全日本モトクロス選手権 IA2

RACE DATA

■大会名称：2009全日本モトクロス選手権第1戦九州大会
■開催日：2009年3月15日(日)
■天候：晴れ　■観客：10,500人
■開催クラス：IA2クラス
■レース時間：(30分＋1周)×2ヒート
■会場：HSR九州

REPORT

小島太久摩が第2ヒートで優勝！

2009年、全日本モトクロス選手権の開幕戦。チーム・KOH-ZからYZ250Fで参戦する小島太久摩は、第1ヒートこそ他車と接触があり12位となったが、第2ヒートでは中盤にトップに立ち独走で優勝。今季初のレースで総合3位を獲得し、チャンピオンに向けて幸先の良いスタートを切った。

各メーカーのベテラン、中堅、若手と強豪が揃った2009年のIA2。ヤマハからはチーム・YZから昨年IBオープンチャンピオンの小関元貴、IB2チャンピオンの松下幸司という2人。そして2008年のIA2ランキング3位の小島。さらにクラブヤマハのライダーなど、多くのヤマハライダーが開幕戦に臨んだ。なお、チーム・YZの木下隼、田中雅己の2人は怪我のため今大会は欠場し、次戦から参戦を予定している。

第1ヒート、2008年のチャンピオン勝谷武史（カワサキ）のホールショットでレースがスタート。1周目の混戦を制したのはその勝谷、これに中村友則（K）、井上眞一（カワサキ）、小島、深谷広一（ホンダ）が続く。IAルーキーの小関、松下の2人は出遅れ後方からのレースとなる。

4番手の小島は序盤に順位を上げ、勝谷、中村に続き3番手につけると、その小島を含めた3人が約3秒差でレースを展開。その中で小島は8周目に4番手に後退すると、後方から追い上げてきた平田優（ホンダ）と10周目に接触。ともに転倒し、小島は再スタートに手間取って大きく順位を落としてしまう。しかしその後12位まで挽回しチェッカーを受けた。

1周目を28番手で終えた小関元貴は序盤の3周で21番手まで挽回するも、その後順位を上げることができず21位。1周目を25番手で終え松下幸司は18番手まで順位を上げるが、転倒があり25位でフィニッシュとなった。

第2ヒート、ホールショットは井上眞一（カワサキ）、これに勝谷、須田純（カワサキ）、深谷が続く。1周目を終えての順位は、井上、勝谷、深谷、島崎、そして小島は5番手。小関は17番手、松下は25番手からのスタートとなる。

小島は序盤から積極的に攻め4周目には3番手に浮上。さらに勝谷にも接近し、8周目にこれをかわして2番手に上がると、勢いはとどまることなく深谷にも迫り11周目にトップに立つ。その後は着実にその差を開き独走体制を築くとそのままファーストチェッカー。昨年に続き今季初優勝を開幕戦で飾り、総合でも3位とチャンピオンに向け好スタートを切った。

また、クラブヤマハモトスペースの伊藤正憲は、1周目を8番手につけると序盤で4番手に浮上。その後は平田とのバトルを繰り広げ一時は5番手に順位を下げるが、3番手の勝谷の後退で順位を上げ4位入賞を果たした。

小関は、序盤は17、18番手とするが前半に順位を落とし一時は21番手とする。しかしその後再び順位を上げ18位でフィニッシュした。松下は25番手からのスタートとなったが、着実に順位を上げ7周目には20番手まで挽回する。しかしその後2度の転倒を喫し最後は28位でレースを終えた。

また併催されたレディスクラスでは、チーム・YZの安原さやが1周目でトップを奪い、そのまま2周に渡ってポジションをキープする。しかし3周目に鈴木沙耶（スズキ）にかわされ2番手に後退するが、その後はポジションを守って2位とし表彰台を獲得した。

COMMENT

IA2：小島太久摩選手談（12位/優勝：総合3位）

「今シーズンは去年とチームが変わったが、多くのサポートのお陰でしっかりとした体制でレースができることとなり、感謝の気持ちを持って今日を迎えた。だからレースでは、応援してくれる方に恩返しできるような結果を目指して臨んだ。第1ヒートは他のライダーと接触があり12位だったが、第2ヒートは優勝。かつてないほどの喜びと感謝の気持ちでいっぱいの勝利となった。次回は昨年完全優勝を達成した近畿大会。ここでも勝利をめざし頑張るので、ぜひ期待していてほしい」

レディス：安原さや選手談（2位）

「昨年は怪我のため開幕から数戦参加できず、復帰後もなかなか自分らしい走りができなかった。しかし今年はレースを楽しめるように、今日まで調整を続け万全の状態で臨むことができた。実際レースでも序盤トップを走ることができて楽しかったし、結果も満足。しかし益選手、鈴木選手とはまだ力の差があるので、この差を縮めていかなければならないことを痛感した。次回は地元名阪なので、ファンのみなさんに楽しんでもらえるよう、今回のようにトップでレースをしたい」