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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.02 6月3日 ハングタウン

SUMMARY

Monster Energy Yamaha Star Racingのディラン・フェランディスが、カリフォルニア州ランチョ・コルドバで開催されたAMAモトクロス選手権第2戦ハングタウン・クラシックで2位/3位のスコアを挙げて総合2位に入り、再び表彰台に立った。高温とチャレンジングなコースコンディションの中で素晴らしいライディングを見せたフェランディスは、450MX選手権ランキングでも2位に浮上した。

250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーが、2位/2位のスコアで総合2位となり、今シーズン初の表彰台に立った。チームメイトのヘイデン・ディーガンは自身初のMoto優勝を飾って幸先良い走り出しを見せ、総合3位(1-4)に入ってクーパーと共に表彰台に上り、第1戦で見せたパフォーマンスが本物であることを証明した。ギエム・ファレスは先週末から成績を改善して総合7位(6-8)、リーバイ・キッチンは総合8位(10-7)で4台目のヤマハYZ250Fをトップ10圏内に収めた。ジョードン・スミスはMoto2の第1ターンでのクラッシュから追い上げ、総合14位(12-17)でレースを終えた。

RACE DATA

2023 AMAモトクロス選手権 第2戦ハングタウン・クラシック
開催日:2023年6月3日(土)
開催地:カリフォルニア州サクラメント
会場:ハングタウン

REPORT

450MX
フェランディスが高温のハングタウンで総合2位

北カリフォルニアで開催されたこのレース、決勝当日には気温が32.2度まで上昇し、コースは乾燥して走行が難しい、気弱なライダーには不向きな走路となった。朝のセッションでは、フェランディスは予選を総合5番手で終えると、自らの望む位置へと達するためにヤマハYZ450Fの調整を進めた。

Moto1では見事なスタートで飛び出し、ホールショットを奪った。数ターンを過ぎたところで2番手につけたフェランディスは、そのポジションを堅持して走り続け、チェッカーフラッグを受けた。Moto2でも序盤から上位集団に位置し、4番手を走行する。表彰台に近づこうとプッシュするフェランディスは、前を行くライダーが転倒した際に3番手に上がる。レース終了までポジションを守ったフェランディスは2-3のスコアで総合2位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、コロラド州レイクウッドにあるサンダーバレー・モトクロスパークで開催されるAMAモトクロス選手権第3戦およびスーパーモトクロス世界選手権第20戦に臨む。

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racingがアウトドアでシーズン初のダブル表彰台

クーパーは予選で2戦連続となる最速タイムを記録し、Moto1のゲートピック1番を得た。この週に実施していたスタート練習が功を奏し、クーパーは1コーナーを2番手で抜ける。厳しいコンディションのコースで、クーパーはチームメイトのディーガンと公正な争いを続け、わずか2秒差の2位でフィニッシュラインを通過した。Moto2で好スタートを決めたクーパーはホールショットを奪い、2周に渡ってレースをリード。その後、トップの座を明け渡した後もレースリーダーに肉薄し、わずか数秒差の2位でフィニッシュ。2-2のスコアで貴重な選手権ポイントを獲得したクーパーはランキング3位に浮上した。

予選13番手はルーキー、ディーガンにとって予想外の結果だったかもしれないが、ディーガンは2つのプラクティスセッションを新しいコースの習熟に充てた。Moto1ではディーガンが圧倒した。ホールショットを奪うと、スタートからフィニッシュまでレースをリード。チームメイトの脅威も寄せ付けず、最初にチェッカーフラッグを受けた。7番手からスタートしたMoto2では、ディーガンは、やるべきことが少し多くなったが、決してあきらめることなく力走し、4位でフィニッシュ。総合3位に入った。2戦連続で表彰台を獲得したディーガンは選手権ランキング2位を維持している。

開幕戦からの進歩に満足のファレスは、予選総合6番手でこの日をスタートした。チームメイトたちと同様、ファレスもヤマハYZ250を駆ってMoto1で好スタートを見せ、1周目に5番手につける。高温で過酷なレース中にいくつかミスを犯したものの6位に入った。Moto2ではスタートで10番手につけ、集団の中をかき分けながら進まなければならなかったが、8位でフィニッシュし、シーズンベストの総合7位に入った。

キッチンはこれまでハングタウン・サーキットでは好走しており、トップ10入りを続けて来た。走り出しの予選は9位。Moto1では8番手でスタートすると、トリッキーなコンディションに苦戦して10位でフィニッシュ。Moto2で挽回する決意のキッチンは、Moto1とほぼ同じ9番手でスタートするが、このレースでは走行ラインが1本しかないコースで追い抜きを見せて7位でフィニッシュ。総合8位となった。

スミスは高速コースで楽にライディングできるよう一日を通して改善した。予選を12番手で終えると、スミスはMoto1をトップ10まであと一歩の11番手でスタート。追い抜きを試みるが、結局12位でフィニッシュした。Moto2での成績向上を期すスミスだったが、第1ターンの多重事故に巻き込まれ、オープニングラップを終えて戻って来た時には最後尾まで後退していた。決して諦めないスミスは、35番手から17番手まで順位を上げてフィニッシュ。12-17のスコアで総合14位となった。

COMMENT

450MX

Monster Energy Yamaha Star Racing
ディラン・フェランディス選手談(2位/3位:総合2位)

「一日を通してバイクの改善に取り組みました。このコースは通常自分が好むコースではないので、追い抜きの場所を見つけるのが大変でした。総合2位というのは、名目上は良い結果ですが、勝利を目指せる位置まで行くにはもう少し努力が必要です。できるだけ早くその位置に戻るため、努力を続けます」

250MX

Monster Energy Yamaha Star Racing
ジャスティン・クーパー選手談(2位/2位:総合2位)

「自分のスタートに一番よろこんでいるのは、恐らく自分自身だと思います。最初のレースで2番手につけ、次のモトではホールショットを奪いました。今週はこれが大きな焦点でした。約60回のスタート練習をやり、それを実際のレースで活かすべく、自分自身に大きなプレッシャーをかけました。コースは本当にタフでした。すごくハイスピードコースで、何年か前よりはるかに高速になっていました。最初は少し油断して、無駄なミスをしましたけど、総合2位に入りました。今日は良いポイントを獲得できたので、これからも戦い続けます」

ヘイデン・ディーガン選手談(優勝/4位:3位)

「良い一日でした。予選でコースに慣れることができました。ラインを整えること、そしてレースに向けて何をする必要があるかを学ぶことに集中しました。最初のレースではホールショットを奪い、35分間ずっとトップを走っていました。自分はレース全体を通して強力だったし、それはトレーニングで目指していることであり、すごく興奮していました。2レース目ではスタートでミスしてしまい、4番手まで上がるのに苦労しました。3番手ははるか先を走っていたので、どうしようもなかったのですが、4番手まで上がったことで再び表彰台に立てたので興奮しています」

ギエム・ファレス選手談(6位/8位:総合7位)

「週末の走り出しは良かったです。プラクティスでは感触が良くて総合6位に入りました。そのため最初のレースに向けて良いグリットを得て、スタートも良かったです。何度か追い抜きもして、しばらく3番手を走行していたのですが、最終的に6位でフィニッシュしました。レース2ではスタートが良くなく、8番手まで後退してしまいました。全体として、これまでの自分の進歩には満足しています」

リーバイ・キッチン選手談(10位/7位:総合8位)

「少し方向性を変えてみました。1レース目はかなりひどくて、自分が望んだ位置ではありませんでした。苦戦しましたが、レース2ではスタートは良くなかったものの、順位を上げることができました。今日のコースは本当に走るのが大変でしたけど、7位に入り、総合8位になりました。2レース目の感触はずっと良くなりました。来週末のコースがとても気に入っているので、あそこに戻るのを楽しみにしています」

ジョードン・スミス選手談(12位/17位:総合14位)

「厳しい戦いの一日でしたが、結果からは今週末の自分のライディングの進歩は見られません。仕事に戻って、コロラドではもう少し良くなるように努めます」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

RIDERS RANKING 450MX

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