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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.10 8月19日 バッズクリーク

SUMMARY

450MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのディラン・フェランディスが、ヤマハ・バッズ・クリーク・ナショナルで、決して諦めないメンタリティを再び示し、困難な状況を乗り越えてモトスコア3位/6位で総合6位に入った。

250MXは、Monster Energy Yamaha Star Racing のジャスティン・クーパーが250MX Moto 1で表彰台の最上段に上り、前戦ユナディラでのMoto 2優勝のパフォーマンスを裏付けた。クーパーはMoto 2でも2位に入り、総合2位となった。残り1戦となったAMAプロモトクロス選手権で、クーパーはタイトル獲得圏内に踏みとどまっている。
一方、ルーキーのダクストン・ベニックは、バッズクリークMXパークでの厳しいコンディションの中、今回も目を見張る走りを披露して総合7位(4 - 11)と、クーパーに次ぐトップ10入りを果たした。ヘイデン・ディーガンはMoto1での赤旗中断後の再スタート直後に第1ターンでクラッシュを喫するが、奮闘して16-5のスコアで総合11位。すぐ後ろにスタイルズ・ロバートソンとリーバイ・キッチンが、それぞれ総合12位(10 - 13)と13位(14 - 10)で続いた。

RACE DATA

2023 AMAモトクロス選手権 第10戦バッズクリーク
開催日:2023年8月19日(土)
開催地:メリーランド州メカニクスビル
会場:バッズクリーク・モトクロスパーク

REPORT

450MX
フェランディスが難しい状況を乗り越えて総合6位

この週末に向けて100%の感触ではなかったフェランディスだが、予選では5番手と堅実な成績を収め、続くMoto1では1周目を終えて8番手で戻って来た。フェランディスは力走を続け、レースが折り返し点を迎えるとトップグループへと接近。レース終了まで残り2周となったところで3番手に順位を上げると、残念ながらそこで時間切れとなり、3位でフィニッシュした。

Moto2では3番目のゲートピックを得るが、残念ながら第1ターンでクラッシュを喫し、再走に時間を要したため、最後尾まで後退してしまう。それでもひるむことなく、フェランディスは集中した走りで追い上げ、レース終了まで残り3周の時点で9番手まで挽回。その後もプッシュを続けるが差を詰めるには時間が足りず、結局9位でフィニッシュラインを通過。総合6位となった。

フェランディスは450MXポイントランキングで2位の座を維持し、SMXポイントランキングではトップ5と16ポイント差の6位につけている。

250MX
クーパーが前戦に続きMoto1連勝を記録

クーパーは予選で、今シーズン5回目となる最速ラップタイムを記録した。Moto 1のスタートでは思うように飛び出すことができなかったが、レース開始から15分が経過しようとするところで赤旗が提示されてレースは中断。その時点でクーパーは5番手を狙う位置についていた。クーパーは2回目となるスタートでははるかに良いスタートを見せて3番手につけると、タイトル争いの直接のライバルをすぐに抜き去って2番手に浮上。トップは3選手による争いとなり、クーパーは12周目にリードを奪うと、好タイムを連発して後続を引き離し、2戦連続、今シーズン4度目のモト優勝を果たした。
Moto 2ではスタート直後に3番手につけると、トリッキーなコンディションの中で自身のレースをマネージメント。レース終盤にペースを上げ、1分58秒723という驚異的なタイムを叩き出しながらトップを追うも、1.5秒差まで迫ったところで時間切れとなり2位でフィニッシュ。総合結果でも2位となった。

ルーキーのベニックは予選11番手と堅実な走り出しを見せたが、Moto 1の1周目を終えた時点で29番手。べニックは集団の中で順位を上げていたが、赤旗が提示されてレースは中断。レース再開のスタートでは素晴らしい走りを見せて4番手につけると、そのポジションで力走してフィニッシュ。自身キャリア最高位となるモト成績を残した。
続くMoto 2では1周目を12番手で終えると、その後9番手まで順位を上げるが、結局11位でフィニッシュラインを通過。総合7位となった。

ディーガンは走り出しから全力を尽くし、予選ではトップタイムにあと一歩の2番手に入った。そこから、Moto 1で素晴らしいスタートを決めると、ディーガンはすぐにリードを奪い、予選よりもさらに速いラップタイム(1分56秒613)を叩き出し、赤旗が提示されるまでに2番手に8.8秒のリードを築いた。残念ながら、再スタート直後の第1コーナーでクラッシュ。再走するまでに時間を要してしまう。ディーガンはひるむことなく、集中したライディングで追い上げを敢行。15分プラス2周のモトで最後尾から16番手まで順位を上げてフィニッシュした。
Moto 2では理想的とは言えないスタート位置だったにもかかわらず好発進を決めて11番手で1周目を終える。レースが折り返し点を迎えるまでにトップ5圏内に入ったディーガンはその後もプッシュを続ける。表彰台圏内を行くライダーを視野に収めるディーガンだったが、転倒を喫し、5番手でフィニッシュ。総合11位となった。

負傷欠場から復帰してわずか2戦目のロバートソンは進歩を続けた。予選から速さを見せて5番手の好結果を得た。そこから、ロバートソンはMoto 1でのスタート、再開時のスタートと共にトップ10圏内につけるまずまずのスタートを見せる。6番手争いの一団に加わり、バトルを展開するロバートソンは結局10位でフィニッシュした。
Moto 2ではスタート直後に14番手につけると、そこからプッシュを続けるが、コースアウトを喫し、再び追い上げを強いられ、結局13位でチェッカーフラッグ受け、総合12位となった。

キッチンのこの日の走り出しは良く、予選ではトップ10圏内の8番手に入った。残念ながらMoto 1では自身が期待したゲートからの飛び出しができず、スタート直後は20番手につける。赤旗中断後の再開時はスタートが良くなったものの難しいコンディションに苦戦して14位でレースを終えた。
Moto 2も厳しいスタートとなったキッチンは、1周目を終えて17番手で戻って来た。そこからプッシュし続けてトップ10フィニッシュを果たし、総合13位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、インディアナ州クロフォーズビルのアイアンマン・レースウェイに向かい、8月26日に開催される2023年AMAプロモトクロス選手権最終戦に臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

ディラン・フェランディス選手談(3位/9位:総合6位)

「残念なことに今週は体調が悪くて、今日は本当に不調でした。Moto1序盤の数周はひどかったのですが、周回を重ねるごとにアドレナリンが少し増えて気分が良くなりました。その後、全力を尽くして2位を目指したのですが、結局3位に終わりました。2番目のモトではレースのスタート時にクラッシュして厳しいレースになったのですが、ここでも集団を抜け出すために全力を尽くしてライディングしました。9番手まで上がり、さらにプッシュし続けたのですが、差が大きすぎました。残念ではありますが、体調不良だった割にはポイントを獲得できました。 フロリダに戻って休んで、アイアンマンではもっと良い結果を出せるように頑張ります」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing

ジャスティン・クーパー選手談(優勝/2位:総合2位)

「本当にうまく行きました。プラクティスは非常にマディなコンディションで開始しましたし、コースは一日を通して本当にトリッキーでした。今日はスタート位置が間違いなく重要だったので、予選を1位で通過できて本当に良かったです。最初のモトではまずまずのスタートができて3番手につけました。再スタート後はしばらく2番手に居ましたが、その後トップに立って、そこからどうにか走り切ることができました。次のモトでも3番手スターとでした。2番手のオースティン(フォークナー)を抜くのに苦労しましたが、それをやり遂げた後はハンター(ローレンス)に照準を合わせることができました。彼は本当に良いライディングをしていて、差を詰めることはできましたけど、パスする時間はありませんでした。全体として、自分にとってもチームにとっても本当に良い一日でした。できる限りのことはやったつもりですし、ライディングもこれまでで最高のもののひとつだったと思います。ここから採り入れるべきポジティブな点はたくさんありましたので、それらと共に来週末の争いに臨みます」

ダクストン・ベニック選手談(4位/11位:総合7位)

「エキサイティングな週末でした。最初のレースは荒れましたけど、僕は再スタートをうまく生かすことができました。良い感触で前に出て4位でフィニッシュできました。2番目のモトではスタートで少しワイドにプッシュして10番手にくらいのところにとどまっていましたが、残り数ラップというところで抜かれて総合7位になりました」

ヘイデン・ディーガン選手談(16位/5位:総合11位)

「とても順調に進んだ一日でした。最初のモトでは全員をうまくリードできたのですが、その後赤旗が提示されて完全にやり直しになりました。スタートでクラッシュしてしまい、そこからあとは前へと猛チャージし続けるだけでした」

スタイルズ・ロバートソン選手談(10位/13位:総合12位)

「今日は予選からうまく走り出すことができました。5番手に入りましたが、いつもは予選でちょっと苦戦するのでこれは良かったです。控えめに言っても、両モトはおもしろかったです。最初のモトで赤旗が提示されて、両方のスタートでまずまずのスタートを切れたのですが、うまくやることができませんでした。2番目のモトではスタートがあまり良くなかったのですが、ほぼ同じ順位につけました。それからミスをしてコースアウトしてしまい、順位を落としました。その後、集団の中を抜けるのに全力を尽くして総合12位になりました。これは求めていたものからはかけ離れています。ですから今週これから集中して取り組んで、次週の最終戦では、自分に適したポジションを獲得するつもりです」

リーバイ・キッチン選手談(14位/10位:総合13位)

「控えめに言っても、自分にとっては大変な一日でした。一日を通して良いポジションに身を置くことができず、かなり消極的なライディングになってしまいました。次週のアイアンマンでは、勝ってシリーズを締めくくりたいですね」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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