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レース情報

全日本ロードレース選手権 JSB1000

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。

Rd.01 4月6日 もてぎ

RACE DATA

■大会名称:2008全日本ロードレース選手権第1戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2008年4月6日(日)
■会場:ツインリンクもてぎ(4.801km) ■観客: 8,800人
■天候:快晴 ■温度:19.2度 ■コース:ドライ
■周回数:20周 ■出走台数:30台 ■完走台数:24台
■PP:秋吉耕佑(スズキ/1分49秒094)
■FL:伊藤真一(ホンダ/1分50秒855)

REPORT

中須賀克行が見事なレース展開で開幕戦を制する!!

4月6日(日)の決勝レースに向け、開幕戦ということもあり、4月3日(木)から合同での練習走行が始まった。

シーズンオフのテストで順調な仕上がりを見せていたYSP&PRESTOレーシングの中須賀克行は、レースウイークの練習走行でも好調を維持。4月4日(金)から各車のタイム計時が始まったが、この日は1分51秒303で総合4番手。そして4月5日(土)の、ノックアウト方式の予選では、順当に最終セッションにまで駒を進めると、1分50秒253をマークして、秋吉耕佑、酒井大作(いずれもスズキ)に続くフロントロウ3番手グリッドを獲得した。

一方、今年からワイズギアレーシングに移籍してJSB1000を戦うことになったルーキー佐藤裕児も、ノックアウト方式の予選で最終セッションに残ると、11番手グリッドにマシンを並べることになった。また、RT森のくまさん佐藤塾の横江竜司が4番手、SP忠男レーシングチームの大崎誠之は9番手からのスタートとなった。

好天に恵まれた4月6日(日)の決勝レース。スタート前のサイティングラップを終えて、ポールシッター秋吉がピットイン・リタイヤするという波乱が起きるが、レースはオンタイム進行。そして3番グリッドから好スタートを切った中須賀が真っ先に第1コーナーに飛び込むと、オープニングラップからペースを上げ、1周目を終了した段階で2番手の山口辰也(ホンダ)に1秒79の大差をつけてレースの主導権を握る。

レース序盤からハイペースを持続する中須賀に迫ったのは、4周目に山口をパスして2番手に浮上した酒井だった。酒井は、中須賀よりもコンマ5秒速いタイムで周回し始め、4周目終了時点でトップ中須賀と2番手の酒井の間にあった2秒3のタイム差は、9周目にはコンマ156秒にまで縮まる。しかし、この後に中須賀はスパートをかけると、その差は再び広がり始め、20周で争われるレースの19周目には、再びタイム差は1秒以上となる。そして最終的に2番手の酒井に1秒658差をつけた中須賀が、見事なレース展開で開幕優勝を達成した。 なお、佐藤は、2周目の第1コーナーで転倒。再スタートすると、14位7ポイントを獲得。大崎は6位入賞、横江は7位でレースを終えた。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1中須賀 克行YSP&PRESTOレーシングYamaha37'17.052
2酒井 大作ヨシムラスズキwithデンソーSuzuki37'18.710
3山口 辰也モリワキMOTULレーシングHonda37'23.732
4亀谷 長純Team 桜井ホンダHonda37'28.339
5柳川 明TEAM GREENKawasaki37'29.325
6大崎 誠之SP忠男レーシングチームYamaha37'29.688
7横江 竜司RT森のくまさん佐藤塾Yamaha37'40.010
8手島 雄介DREAM HondaRT48Honda37'44.345
9徳留 和樹DREAM HondaRT11Honda38'06.062
10今野 由寛PLOT FARO パンテーラSuzuki38'08.881
11津田 一磨Team 桜井ホンダHonda38'14.359
12浜口 俊之BABIE'S Racing デイライトDucati38'28.450
13波多野 祐樹MotoMap SUPPLYSuzuki38'38.751
14佐藤 裕児ワイズギアレーシングYamaha38'44.559
15奥田 貴哉チームOSG&モトスポーツHonda38'47.602

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1中須賀 克行Yamaha25
2酒井 大作Suzuki22
3山口 辰也Honda20
4亀谷 長純Honda18
5柳川 明Kawasaki16
6大崎 誠之Yamaha15
7横江 竜司Yamaha14
14佐藤 裕児Yamaha7

COMMENT

中須賀克行選手談(1位)

「レースウイーク直前のテストでは、マシンの方向性を極端に振ったりしていたので、少しペースを崩していました。しかし、レースウイークに入ってセットを元に戻して解消されました。レースウイークでは、秋吉さんが常に速くて、秋吉さんのタイムの前にはタナボタを待つしかない状態だったけれど、その秋吉さんがスターティンググリッドにいなくて、いけるかもしれないと思いました。ダンロップは温まるのが早いので、スタートダッシュは作戦通り。燃料が減ってきてからは、より以上にマシンのコントロールがしやすくなったので、いい感触でした。一度、酒井選手に90度コーナーで前に出られてしまいましたが、酒井選手のタイヤもかなり消耗していたのが分かったので、すぐに抜き返してペースを上げました。でも、優勝できるかどうかは、チェッカーの瞬間までヒヤヒヤしていました」

横山勝美テクニカルディレクター(YSP&PRESTOレーシング)談

「シーズンオフに、国内外で充実したテストを行うことができ、ライダーの走り方やマシンのセッティングなど、いろいろとトライしてきましたが、その成果を、この開幕戦でうまくまとめて発揮することができたという形です。幸先の良い一勝であり、これを契機にうまく波に乗って、チーム一丸となって今シーズンを戦っていきたいですね」

渡辺正巳監督(YSP熊谷店長代理)談

「終始緊張していましたが、中須賀選手がホールショットを奪った瞬間は興奮しました。レース中盤に2位との差が縮まり始めたときは不安になりましたが、2位のライダーもそのうち疲れてくるだろうと推測していました。一度もトップの座を明け渡すことなく素晴らしい走りを見せてくれた中須賀選手に感謝しています。全体の雰囲気が良く、素晴らしいチームだと思いました。今後も勝ってくれると期待しています」

佐藤裕児選手談(14位)

「JSB1000のレースは今回が初めてですが、ST600のデビュー戦ほどは緊張していませんでした。しかし、スタートでミスしてしまい、ペースを乱したまま2周目の第1コーナーで転倒してしまいました。できれば、予選順位のポジションでレースを戦って、いろいろと勉強したかったですね。今後は、筑波やオートポリスでテストが予定されているので、しっかりと走り込んで、さらにレベルアップしたいです」

平忠彦監督(ワイズギアレーシング)談

「決勝レース前にマシントラブルが発生して、Tカーでの出走となりました。ギリギリまで佐藤選手の仕様に合わせるよう、スタッフ一丸となりましたが、細かい部分までは間に合いませんでした。レースでは転倒してしまいましたが、再スタートして、最後まで諦めずに走り切り、ポイントが獲れたのは良かったです。佐藤選手は、ST600でそうであったように、走り込んで速さを身につけていくタイプです。今後は、テストも増えて行く予定ですし、面白いレースができるようになると思っていますので、期待していてください。スポンサーやファンのみなさん、応援ありがとうございます」

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