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レース情報

全日本ロードレース選手権 JSB1000

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。

Rd.06 10月5日 岡山国際

RACE DATA

■大会名称:2008全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦(MFJグランプリ)
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2008年10月5日(日)
■会場:岡山国際サーキット(3.703km)
■観客: 14,300人
■天候:雨 ■温度:20度 ■コース:ウエット
■周回数:第1レース15周/第2レース20周 ■参加台数:28台 ■出走台数:27台 ■完走台数:第1レース 26台/第2レース 21台
■PP:秋吉 耕佑(スズキ/2分07秒295)
■FL(第1レース):伊藤 真一(ホンダ/1分40秒5819)
■FL(第2レース):伊藤 真一(1分38秒634)

REPORT

中須賀&YZF-R1、第1レース3位、第2レース6位で、チャンピオン獲得

全日本ロードレース選手権最終戦となった岡山国際サーキットでのMFJグランプリ。予選にはノックアウト方式が採用され、決勝レースは独立した2レース制として行われた。そしてレース1で3位、レース2で転倒しながらも再スタートを切って6位入賞したYSP&PRESTOレーシング中須賀克行が、JSB1000のチャンピオンを獲得した。

ノックアウト方式の予選では、中須賀は順当にQ3まで進み、3番グリッドを獲得。ワイズギア・レーシングの佐藤裕児は、惜しくもQ3進出を逃して13番グリッドからのスタートとなった。

決勝レース当日は雨でウエットコンディションとなり、レース1で中須賀はタイヤが温まるまで慎重なライディングに徹する。そしてリズムの出始めた4周目頃からペースを上げると、5周目に5位、7周目に4位、8周目には3位へとポジションを上げる。
レース1は、スタートからペースを上げた伊藤真一(ホンダ)がレース序盤にして独走態勢を確立。中須賀はレース終盤で2番手の秋吉耕佑(スズキ)との距離を縮めるが届かずに3位でゴール。佐藤は11位でチェッカーとなった。そしてこのレース1の結果から、中須賀はレース2で12位完走を果たせばチャンピオンを獲得できる。

 そのレース2では、中須賀は12周目のアトウッドカーブで転倒を喫してしまう。すぐに再スタートを切るものの、右側のステップが転倒の衝撃で失われてハンデを背負ってしまう。しかし、チャンピオン争いをする秋吉と伊藤が、13周目のマイクナイトコーナーで転倒、リタイヤしてしまう。

これで酒井大作(スズキ)がトップに立ち、柳川明(カワサキ)が2位、そしてSP忠男レーシングチームの大崎誠之が3位となってチェッカー。また、中須賀は6位でチェッカーを受けるとシリーズチャンピオンが決定。佐藤はレース序盤からペースを上げられずに21位でレースを終えた。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1伊藤 真一KEIHINKoharaR.T.Honda25'40.255
2秋吉 耕佑ヨシムラスズキwithJOMOSuzuki25'53.025
3中須賀 克行YSP&PRESTOレーシングYamaha25'55.587
4柳川 明TEAM GREENKawasaki25'56.445
5大崎 誠之SP忠男レーシングチームYamaha25'56.756
6岡田 忠之DREAM HondaRT48Honda25'59.928
7山口 辰也モリワキMOTULレーシングHonda26'04.611
8東村 伊佐三RS-ITOH&KAZEKawasaki26'41.575
9酒井 大作ヨシムラスズキwithデンソーSuzuki26'41.788
10横江 竜司RT森のくまさん佐藤塾Yamaha26'45.008
11佐藤 裕児ワイズギアレーシングYamaha26'48.741
12徳留 和樹DREAM HondaRT11Honda27'00.649
13森脇 尚護BABIE'S Racing ディライトDucati+1Lap
14亀谷 長純Team 桜井ホンダHonda+1Lap
15安田 毅史急募.com HARC-PRO.Honda+1Lap

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1酒井 大作ヨシムラスズキwithデンソーSuzuki33'46.931
2柳川 明TEAM GREENKawasaki34'05.998
3大崎 誠之SP忠男レーシングチームYamaha34'10.037
4山口 辰也モリワキMOTULレーシングHonda34'28.964
5亀谷 長純Team 桜井ホンダHonda34'49.126
6中須賀 克行YSP&PRESTOレーシングYamaha34'53.091
7横江 竜司RT森のくまさん佐藤塾Yamaha35'04.422
8安田 毅史急募.com HARC-PRO.Honda35'22.089
9奥田 貴哉チームOSG&モトスポーツHonda35'23.159
10徳留 和樹DREAM HondaRT11Honda35'25.252
11本田 晃司Z-TECH&マルマエ/KMⅡSuzuki+1Lap
12森脇 尚護BABIE'S Racing ディライトDucati+1Lap
13今野 由寛PLOT FARO パンテーラSuzuki+1Lap
14児玉 勇太ウイダーD.D.BOYSHonda+1Lap
15鈴木 慎吾MOTO WIN RACINGHonda+1Lap
21佐藤 裕児ワイズギアレーシングYamaha+1Lap

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1中須賀 克行Yamaha157
2大崎 誠之Yamaha140
3柳川 明Kawasaki135
4山口 辰也Honda130
5秋吉 耕佑Suzuki122
6酒井 大作Suzuki119
9横江 竜司Yamaha96
11佐藤 裕児Yamaha76

COMMENT

中須賀克行選手談(3位/6位)

「レースウイークに入る前、マシンを速く走らせる自分のイメージができずに眠れない日々が続きました。でも、レースウイークに入ってマシンを走らせたとき、いつも通りに乗ることができて安心しました。金曜日からの走行でも、セッション毎にタイムを縮めることができたし、フィーリングは良く、とにかくレース2を楽に戦えるようにと、レース1で好成績を残せるように自分をプッシュしました。そして3位になれたので、レース1は納得だったのですが、レース2では、中盤で集中力を欠いてしまって、それが転倒につながりました。転倒した瞬間は、チャンピオンは遥かに遠のいたと思いましたが、すぐにマシンを確認したら、右側ステップは折れていたのですが走らせられる状態で、何としてでもあと7周を走り切るのだと集中しました。今年、チャンピオンを獲ることができましたが、もちろん僕一人でできることではなく、支えてくれたスタッフ、スポンサー、毎レースで応援してくれた多くのファンのおかげだと思っています。とくに今大会で転倒したとき、こうしたみなさんの後押しがあったと実感しています。本当にありがとうございました」

横山勝美テクニカルディレクター(YSP&PRESTOレーシング)談

「レース1で中須賀選手が3位表彰台に立てて、まずは安心したのですが、レース2で転倒したときは本当にドキドキしてしまいました。スポーツランドSUGOで転倒したことが甦りましたが、すぐに再スタートを切ってくれて安心しました。それにしても右側のステップがない状態での走行でしたが、本当によく頑張ってくれました。今年、チャンピオンを獲ることができましたが、応援していただいたみなさまに深く感謝いたします。本当にありがとうございました。」

福田典雄監督(YSP加古川店長)談

「レース2で転倒したときは本当に驚きました。モニターにその様子が映らなかったので再スタートを切ったことを知るまではハラハラしていました。年間チャンピオンを獲得した中須賀選手にはおめでとうと心から祝福したいですし、このような素晴らしいことを監督として体験できたことを大変ありがたく思っています」

佐藤裕児選手談(11位/21位)

「今回は本当に厳しいレースでした。レース1ではうまく走れたのですが、まったく同じ仕様のマシンながらレース2ではフィーリングが変わってしまい、それに対応できなかったという形です。今大会で今シーズンは終了ですが、昨年のST600時代とは比較にならないほど充実した日々を過ごすことができ、スタッフ、チーム、そして応援していただいたファンの方々に本当に感謝しています。これからシーズンオフになりますが、どれだけ有効に過ごすことができるかが、来季に向けての重要なポイントになると思っているので、気を引き締めていきます。」

平忠彦監督(ワイズギア・レーシング)談

「今朝のフリー走行ではいいタイムを出して上位に入りレースでも期待したのですが、思ったほど上位でフィニッシュすることができませんでした。レース2ではフィーリングが合わなかったようで、いい結果を残せなかったことが残念です。ただ、今シーズンを振り返ると、全レースで完走を果たしたということは1年目として良かったと思います。これもワイズギア・レーシングを応援してくださったみなさまのご声援あってのことだと思います。本当にありがとうございました」

大崎誠之談(5位/3位)

「レース1、レース2ともに普通に走り切ることができました。でも、上位が転倒しての3位なのでタナボタですよね。レース前、ランキング2位だったので、なんとかこのポジションはキープしたかった。レース2で中須賀克行選手の転倒を知ったときは、とにかく自分が前に出て、中須賀選手に代わって僕がヤマハにタイトルをと思いましたが、次の周で確認したら、マシンがなかったので再スタートできたのだとホッとしました。今シーズンは、本当に厳しいシーズンでしたが、中須賀選手がチャンピオンを獲って、僕がランキング2位と、終わってみればとても充実したシーズンになりました。GP250でランキング2位になったことがあるけれど、今年はもう本当に最高のシーズンです」

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