スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月17日 南アフリカ
RACE DATA
■開催地:キャラミ(1周4,263km)
■天候:晴れ
■PP:C・クラッチロー (ヤマハ/1分40秒634)
■FL:E・ラバティ (ホンダ/1分41秒053)
REPORT
クラッチローが2位でランキングトップをキープ
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのC・クラッチローは、スタートで集団に前方をふさがれる形となり、厳しい展開を強いられた。スタート直後、チームメイトのF・フォレの後ろの6位まで後退したクラッチロー。その後は2台揃って、K・ソフオグル(ホンダ)に続く展開となったが、3ラップ目にソフオグルがミスをおかして遅れ、その間にクラッチローはフォレ、J・ラスコーツ(カワサキ)、A・ピット(ホンダ)を次々にパスして2位に浮上した。この時点でトップのE・ラバティー(ホンダ)はすでにリードを広げており、クラッチローは懸命に差を詰めていこうとしたが届かず、2位をキープしてチェッカーを受けた。
一方のフォレは、序盤はクラッチローをリードし、その後順位を入れ替えてクラッチローに続く3位をキープ。そして順調な走りで4位のラスコーツとの差を拡大していったが、残り4ラップとなって一瞬、集中力が途切れたのか、コーナー進入でフロントを滑らせ転倒リタイヤとなった。
シリーズポイントでは、クラッチローは合計119ポイント獲得で依然としてランキングトップをキープ。2位のラバティに13ポイント差をつけている。フォレは合計44ポイントで8位。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | E・ラバティ | GBR | Honda | 39'06.061 |
2 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'02.546 |
3 | M・アイチソン | AUS | Honda | 0'17.358 |
4 | J・ラスコルツ | ESP | Kawasaki | 0'17.454 |
5 | K・ソフオグル | TUR | Honda | 0'18.221 |
6 | A・ピット | AUS | Honda | 0'20.561 |
7 | G・マッコイ | AUS | Triumph | 0'33.141 |
8 | A・ウエスト | AUS | Honda | 0'37.326 |
9 | M・ピロ | ITA | Yamaha | 0'37.728 |
10 | M・ラグリブ | FRA | Honda | 0'37.939 |
11 | M・ラバティ | GBR | Honda | 0'38.782 |
12 | M・ロッコリ | ITA | Honda | 0'39.198 |
13 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | 0'40.386 |
14 | D・T・プラディタ | IDN | Yamaha | 0'46.386 |
15 | D. デローモ | ITA | Honda | 0'46.794 |
22 | Y. グエラ | ESP | Yamaha | 1'24.481 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・クラッチロー | Yamaha | 119 |
2 | E・ラバティ | Honda | 106 |
3 | K・ソフオグル | Honda | 83 |
4 | A・ピット | Honda | 64 |
5 | J・ラスコルツ | Kawasaki | 60 |
6 | A・ウエスト | Honda | 60 |
8 | F・フォレ | Yamaha | 44 |
9 | M・ピロ | Yamaha | 40 |
19 | F・バッタイーニ | Yamaha | 5 |
22 | D・T・プラディタ | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 133 |
2 | Yamaha | 119 |
3 | Kawasaki | 71 |
4 | Triumph | 36 |
5 | Suzuki | 28 |
COMMENT
C・クラッチロー選手談(2位)
「とても厳しいレースだったよ。序盤はいつものように激しいドッグファイトだったしね。そのなかで集団を抜いていって、さらにラバティを追いかけていくまでにかなり時間がかかってしまったんだ。ようやく2位を確実にした頃、ラバティはすでにリードを広げていたし、僕のほうも小さなミスもあったりしてハイペースをキープできず、結局は彼を捉えるには至らなかった。それで2位獲得に気持ちを切り替えるしかなかったんだ。今回も素晴らしい仕事をしてくれたヤマハ・チームに感謝!」
F・フォレ選手談(リタイヤ)
「自分自身にがっかりだよ。レース序盤はいいバトルができていて、ペースも良く、そのまま順調にプッシュしていけると確信していたんだ。そして3位をキープしていたが、コーナー進入で一瞬、集中力が途切れて転倒してしまった」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「スタート直後にふたりとも集団に呑み込まれてしまって、その時点で優勝の可能性を失ってしまったと言ってもいいだろう。2ラップ目にはユージン(ラバティー)はすでに大きくリードを広げていた。カルのほうは追っていけそうにも見えたが、ハードにプッシュせざるを得ず、そのなかでいくつかミスが出てしまった。チャンピオンシップは非常に接近しているので、表彰台獲得が重要な目標になってくるが、今回はふたり揃って上ることができず非常に残念だ。ファビアンはそれまでペースも良くてカルと同等の速さを見せていたが、ちょっと熱くなりすぎたらしく転倒につながってしまった。リードは十分にあった、それほどハードに攻める必要がなかっただけに残念だった」