スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.13 10月4日 フランス
RACE DATA
■大会名称:2009スーパースポーツ世界選手権第13戦フランス大会
■開催日:2009年10月4日(日)
■開催地:マグニーコース(1周4.441km)
■PP:C・クラッチロー(ヤマハ/1分40秒980)
■FL:C・クラッチロー(ヤマハ/1分40秒980)
REPORT
クラッチローが2位でランキングトップをキープ!
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのC・クラッチローが2位を獲得。チャンピオン争いのライバル、E・ラバティー(ホンダ)は13位に留まったため、クラッチローはポイント上のアドバンテージをさらに拡大した。
ポールポジションからスタートしたクラッチローは2周目に入るところでトップに浮上するが、まもなくJ・ラスコーツ(カワサキ)に先行を許して2位に後退。その後は余裕を持って自分のペースをキープし、トップのラスコーツについていった。その一方で、ラバティーが2周目に一度クラッチローの前に出たが、その次のラップでクラッチローが抜き返した。また、チームメイトF・フォレもラバティーをかわし、ラバティーは4番手にポジションを落とす。そして12ラップ目には転倒を喫し、15番手まで後退した。
クラッチローはその後、トップのラスコーツとの差を縮めていき、いよいよ仕掛けようというところまで追いついたが、コース上にオイルが出たため赤旗が提示され、そのままレースは終了。これでラスコーツが優勝、クラッチローは2位となった。
一方、ウイークを通じて好調ぶりを見せてきたフォレはレース序盤でポジションを上げ、ラバティーのミスもあって一時は3番手まで浮上。しかし5周目のタイトな右コーナー進入でフロントから転倒し、リタイヤとなった。
シリーズポイントではクラッチローが230ポイントを獲得してトップをキープ。2位のラバティーに19ポイント差をつけている。フォレは115ポイントで6位。5位のA・ウエストとの差はわずかに2ポイント。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・ラスコーツ | ESP | Kawasaki | 32'21.660 |
2 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'00.937 |
3 | K・ソフオグル | GBR | Honda | 0'05.910 |
4 | A・ウエスト | AUS | Honda | 0'20.797 |
5 | M・アイチソン | AUS | Honda | 0'20.992 |
6 | A・ピット | AUS | Honda | 0'21.232 |
7 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | 0'21.441 |
8 | M・ロッコリ | ITA | Honda | 0'23.539 |
9 | M・ラグリブ | FRA | Honda | 0'24.654 |
10 | M・ピロ | ITA | Yamaha | 0'35.848 |
11 | O・フォー | FRA | Honda | 0'36.243 |
12 | M・プライア | POR | Honda | 0'36.803 |
13 | E・ラバティー | GBR | Honda | 0'52.022 |
14 | K・コグラン | GBR | Honda | 0'55.274 |
15 | A・ヴォス | NED | Honda | 0'55.831 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・クラッチロー | Yamaha | 230 |
2 | E・ラバティー | Honda | 211 |
3 | K・ソフオグル | Honda | 169 |
4 | J・ラスコーツ | Kawasaki | 163 |
5 | A・ウェスト | Honda | 117 |
6 | F・フォレ | Yamaha | 115 |
12 | M・ピロ | Yamaha | 60 |
21 | S・モリアス | Yamaha | 10 |
23 | D・タタ・プラディタ | Yamaha | 8 |
28 | F・バッタイーニ | Yamaha | 5 |
33 | H・ケノー | Yamaha | 2 |
34 | Y・グエラ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 272 |
2 | Yamaha | 271 |
3 | Kawasaki | 183 |
4 | Triumph | 98 |
5 | Suzuki | 30 |
COMMENT
C・クラッチロー選手談(2位)
「勝てると思っていたんだけれど、終わってみれば十分にいいレースだったと言える。ただほんのちょっと運が足りなかっただけなんだ。ラバティーは転倒してしまったけれど、レース中はとても好調でまったく問題はなかったよ。レース終盤、必要ならば1分41秒台前半までは出せたけれど、レースのペースが全体に遅かったので無理はしなかった。必要なことをしっかりとやったということで、僕は着実に2位を獲得できたので満足しているよ。今回もチームのみんなが一生懸命に頑張ってくれた。最終戦もこの勢いをキープして、チーム一丸となって戦っていく」
F・フォレ選手談(リタイヤ)
「コーナー進入で問題があって、不運にも転倒してしまった。いいレースができると確信していたし、表彰台を目標にしていただけに残念で仕方がない。早く気持ちを切り替えて最終戦に臨み、ランキング5位獲得を目指したい」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「何というレースだ! とても見応えのある素晴らしいレースだった! とくに最初の数ラップは、トップグループの面々がタイトルを目指して競り合った。カルは非常に落ち着いてリラックスしているように見えたが、ラバティーが転倒したのを知ると、プレッシャーが解けたようにさらに伸び伸びと走れるようになって、一気にコンマ5秒も速くなり、しかも安定して走行を続けることができた。今日のラスコーツは絶好調で、カルも差を縮めてはいたが、私としては正直なところ、赤旗で終了となってほっとした。ファビアンのほうは非常に残念だった。序盤はとても好調で、本来の調子を取り戻していたが、コーナー進入で2速に入れようとしたが入らず、フロントが切れ込んでしまった。これは彼のミスではない。レバーか何かに触ってしまったのかもしれない。今日は好成績を期待していただけに無念さは残るが、彼自身は本当によくやった。誇れる結果だと思う」