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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 6月22日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:2014年第11戦ドイツGP
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2014年6月22日
■開催地:トイチェンタル(コース長:1,780m)
■天候:ドライ

REPORT

MXGP:ファン・フォルベークがドイツでまたもポディウムフィニッシュ

FIMモトクロス世界選手権第11戦ドイツ・グランプリでYamaha Factory RacingのJ・ファン・フォルベークが総合3位に入り、10戦連続となるポディウムフィニッシュを決めた。

昨年晩夏のモトクロス・オブ・ネイションズ開催の後、FIM世界選手権のサーキットに復帰したこの歴史的コース。タルケッセルに位置する急な上り下りの短いこのサーキットには31,000人のファンが訪れた。ドイツのハードパックは、MXGPとMX2クラスのレースが行われてわだちとバンプができる中、ヤマハのオフロードレーシングの選手たちの活躍に期待された。特にMXGPの・ファン・フォルベークはYZ450FMでの最初のシーズンに輝きを放ち続けている。

「体調不良」の中でドイツにやって来たにもかかわらず、ファン・フォルベークはゼッケン「89」をつけた自身のバイクをパワフルに、スムーズにコントロールして見せた。レース当日、唯一障害となったのは30分と2ラップで争われる2つのレースのスタートだった。ファン・フォルベークは第1ヒートで4位まで上がり、そこからA・カイローリ(KTM)と激しく、見ごたえのある、素晴らしいバトルを開始した。 世界チャンピオン、カイローリはファン・フォルベークをパスしようとトライするが、巧みなライディングでそれを許さなかった。 第2ヒートでは5位からの追い上げを強いられるが、ファン・フォルベークはS・シンプソン(KTM)をかわすと、楽に3位まで順位を上げた。 レースを終えて、ファン・フォルベークは依然MXGP王座を充分狙えるレッドプレートから37ポイント差の3位に就けている。

DP19 Yamaha RacingのD・フィリッパーツはタルケッセルで好走した。9か月前のネイションズで記念すべきトップ3リザルトを母国イタリアにもたらしたフィリッパーツ。トイチェンタルはフィリッパーツにとって2007年にMXGP/MX1グランプリ初優勝を遂げた地でもある。このグランプリで、フィリッパーツは自身のチームから参加し、往時を彷彿とさせた。

第1ヒートではフロントブレーキのトラブルにより苦戦。終盤、同国人のD・グァルネリ(TM)の攻めにあうが、これを振り切り11位でフィニッシュした。第2ヒートはスタートよく飛び出したフィリッパーツはトップ10内に就ける。期待の持てるスピードを維持し、第1ヒートのウイナー、M・ナグル(ホンダ)をしりぞけて6位でゴール。総合成績で8位となった。この結果25ポイントを獲得したフィリッパーツは選手権ランキングで9位に浮上した。

先週のイタリア・グランプリ開催時よりも腰と首の具合はわずかに改善しているBike it Yamaha CosworthのR・ゴンサルビスは、平凡なスタートを悔いながら、両ヒートをそれぞれ14位と13位で終えた。第1ヒートでは排気系のトラブルによりパワーに影響が出て、第2ヒートでは追い越しに若干問題があった。期待の持てる部分と若干の失敗のあったゴンサルビスはMXGPポイントランキングで12位に位置している。

1週間のオフの後、FIMモトクロス世界選手権は、MXGP開催サーキットの中でも主要なサーキット、ウッデバラで行われるスウェーデン・グランプリを迎える。ゴテンバーグの北、ウッデバラのターンと下りはタルケッセルに似ており、ヤマハのライダーにとって、スカンジナビアのファンの前で輝きを見せるチャンスとなるだろう。

MX2:シャリエがカムバック戦でトップ10フィニッシュ

トイチェンタルで開催された2014年FIMモトクロス世界選手権第11戦のMX2クラスで、C・シャリエが総合9位に入った。

Yamaha Factory Racingのシャリエがひざを負傷した後、このレースでカムバックし、ワークスYZ250FMを駆った。先週自宅でトレーニングを続けていたシャリエは、MX2レースへの復帰の準備ができたとの感触を得た。当然注意深くなっている元ヨーロッパチャンピオン、シャリエは土曜日にメカニカルトラブルに見舞われたため、日曜日のレースでのゲート位置は不利なものとなってしまった。 解き放たれたシャリエは2014年シーズンこれまでのフラストレーションをぶつけるかのようにハードに攻めた。両ヒートをそれぞれ10位でゴールし、総合成績で9位。シーズン残りのレースに向けて勇気づける結果を得た。

Kemea Yamaha RacingのP・ペトロフは総合12位。土曜日の予選ヒートでは自己ベストとなる5位に入ったが、日曜日のレースで同様の結果を得ることはできなかった。第1ヒートでJ・シーワー(スズキ)と熱いバトルを展開して9位でフィニッシュしたペトロフだったが、続く第2ヒートでは序盤にD・フェランディス(カワサキ)と絡んで転倒を喫して慎重な走りとなり、15位でレースを終えた。

11戦を終えて、ペトロフは現在、MX2クラスを戦うヤマハ勢で2番手となる選手権ランキング12位に位置している。2ポイント差で11位に就けているのがBike it Yamaha CosworthのM・アンスティ。土曜日に不運なメカニカルトラブルに見舞われたアンスティのゲートポジションは、ほぼラストとなる外側の位置となった。

アンスティの運は第1ヒートでも好転することはなく、リタイアに終わるが、第2ヒートではヤマハ勢最上位の8位でフィニッシュした。アンスティとチームクルーは、来週末に行われる英国選手権第5戦に臨むべくハードな開発作業を継続する。KemeaのL・スタイクは胸部の負傷からカムバックし、トイチェンタルを16位で終えた。

MXGP RESULT Race.1

順位 ライダー マシン 国籍 タイム
1 M・ナグル Honda GER 35'05.736
2 C・ドゥサル Suzuki BEL 0'01.314
3 S・フロサード Kawasaki FRA 0'09.685
4 J・ファン・フォルベーク Yamaha BEL 0'10.918
5 A・カイローリ KTM ITA 0'11.663
6 S・シンプソン KTM GBR 0'43.193
7 K・ストライボス Suzuki BEL 0'47.214
8 T・サール Kawasaki GBR 0'53.044
9 V・ティエ Kawasaki FRA 0'55.988
10 M・ポティゼク Yamaha FRA 1'00.682
11 D・フィリッパーツ Yamaha ITA 1'01.090
12 D・グァルネリ TM ITA 1'03.395
13 K・デ・ディッカー KTM BEL 1'04.184
14 R・ゴンサルビス Yamaha POR 1'05.595
15 G・アランダ Kawasaki FRA 1'09.318

MXGP RESULT Race.2

順位 ライダー マシン 国籍 タイム
1 C・ドゥサル Suzuki BEL 35'11.077
2 K・ストライボス Suzuki BEL 0'06.867
3 J・ファン・フォルベーク Yamaha BEL 0'18.229
4 A・カイローリ KTM ITA 0'23.148
5 S・シンプソン KTM GBR 0'26.615
6 D・フィリッパーツ Yamaha ITA 0'28.055
7 M・ナグル Honda GER 0'29.208
8 T・サール Kawasaki GBR 0'30.926
9 D・ウルリッヒ KTM GER 0'40.411
10 D・グァルネリ TM ITA 0'43.911
11 K・デ・ディッカー KTM BEL 0'45.628
12 M・ポティゼク Yamaha FRA 0'46.110
13 R・ゴンサルビス Yamaha POR 0'46.571
14 G・アランダ Kawasaki FRA 0'49.442
15 J・ニコルス KTM GBR 0'56.704

MXGP RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ KTM 477
2 C・ドゥサル Suzuki 452
3 J・ファン・フォルベーク Yamaha 440
4 K・ストライボス Suzuki 350
5 S・シンプソン KTM 242
6 S・フロサード Kawasaki 237
9 D・フィリッパーツ Yamaha 185
12 R・ゴンサルビス Yamaha 167
22 M・ポティゼク Yamaha 58
42 P・ベルトゥッツオ Yamaha 4
45 A・サベティファー Yamaha 2
52 R・アルバレス Yamaha 1

MXGP CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 KTM 477
2 Suzuki 468
3 Yamaha 440
4 Kawasaki 405
5 Honda 340
6 Husqvarna 215
7 TM 211

MX2 RESULT Race.1

順位 ライダー マシン 国籍 タイム
1 J・ハーリングス KTM NED 35'05.455
2 T・ガイセル Honda SVN 0'21.320
3 D・フェランディス Kawasaki FRA 0'23.651
4 J・ティクシエ KTM FRA 0'23.844
5 R・フェーブル Husqvarna FRA 0'44.408
6 V・ギヨ KTM CHE 0'47.939
7 J・リーバー Suzuki BEL 0'49.403
8 J.A・ブートロン KTM ESP 0'51.097
9 P・ペトロフ Yamaha BGR 0'56.270
10 C・シャリエ Yamaha FRA 0'57.018
11 M・ポコック KTM GBR 1'01.831
12 J・シーワー Suzuki CHE 1'02.358
13 L・スタイク Yamaha AUS 1'21.938
14 V・ブリリヤコフ Honda RUS 1'23.807
15 H・クラス KTM FIN 1'26.509
16 M・クリングシェイム Yamaha NOR 1'46.351
17 C・ヴランデレン KTM NED -1 Laps
18 E・ヒジョルトマルケラ KTM SWE -1 Laps
19 B・ボガース KTM NED -1 Laps
20 H・ヤコビ KTM GER -1 Laps
24 S・ブットナー Yamaha GER -1 Laps
28 M・アンスティ Yamaha GBR -2 Laps

MX2 RESULT Race.2

順位 ライダー マシン 国籍 タイム
1 J・ハーリングス KTM NED 34'28.150
2 T・ガイセル Honda SVN 0'41.321
3 J・ティクシエ KTM FRA 0'51.532
4 V・ギヨ KTM CHE 0'52.224
5 A・トンコフ Husqvarna RUS 0'56.392
6 R・フェーブル Husqvarna FRA 0'58.995
7 J・リーバー Suzuki BEL 1'00.355
8 M・アンスティ Yamaha GBR 1'00.840
9 J.A・ブートロン KTM ESP 1'02.281
10 C・シャリエ Yamaha FRA 1'03.035
11 J・シーワー Suzuki CHE 1'18.471
12 D・フェランディス Kawasaki FRA 1'20.333
13 M・ポコック KTM GBR 1'23.102
14 V・ブリリヤコフ Honda RUS 1'25.402
15 P・ペトロフ Yamaha BGR 1'38.697
16 D・グロウラス KTM BEL 1'41.541
17 C・ヴランデレン KTM NED 1'43.398
18 R・ジョスツ Husqvarna LVA 1'44.169
19 L・スタイク Yamaha AUS 1'45.377
20 H・クラス KTM FIN 1'45.903
31 M・クリングシェイム Yamaha NOR -2 Laps
32 S・ブットナー Yamaha GER -2 Laps

MX2 RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ハーリングス KTM 494
2 A・トーニュス Kawasaki 389
3 J・ティクシエ KTM 369
4 R・フェーブル Husqvarna 358
5 D・フェランディス Kawasaki 343
6 T・ガイセル Honda 313
11 M・アンスティ Yamaha 182
12 P・ペトロフ Yamaha 180
18 L・スタイク Yamaha 78
19 C・シャリエ Yamaha 77
26 M・クリングシェイム Yamaha 24
34 A・ルンドグレン Yamaha 5

MX2 CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 KTM 524
2 Kawasaki 448
3 Husqvarna 366
4 Suzuki 327
5 Honda 323
6 Yamaha 290
7 TM 6

COMMENT

MXGP:J・ファン・フォルベーク選手談(4位/3位:総合3位)

「決して楽ではなかった。今週ずっと体調不良で練習もできなかったし、この週末に調子を合わせることができなかった。昨日はエネルギーがたくさんあったけど、今日はそうでもなかった。スタートがわるくて追い上げなければならなかった・・・途中たくさん石を食らいながらね。チェストプロテクターを装備していても、かなり痛かったよ。最終的に表彰台に立てたので良い一日となったし、よろこばなければならない。目下10連続、やればできる」

MXGP:D・フィリッパーツ選手談(11位/6位:総合8位)

「今日に関してはいい感じだ。スタートが良ければトップ6以内に入れることはわかっている。自分の身体能力は安定しているし、強力だ。第1ヒートではフロントブレーキを壊してしまい、コーナーでオーバーランの連続だった。終盤にはラインに注意しなければならなかったが、リズムをつかんだのでグァルネリを再びパスすることができた。第2ヒートのスタートは良くなっていたけど、ポティゼクの後ろで行く手を阻まれてしまい、3ラップをロスした。彼をとらえてからは行けたよ。サーレとナグルがプレッシャーをかけてきたけど、6位でフィニッシュしたし、最後まで速かったよ。最後にあの適切なフィーリングを得るのは重要なことだ」

MXGP:R・ゴンサルビス選手談(14位/13位:総合15位)

「この週末、良い感じだったし、身体は少し回復している。週末を通して速さはあったし、かなり良い感じだったけど、ここではスタートがキーポイントで、今日はそれがうまくできなかった。第1ヒートでは後方にいて、パイプに少し問題があってバイクがちゃんと走らなかった。第2ヒートに向けてチームが修復してくれたので、はるかに良くなった。最後までプッシュして可能なかぎり順位を上げた。かなりの接近戦だった。前を走っている連中よりも速いように感じたけど、追い抜きは難しかった。得た結果に満足しなければならないし、次に向けてがんばらなければならない。好スタートが総合成績に大きくものをいう。Bike it Yamaha Cosworthチームがやってくれた仕事に感謝しなければならない」

MX2:C・シャリエ選手談:(10位/10位:総合9位)

「戻れたことをよろこんでいるよ。ひざの感触はいいし、今日はバイクに乗るのを楽しめた。トップ5に戻るべく、次のレースに集中する。ゲート位置から今日はタフなレースだった。良いスタートをする必要があるので、次は土曜日がうまく行くようにしなければならない。ハードパックだし、コルシカとイタリアでは同じようなサーキットでたくさん走っているので、このコースは好きだ」

MX2:P・ペトロフ選手談(9位/15位:総合12位)

「土曜日はすごく良かった。これまでのベストとなる予選結果だったし、バイクに乗った感触も良かった。日曜日はコースがまったく違っていて、やるべきことがたくさんあった。第1ヒートのスタートは良かったけど、ライディングが固くなってしまった。5位から11位まで後退して、挽回しようとがんばった。5位から12位までくらいがバトルをしていて、良いレースだった。僕は9位でフィニッシュすることができた。第2ヒートでは第1コーナーでフェランディスとぶつかって転倒してしまった。挽回しようとがんばったけど、コースはびっしりと走っていたので、パスするのがたいへんだった。転倒しなければ、トップ10入りは間違いなく可能だったけど、こういう結果になった。今はスウェーデンが楽しみで、それまでハードワークを続けるよ」

MX2:L・スタイク選手談(19位/18位:総合16位)

「バイクを離れた後としてはいいレースだった。コースのフィーリングは良かったし、痛みはもうない。第1ヒートはすごく良かった。スタートが良かったし、前を走るライダーたちと落ち着いて戦うことができた。カムバック初戦を13位で終えることができてうれしかった。第2ヒートでは普通にスタートをけど、疲れ切ってしまった。それ以上プッシュすることはできなくて、19位でフィニッシュした。このレースに向けてバイクに乗る時間はあまりなかったので、こうなることはちょっと予想していた。全体に、次のレースに向けて自信になったし、スウェーデンが楽しみだよ」

MX2:M・アンスティ選手談(DNF/8位:総合15位)

「この週末はいくつか上向きな部分があったし、適切な進歩もした。バイクは今週、いくつか小さなトラブルが出るまですごく良く走った。今日はタフだった。土曜日の失敗でゲートのアウトサイドからスタートしなければならなかったからね。できるかぎりのことはしたし、集団を走る中で、石がマシンガンのように飛んできた。第2ヒートでは最後尾から8位まで追い上げたので週末の終わり方としてはわるくなかった。この第2ヒートから次へとうまく続けて行かなければならない。来週は英国選手権に参加するけど、これは僕らに必要なことだ。外から見ればすごいことには見えないのはわかっているけれど、チームはすごくハードワークをしているし、こつこととやり続ける必要があるんだ」

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