き込まれる形で転倒、復帰を試みたがかなわずリタイアに終わっている。

ASB1000 RESULT Race.1

ASB1000 RESULT Race.2

ASB1000 RIDERS RANKING

SS600 RESULT Race.1

SS600 RESULT Race.2

SS600 RIDERS RANKING

AP250 RESULT Race.1

AP250 RESULT Race.2

AP250 RIDERS RANKING

COMMENT

Race 1

ASB1000
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#27 カスマ・ダニエル ・カスマユディン(優勝)

「ASB1000も2年目で、SUGOでのレースも今回で2回目で、事前テストも実施しました。さらに何といってもヤマハのホームサーキットなので何としても勝ちたいと思っていました。マシンの方のセッティングにも不安はなく、一台、また一台とオーバーテイクしてレース中盤にはトップ3まで上がることができました。コースが乾いてきたのでレート・ブレーキングも駆使してプッシュしました。今日は本当にチーム、スタッフ、メカニックに感謝したいと思います。明日もまた、すべてのヤマハチームでライバルに対してよいレースができるようがんばります」

#76 伊藤勇樹選手談(5位)

「ケミン選手の代役として参戦することとなり、SUGOは1年ぶり、ダンロップタイヤのパッケージが半年ぶりでしたが、いつものチームメンバーとのレースだったので、不安なくレース1までやってこれましたし、その結果、納得のいくレースができました。ARRCに関してはラップタイムも速くなり、確実にレベルが上がっていると感じました。明日はドライでのレースだと考えますが、チームに貢献できるようがんばります」

SS600
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#22 南本 宗一郎(2位)

「スタートでトップに立ったもののリアのグリップ感がなくペースをあげることができていなかったので、赤旗・リスタートとなったのが幸運だったかもしれません。セッティング、電子制御をブラッシュアップしたことでフィーリングがかなり良くなったのですが、2位というのが惜しまれます。しかし、数えられないほど転倒しそうになった中で、完走できて本当に良かったと思います。明日、ドライでは自信もあるので、がんばります」

#50 アハマド・アフィフ・アムラン(11位)

「アンダーボーンでSUGOを走った経験はありますが、スーパースポーツでは初めてとなりました。しかも雨という最悪なコンディションでレースだったので、ペースをキープしつつ安全マージンをとって少しづつトライを重ねベストを尽くしました。今日の経験を通じて分かったことも多く、少しでも自信につながったと思うので明日はさらにがんばります」

Sean Wong Hong Siong監督談

「SS600はスタートからレインタイヤで赤旗中断後リスタートとなったが、南本選手はスタートも良く、速いペースをキープしてくれて2位。この成績はとてもうれしくハッピーです。もちろんレース2では優勝がターゲットになります。アフィフ選手はSS600で初のSUGO。改善はしたものの11位と、引き続きベストを尽くしトップ10を目指します。
ST1000は、マシンのセットアップ、アッデートアイテムなどで、安心してレースに臨むことができました。またレインへのセッティング、ライダー側での適応も上手くいったと思います。カスマ選手は良いスタートは切れなかったものの、耐えながらコンスタントに走り切ることができました。伊藤選手は代役ですが、カムバックとしては上出来で表彰台にも近づいてくれました。私たち以外にもヤマハライダーが表彰台に上がりヤマハデーになったことをともに喜びたいと思います。明日はドライになると思いますが、ライバルと渡り合えるようタイヤマネジメントをしっかりしていきたいと思います」

Team GYTR

前田恵助選手(3位)

「アウトラップのとき、路面に湯気が見えて乾いてくると判断し、スリックタイヤへの変更を決断しました。しかし思ったほど乾いてくれず、ラスト6周でやっとプッシュできる状態に。最終ラップシケインの立ち上がりで1人抜いて3位に上がることができました。明日はドライでも真価を発揮できるよう頑張ります。ARRCは全日本ライダーの走り方とどうも速さのポイントが違うことに気が付きました。とても勉強になります」

Race 2

ASB1000
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#76 伊藤勇樹選手談(6位)

「 表彰台争いも見えていたので非常に悔しいのですが、精いっぱいやりきりました。また。完走することでチームにデータを持ち帰ることもでき、最低限の責任は果たせたのかと思っています。昨日は雨天で難しいコンディションでしたが、今日はドライで実力の世界。事前テストやトレーニングもなく不安な気持ちでレースを迎えましたが、自分のポテンシャルを示すことができたと思います。またこのチームでみんなと一緒にレースを続けたい気持ちさせられました」

#27 カスマ・ダニエル ・カスマユディン(DNF)

「レース2は、スタートが悪く自分にも腹が立ったが、とても良いフィーリングで走ることができました。前を走る全員を抜くつもりで周回を重ねました。現実的には3位争いは難しいと考えていましたが、上位でクラッシュしたのを見て3位に上がれたことがわかったのですが、1コーナーの侵入時に、先行車がいたのでそれを避けるためラインを2・3本外して走行したのですが、その際に転倒してしまいました。残念ですが、気持ちを切り替え、次戦のマンダリカでは強くなって戻ってきます」

SS600
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#22 南本 宗一郎(4位)

「スタートは良かったのですね。ただ、セッティングに手を入れフィーリングは改善されたもののレースペースを上げることができませんでした。路面温度がレースウィーク中で一番高かったのが災いしたのかも知れません。そんな中、他車にパスされてリズムを崩してしまい集団の前へ出ることができなくなりました。後半はそんな中でベストを尽くしたのですが... 次回マンダリカは未知のサーキットになりますがチャレンジする気持ちを忘れずに臨みます」

#50 アハマド・アフィフ・アムラン(13位)

「ドライで皆が100%の力を出し切るレースとなりました。レースペースをつかむことができて順位も3つあげポイントも獲得できました。しかし納得はしていません。例えばセットアップやライディングポジションなどの課題を克服する必要があります。ここSUGOでは経験を積むことができたし、次回、来年に向けたデータの収集もできました」

Sean Wong Hong Siong監督談

「SS600では南本選手が良いスタートを決めてくれた。レース2に向けてはサスセッティングを変更して臨んだその効果が現れず、それでも力を尽くし4位でフィニッシュしてくれたのは良かったですね。アフィフもウォームアップでセッティングを変更し、レースではペースアップができました。今回のレースが良い経験になり、自信もついたので次戦マンダリカで生かして欲しいと思います。
ASB1000は、カスマ選手がドライでも快適に走れており、3位が狙えるところでしたが、フロントからのクラッシュでリタイアとなりました。スタートにも問題が残りここはマンダリカに向けて改善していきます。伊藤選手は、練習も事前テストもなしの状態なのに闘争心を持って戦い抜いてくれ感謝しています。ただ、ASB1000の次戦のラインナップは現在未定です」

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