全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月8日 関東
RACE DATA
■開催日:2009年3月8日
■開催地:真壁トライアルランド(茨城県)
■観客:2,500人
■気温:8度
■天候:曇り
■競技:10セクション×3ラップ
■持ち時間:5時間30分
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)16
REPORT
黒山健一、開幕戦は2位、野崎は4位
2009年のシリーズ戦は今年も茨城県・真壁トライアルランドで開幕。国際A級スーパークラスで、昨年自身V8を達成した黒山健一(Team黒山レーシングヤマハ)は前日のプラクティスでも他選手を圧倒する走りを披露したが、決勝は減点47、クリーン14で2位となった。
競技は岩盤の上り下りを主体とした10セクションを3ラップで行われた。新たに造られた山頂にある第5セクションは、ダイナミックな大岩からのジャンプもあり見どころのひとつとなった。一方、スピーディな走りが要求されるセッションも設けられた。またショートカットでセクション間移動の容易化が図られた観客用移動ルートも新たに整い、各セクションでファンの歓声が続いた。
1ラップ目の黒山は小川友幸(ホンダ)や小川毅士(ホンダ)らと接戦を展開し開場を沸かせたが、1ラップ目終盤の第8、第9、第10セクションで3連続減点3を喫したのが響き、ライバルたちのリードを許す。1ラップ目終了時の結果は、1位小川友幸・減点13、2位小川毅士・減点16、3位黒山・減点20だった。
2ラップ目は、黒山が減点16の最小減点をマークして、小川友幸・減点17と小川毅士・減点20を追い上げた。とはいえ2ラップのトータル減点では小川友幸・減点30がトップのまま、小川毅士が減点36で2位、黒山は小川毅士と同点に追いついたもののクリーン(減点0)の数は少ないため3位という苦しい戦いとなった。
しかし3ラップ目、調子を上げた黒山は、小川毅士を逆転。優勝した小川友幸には届かなかったが、結局2位となった。なお、昨年は表彰台に常に登っていた野崎史高(TEAM FUMITAKA&YSP京葉)は、今回は振るわず4位。昨年の第4戦以来、4戦ぶりに表彰台を逃す結果となった。
また昨年ヤマハエンジン搭載のスコルパに乗り国際A級チャンピオンを獲得、今年は国際A級スーパークラスに昇格した西元良太(スコルパ)は10位となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 小川 友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点34/クリーン16 |
2 | 黒山 健一 | Team黒山レーシングヤマハ | Yamaha | 減点47/クリーン14 |
3 | 小川 毅士 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点64/クリーン11 |
4 | 野崎 史高 | Team FUMITAKA&YSP京葉 | Yamaha | 減点73/クリーン12 |
5 | 三谷 英明 | HRCクラブMITANI神戸店 | Honda | 減点118/クリーン3 |
6 | 柴田 暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点122/クリーン2 |
7 | 尾西 和博 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点123/クリーン2 |
8 | 斎藤 晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点133/クリーン3 |
9 | 田中 善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点135/クリーン2 |
10 | 西元 良太 | Team FUMITAKA&YSP京葉 | Scorpa | 減点139/クリーン0 |
11 | 坂田 匠太 | TEAM SAKATA RACING | Gasgas | 減点148/クリーン0 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 小川 友幸 | Honda | 20 |
2 | 黒山 健一 | Yamaha | 17 |
3 | 小川 毅士 | Honda | 15 |
4 | 野崎 史高 | Yamaha | 13 |
5 | 三谷 英明 | Honda | 11 |
6 | 柴田 暁 | Honda | 10 |
7 | 尾西 和博 | Honda | 9 |
8 | 斎藤 晶夫 | Honda | 8 |
9 | 田中 善弘 | Beta | 7 |
10 | 西元 良太 | Scorpa | 6 |
11 | 坂田 匠太 | Scorpa | 5 |
COMMENT
黒山健一選手談(2位)
「今日は小川友幸さんにやられてしまいました。クリーンすべき第4セクションで、2ラップ目と3ラップ目にそれぞれ減点5となったのが敗因。残念ですが、それでも小川毅士選手を逆転して2位となれて良かったです。今年は新しいライディングに変えたのですが、まだ思うように出来ていなくて・・・。
やはり練習と試合は全然違うなとあらためて感じました。新しいライディングを完成させるには、まだまだ時間がかかりそうですけれども、そのライディングを身につけて新しい黒山健一を作りたいと思っています。今回活躍した小川毅士選手のように、若手が育つことは、僕たち三十路のライダーからすればありがたいことです。今後も頑張ってほしいですね。次の第2戦までは2ヵ月近くありますので、十分に乗り込んで自分の走りをしっかり煮詰めていきたいと思います」