本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本モトクロス選手権 IA2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。

Rd.06 7月6日 北海道

RACE DATA

■大会名称:2008全日本モトクロス選手権第6戦北海道大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2008年7月6日(日)
■会場:北海道・わっさむサーキット
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ ■観客:8,600人

REPORT

小島が1/3位で総合2位を獲得!

YZ250FMを駆るジュビロレーシング・チームの小島太久摩が、第1ヒートで今季4回目の優勝を獲得。第2ヒートでは3位に入り総合2位となった。なおランキング2位をキープしていたチーム・YZの渡辺学は、第1ヒートで転倒し怪我を負ったため、第2ヒートは欠場。これにより小島がランキング2位となり、ノーポイントだった渡辺はランキング4位となった。

第1ヒート、ホールショットを奪ったのは須田純(カワサキ)。これに三原拓也(カワサキ)、勝谷武史(カワサキ)、その後方にチーム・YZの木下隼、渡辺学が続く。1周目を終え須田のトップは変わらなかったが、その後方は木下、渡辺、勝谷、さらに小島太久摩が続き、ヤマハライダーが好位置につける。
その2周目、3番手の渡辺が転倒してコースアウトし後退したが、小島が勝谷を抜いて3番手に浮上。さらに3周目にはA級ルーキーの木下が須田を抜いてトップに立ち、小島も同じく須田をかわし2番手につけヤマハのワン・ツー体制を築く。
木下は小島を背後にしながらも数周に渡ってトップを守るが、6周目に自らのミスで転倒。これにより小島、勝谷が1・2番手となり、そこから2人は後方を引き離してトップグループを形成してレースをリードしていく。
2人は約1~2秒差を保ち、互いが一歩も譲らないデッドヒートを展開。1つのミスも許されない緊迫した状況が14周に渡って展開されたが、小島は一度も勝谷にトップを譲ることなくポジションを守り今季4勝目を飾った。2位は勝谷、3位には平田が入った。
トップを走行中に転倒した木下は20番手を下回るまで順位を落としたが、その後着実に挽回して16位。田中はスタートで遅れ3周目には15番手まで順位を上げたが、その周に転倒し大きく順位を落として26位。渡辺は転倒後ピットまで自力で戻り再スタートを切ったが、8周しか走行できずにDNFとなりノーポイントに終わった。

第2ヒートは平田が好スタートでホールショットを奪う。これに井上眞一(カワサキ)、小島が続く。レースは平田が序盤から快調なペースで走行するのに対し、小島もこの動きに合わせるように1周目に2番手に上がり追い上げに入る。しかし平田のペースに小島はついていくことができず、徐々にその差が広がっていく。
その後小島は単独で2番手を走行するが、徐々に3番手の勝谷の追撃を許し2人の差が縮まってくる。そして16周目、逃げる小島にミスが発生。勝谷に先行されて3番手に後退すると、その後は順位は変わらず平田が独走で優勝。2位勝谷、3位小島でゴールとなった。
木下は1周目の第1コーナーで転倒者に引っかかってスローダウン。すぐに再スタートを切ったが2周目に入った時点で21番手と大きく出遅れる。しかしここから着実に追い上げ、最後は11位でチェッカーを受けた。田中はスタート直後の第1コーナーでクラッシュし、最後尾からの再スタートとなり、殆ど順位を上げられるず24位でゴールした。渡辺は第1ヒートに負った怪我のためこのレースをキャンセルした。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1小島 太久摩Jubilo RTYamaha32'31.073(20Laps)
2勝谷 武史グリーンクラブ&ジュニアライダーズKawasaki32'32.791
3平田 優TEAM HRCHonda32'55.919
4須田 純グリーンクラブジュニアライダーズKawasaki33'11.253
5深谷 広一SEKI Racing MotoRomanHonda33'19.178
6伊藤 正憲クラブヤマハモトスペースYamaha33'23.441
7井上 眞一K.R.T.Kawasaki33'26.279
8中島 敬則クラブヤマハレーシングチーム鷹Yamaha33'27.979
9富田 俊樹Team BAS with ITOMOHonda33'29.962
10平塚 雅樹グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki33'31.837
11星野 優位SEKI Racing Moto RomanHonda33'32.561
12矢野 和都グリーンクラブTEAM TAKASEKawasaki33'33.682
13斉木 達也クラブヤマハ大磯ムスタングYamaha33'37.882
14星野 裕TeamSRMSuzuki33'38.999
15加藤 吏一TEAM GREENKawasaki33'53.325
16木下 隼TEAM YZYamaha33'55.299
17稲垣 佳樹SRF TeamブルーイーグルスSuzuki32'34.671 (-1Laps)
18種子 善之SRF TeamブルーイーグルスSuzuki32'39.467 (-1Laps)
19斉藤 嵩 Suzuki32'39.430 (-1Laps)
20岡野 聖Team SRF 三重Suzuki32'40.138(-1Laps)
26田中 雅己TEAM YZYamaha33'00.684(-1Laps)

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1平田 優TEAM HRCHonda31'49.308(19Laps)
2勝谷 武史グリーンクラブ&ジュニアライダーズKawasaki31'57.864
3小島 太久摩Jubilo RTYamaha32'08.442
4井上 眞一K.R.T.Kawasaki32'13.135
5伊藤 正憲クラブヤマハモトスペースYamaha32'17.447
6稲垣 佳樹SRF TeamブルーイーグルスSuzuki32'17.531
7加藤 吏一TEAM GREENKawasaki32'22.750
8須田 純グリーンクラブジュニアライダーズKawasaki32'24.895
9星野 優位SEKI Racing Moto RomanHonda32'32.195
10矢野 和都グリーンクラブTEAM TAKASEKawasaki32'35.548
11木下 隼TEAM YZYamaha32'42.439
12吉田 勝グリーンクラブ&パーク神戸RTKawasaki32'50.043
13中島 敬則クラブヤマハレーシングチーム鷹Yamaha32'51.914
14三原 拓也TEAM GREENKawasaki32'53.707
15富田 俊樹Team BAS with ITOMOHonda32'54.481
16平塚 雅樹グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki33'02.465
17出口 隼飛SEKI Racing MotoRomanHonda33'21.804
18星野 裕TeamSRMSuzuki33'21.804
19渡辺 元樹TeamSRMSuzuki31'52.860 (-1Laps)
20深谷 広一SEKI Racing MotoRomanHonda31'58.553(-1Laps)
23斉木 達也クラブヤマハ大磯ムスタングYamaha32'34.000(-1Laps)
24田中 雅己TEAM YZYamaha33'03.595(-1Laps)
26中村 泰介 Yamaha32'28.444(-2Laps)

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1平田 優Honda267
2小島 太久摩Yamaha225
3勝谷 武史Kawasaki216
4渡辺 学Yamaha188
5井上 眞一Kawasaki176
6深谷 広一Honda175
11木下 隼Yamaha90
16伊藤 正憲Yamaha63
17中島 敬則Yamaha61
19斉木 達也Yamaha47
20田中 雅己Yamaha43

COMMENT

小島太久摩選手談(1位/3位/総合2位)

「第1ヒートはスタートが悪かったものの1コーナーを上手くこなせたおかげでなんとかトップ争いに踏みとどまった。その後はとにかく早く前にいくことを考えてペースを上げイメージ通り早い段階でトップに立てた。しかしその後は勝谷選手がピタリとついてきて、暑さで疲労がドンドン蓄積されていくなか、気持ちが切れた方か負けるというレースとなった。自分も勝谷選手も最後まで気持ちが切れることがなかったが、少しだけ自分の方が勝っていたのだと思う。本当にうれしい勝利だった。第2ヒートは最初のレースで疲労もあったし、序盤でのラインをまったく掴むことができず平田選手に独走を許してしまった。後半勝谷選手に抜かれたのは、プッシュしていたときにコースアウトしてしまったから。ただ最低ラインである3位に入れたのでよかった。トップの平田選手とはなかなか差を詰めることができないが、とにかく今後も勝利を積み重ねることでプレッシャーをかけていきたい」

木下隼選手談(16位/11位/総合15位)

「九州大会から1ヵ月の間、とにかくいろいろな練習をしてこの大会に臨んだ。その成果として第1ヒートでは今までのスタートで最高の2番手。その後はとにかくトップに立つことだけを考えて攻めていった。その結果須田選手をかわしてトップに立った。その瞬間はとてもうれしかったが、喜びは一瞬で後は全力でいけるところまでいこうとすぐに切り替えた。しかしトップを守るために実力以上のオーバーペースとなりミスで転倒。悔しいが自分にとっては大きなプラスとなった。第2ヒートはスタート後の第1コーナーで転倒したライダーに引っかかってスローダウン。すぐに再スタートできたが、いつものように追い上げのレースになってしまった。次の藤沢は得意ではないが、目標としている5位以内を早く取りたいので、次回もスタートを決めて目標達成を目指す」

田中雅己選手談(26位/24位)

「この1ヵ月、YZ450Fで練習するなどチームと話し合って色々なトレーニングを積んできた。その成果として予選ではよいレースができ、そのままの勢いで決勝も戦おうと思っていた。しかし第1ヒートはスタートで出遅れ、その後転倒で順位を落とし26位。第2ヒートはスタート後の1コーナーで転倒し、再スタートに手間取って最後尾からの追い上げとなり、自分のミスが重なって両ヒートともにレースにならなかった。いろいろな練習をして自信を深めてきたし、30分を走る体力は着実についてきているだけに悔しくてならない。だからこそ、得意なコースのひとつである藤沢では、開幕戦のようにスタートを決め、今の悪い流れを断ち切りたいと思う」

渡辺学選手談(DNF/欠場)

「第1ヒートはスタートは上手くいって3番手。前の2人が須田選手と木下選手だったが、ともにハイペースだったし、後ろには小島選手、勝谷選手がいることが分かっていたので、できるだけ早く前に出ようと考え序盤から仕掛けていった。しかしその焦りからかあるジャンプで転倒してコースアウト。なんとかピットまで戻って再スタートしたがリタイヤ扱いとなった。第2ヒートは第1ヒートでの転倒での体が動かない状態だったのでリタイヤ届けを出した。次の藤沢は出場できると思うし、得意なコースなので今回の結果を挽回できるような走りで上位を狙いたい」

川崎智之Team YZ監督談

「渡辺選手は毎年、どこかでノーポイントレースをしてしまうが、今年は大丈夫だと思っていた。しかし今日その悪い癖が出てしまった。これは自分の弱さとして受け止めてもらい、次の藤沢では取り戻すつもりで奮起してほしい。木下選手は内容が非常によかった。スタートを決めただけでなく、そこからがんばってトップに立ったことが何よりも大きい。これは木下選手にとって大きな経験となったと思うし次の藤沢が楽しみだ。田中選手はいまだに悪い流れから抜け出せていない。この1ヵ月間いろいろと試してきたことが結果にも、内容にもつながらず本人も悔しいだろうが、チームとしても悔しい。だからこそ、田中選手ともう一度よく話し合って改善策を講じていきたい」

ページ
先頭へ