スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.10 7月26日 チェコ
RACE DATA
■大会名称:2009スーパースポーツ世界選手権第10戦チェコ大会
■開催日:2009年7月26日(日)
■開催地:ブルノ(1周5.403km)
REPORT
明暗が分かれたヤマハ勢
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのF・フォレとC・クラッチローは、それぞれ優勝、リタイヤと明暗を分けた。クラッチローはスタートからレースをリードして好調ぶりをアピールしていたが、残り3周でマシンに不具合が発生しリタイヤとなった。
フォレは2台のカワサキ、J・ラスコーツと藤原克昭とバトルを展開しながら3番手、2番手と順位を上げていく。最後の3ラップになってチームメイトのクラッチローが不運に見舞われ戦列を離れたため、フォレがトップに浮上することとなった。最終ラップではあと3つのコーナーを残すばかりとなって4番手まで後退したが、最終コーナーで再び挽回し優勝を成し遂げた。1年前の転倒の雪辱を最高の形で果たすことができた。
ランキングでは、クラッチローが2位のラバティーに17ポイント差でトップをキープ。フォレは合計88ポイントとし、昨年度チャンピオンのA・ピット(ホンダ)を抜いてランキング6位に浮上した。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | F・フォレ | FRA | Yamaha | 37'14.367 |
2 | A・ウエスト | AUS | Honda | 0'00.148 |
3 | J・ラスコーツ | ESP | Kawasaki | 0'00.289 |
4 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | 0'00.400 |
5 | E・ラバティー | GBR | Honda | 0'06.823 |
6 | S・モリアス | RSA | Yamaha | 0'14.896 |
7 | M・ロッコリ | ITA | Honda | 0'15.092 |
8 | G・マッコイ | AUS | Triumph | 0'15.634 |
9 | K・ソフオグル | TUR | Honda | 0'18.592 |
10 | A・ピット | AUS | Honda | 0'29.679 |
11 | B・ベネマン | NED | Honda | 0'29.803 |
12 | D・デロモ | ITA | Honda | 0'30.215 |
13 | M・ラバティー | GBR | Honda | 0'30.517 |
14 | G・ウィッジエッロ | ITA | Honda | 0'40.163 |
15 | J・ギュンター | GER | Honda | 0'46.026 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・クラッチロー | Yamaha | 185 |
2 | E・ラバティー | Honda | 168 |
3 | K・ソフオグル | Honda | 128 |
4 | J・ラスコーツ | Kawasaki | 122 |
5 | A・ウエスト | Honda | 95 |
6 | F・フォレ | Yamaha | 88 |
12 | M・ピロ | Yamaha | 49 |
20 | S・モリアス | Yamaha | 10 |
22 | D・タタ・プラディタ | Yamaha | 8 |
25 | F・バッタイーニ | Yamaha | 5 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 211 |
2 | Yamaha | 210 |
3 | Kawasaki | 133 |
4 | Triumph | 77 |
5 | Suzuki | 30 |
COMMENT
F・フォレ選手談(優勝)
「去年はここで大きなけがをしてしまって、今シーズン開幕も万全の状態で臨めたわけではなかった。それを克服する意味でも今日の優勝は特別だ。完全な復活というのは非常に難しいということがわかったので、ここまで来ることができて本当にうれしいんだ。また今日はマシンがとても良く走ってくれたので、チームとヤマハに感謝しなければならない。こうしてまた表彰台に戻ってくることができてハッピーだし、しかも優勝でそれを実現できたことは僕にとって大きな意味がある。その一方で、カルのことは、あのような状況になったときの気持ちがわかるだけに残念だった」
C・クラッチロー選手談(リタイヤ)
「本当に残念。トラブルがなければ25ポイントを加算し、ユージンとの差をもっと広げることができたはずなのに…。このあとは6週間もの休みがあるが、できるだけリラックスして、次のニュルブルクリンクに備えたい」
W・ズィーレンベルグ、チーム監督談
「難しいレースになった。そのなかでファビアンが優勝したことは、ヤマハと我々チームにとって素晴らしい結果だ。その一方でカルのほうは、5、6秒ものリードを築いていながら、しかもランキングトップをキープしている状況でこのようなことになってしまったことは、どう考えても納得できないだろう。プラクティスでどんなに速く走っていたとしても、決勝の結果がすべてなんだ。チャンピオン争いは、これでまた激しさを増すだろう」