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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月29日 イタリア

RACE DATA

■2009モトクロス世界選手権第1戦イタリアGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2009年3月29日(日)
■会場:ファエンツァ
■周回数/第1ヒート=15周
■天候:曇りときどき雨
■観客:12,000人

REPORT

T・レオクが優勝!

YZ450Fを駆るヤマハ・レッドブル・デ・カルリ・チームのエストニア人ライダー、T・レオクが優勝、自身2度目のMX1での優勝を飾った。チームメイトのA・カイローリも母国ファンを前に好調な走りを見せて5位に入賞した。一方「ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チーム」のJ・コピンズと世界チャンピオン、D・フィリッパーツのペアは、それぞれ6位と9位に入りトップ10内にヤマハ勢4人が入った。イモラに程近いファエンツァのコンディションは11時間に及ぶ雨で重たいマディとなり第2ヒートはキャンセルされた。

ドライで迎えた土曜日、フィリッパーツは予選ヒートで好調さを見せMX1で自身初のポールポジションを獲得。ヤマハにとって2007年の日本GPでコピンズが獲得して以来のポールとなる。この予選ヒートは、コピンズがリードしてフィリッパーツも中央グループから追い上げる展開、チームの1-2フィニッシュかに見えたがコピンズは急な下り坂でバランスを崩し転倒。これで予選ヒート2位はカイローリとなった。昨年夏の南アフリカGPで膝を負傷して以来のGP復帰となるカイローリは、YZ450Fでの速さを見せ付けた。この予選、レオクは5位となった。

全長は短いが高速コースであるファエンツァ。走りのテクニックよりエンジンパワーが決め手になるコースとのライダー評価も聞かれたが、日曜日のコース状況は一変。昨2008年のスペインGPを思わせる重たいマディとなり、粘着性の強い泥にライダーたちは悩まされる。3箇所あるメインの登り坂セクションでは転倒し、立ち往生するライダーが多く順位も目まぐるしく入れ変わった。ゴーグルとグローブを交換するために多くの選手がピットに向かい、ピットレーンも混雑。首位を走る選手も入れ替わり、3人目にトップ浮上したレオクがそのまま優勝した。

カイローリにとってもタフなスタートとなり、転倒シーンもあったが、観客の応援を得て5位でフィニッシュした。フィリッパーツは3周以上にわたり5番手をキープしていたが、登り坂で前車の跳ねた泥の直撃をうけて後退。その後は14位から挽回し9位まで順位を上げてゴールした。コピンズもコースに苦戦したが、後半は登り坂をうまく走りぬくラインをトレースし6位でゴールした。

RESULT

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 T・レオク EST Yamaha 41'16.698
2 K・デディッカー BEL Suzuki 1'04.480
3 C・ドゥサル BEL Honda 1'17.405
4 A・レオク EST TM 2'08.093
5 A・カイローリ ITA Yamaha -1 Laps
6 J・コピンズ NZL Yamaha -1 Laps
7 M・ナグル GER KTM -2 Laps
8 T・チャーチ GBR CCM -2 Laps
9 D・フィリッパーツ ITA Yamaha -3 Laps
10 J・バラガン ESP KTM -3 Laps
11 J・ドゥーガン GBR CCM -3 Laps
12 S・ラモン BEL Suzuki -4 Laps
13 G・スワンプール RSA Kawasaki -4 Laps
14 M・ド・ルーバー NED Honda -4 Laps
15 J・ビル CHE Aprilia -5 Laps
16 K・ウッツ BEL Honda -5 Laps
17 K・ストライボス BEL Honda -6 Laps
18 J・ノーブル GBR Suzuki -8 Laps
19 D・ビーラマン FRA Kawasaki -9 Laps
20 C・メロッテ BEL Honda -9 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 T・レオク Yamaha 25
2 K・デディッカー Suzuki 22
3 C・ドゥサル Honda 20
4 A・レオク TM 18
5 A・カイローリ Yamaha 16
6 J・コピンズ Yamaha 15
9 D・フィリッパーツ Yamaha 12

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 25
2 Suzuki 22
3 Honda 20
4 TM 18
5 KTM 14
6 CCM 13
7 Kawasaki 8
8 Aprilia 6

COMMENT

T・レオク選手談(優勝)

「開幕に向けて全てが順調に進んできた。ここ2年は開幕戦を前に怪我をしていたので、今季はリスクを冒さないようにやってきたし、今日のレースにも落ち着いて臨むことができた。でも今週になって、へんとう腺になった。これも予選までには快復した。イタリアGPに勝つのはすごい気分だよ。チームにとってもスポンサーにとってもね。これからも前進していくことが重要。今日は、僕の前で転倒するライダーがいなかったのがラッキーだった」

A・カイローリ選手談(5位)

「半年のブランクを経てカムバックできた。5位でゴールできたのはいい気分。レースにはとても満足している。昨日の予選でも、MX1での自分の速さとコンディションを試すことができた。今日のレースでは、とにかく転ばないように走ったが、そういう走りはあまり楽しくなかったよ!」

J・コピンズ選手談(6位)

「昨日までは全てが順調だった。でも予選では激しく転倒し、頭を打ち打撲傷を負ってしまった。これで決勝グリッドも不利になった。ところが今日は全然違うレース展開。決勝で2度スタックし後退したので、確実にラップすることに集中、それで6位になれた。これはラッキーだった。ゴーグルも交換したかったけれど、そのまま走りきった。ランキング争いで上位にくると予想される何人かの選手は、今日あまりいい結果を得ていないから、その意味で6位は価値があるよ」

D・フィリッパーツ選手談(9位)

「今日は良いレースだった。転倒したがゴーグルなしで走り続けて、9位でゴールしたからね。あの転倒は、ジャンプ前のコーナーで、他の選手のリアホイールから僕の顔に向かって岩のようなものが降ってきて、何も見えなくなってしまっての転倒。たぶんあそこで3~4周は止まっていたと思う。ゴールするのがとても難しいレースだった」

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