スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月10日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:2009スーパースポーツ世界選手権第5戦イタリア大会
■開催日:2009年5月10日(日)
■開催地:モンツァ(1周5,792km)
■天候:晴れ
■PP:C・クラッチロー(ヤマハ/1分49秒706)
■FL:C・クラッチロー(ヤマハ/1分49秒728)
REPORT
クラッチローが今季2勝目、フォレが3位
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのC・クラッチローとF・フォレがともに大活躍。クラッチローは優勝、フォレは3位獲得で揃って表彰台に上った。フォレはスタートで出遅れて一時8位まで後退したが、その後懸命の追い上げで挽回。クラッチローは序盤からトップ争いを展開し、5周目のアスカリ・シケインでE・ラバティー(ホンダ)をパスしてレースをリードした。するとフォレも素早く2位に上がって1-2態勢を築き、しばらくはヤマハの2台による首位争いが続くこととなった。そして10ラップ目、ラバティーが再びペースを上げて一気にトップに再浮上。しかしすぐにフォレがパラボリカ・コーナーで抜き返し、そのままメインストレートへ。
その後、目を見張るほどのスピードを披露したのはクラッチロー。11周目のストレートエンドでフォレとラバティーを抜き去り、再びトップに躍り出た。13周目にはフォレがコーナーではらみ、ラバティーとJ・ラスコーツ(カワサキ)がそれぞれ2位、3位に上がったが、その間にもクラッチローは着実にリードを広げていった。その後ラスコーツがミスをおかし、ラバティーはこれに巻き込まれる形で後退。フォレはラスコーツと3位争いを展開し、これを抑えて待ち望んでいた表彰台を獲得した。一方のクラッチローは十分なリードを築いてトップでチェッカーを受けた。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 29'34.605 |
2 | J・ラスコーツ | ESP | Kawasaki | 0'02.660 |
3 | F・フォレ | FRA | Yamaha | 0'02.716 |
4 | E・ラバティー | GBR | Honda | 0'02.780 |
5 | A・ピット | AUS | Honda | 0'09.270 |
6 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | 0'09.332 |
7 | M・ピロ | ITA | Yamaha | 0'20.178 |
8 | G・マッコイ | AUS | Triumph | 0'20.221 |
9 | K・ソフオグル | TUR | Honda | 0'22.681 |
10 | G・ナネッリ | ITA | Triumph | 0'26.993 |
11 | F・バッタイーニ | ITA | Yamaha | 0'31.343 |
12 | M・プライア | POR | Honda | 0'32.236 |
13 | B・ベネマン | NED | Suzuki | 0'32.695 |
14 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Honda | 0'33.216 |
15 | A・ポリータ | ITA | Suzuki | 0'33.652 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・クラッチロー | Yamaha | 99 |
2 | E・ラバティ | Honda | 81 |
3 | K・ソフオグル | Honda | 72 |
4 | A・ピット | Honda | 54 |
5 | A・ウエスト | Honda | 52 |
6 | J・ラスコーツ | Kawasaki | 47 |
7 | F・フォレ | Yamaha | 44 |
9 | M・ピロ | Yamaha | 33 |
20 | F・バッタイーニ | Yamaha | 5 |
21 | D・T・プラディタ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 108 |
2 | Yamaha | 99 |
3 | Kawasaki | 58 |
4 | Suzuki | 28 |
5 | Triumph | 27 |
COMMENT
C・クラッチロー選手談(優勝)
「すべてがとてもうまくいった。決勝の走りにも大満足だよ。初めてのコースだから、実は今回は5位以内を目標にしていたんだ。でもチームのみんなが一生懸命にサポートしてくれたおかげで、このような結果を得ることができた。本来の速さを発揮するまでには至らなかったけれど、僕らは確かにベストを尽くして頑張った。そして順調にパスをして、リードを広げて、優勝を目指すことができたんだ。すべてはチームのおかげ。だから彼らのためにも勝つことができて本当にうれしいよ」
F・フォレ選手談(3位)
「とても満足! 今は前と同じように戦うことができるし、怪我の心配もまったくないんだ。決勝のなかではいくつかミスをしてしまったり、誰かのマシンがエキゾーストパイプに当たってきたりと大変なこともあったけれど、レースを楽しむことができたので完全復活を実感しているんだ。次のレースがとても楽しみだよ!」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「1位と3位を獲得。それにウイークを通じてずっと順調だった。スーパーバイクを見ればわかるように、決勝はときにギャンブルみたいなものだけれど、今回我々は、その他のところもとても好調だったんだ。このコースはミスをおかしやすく、アクシデントも起こりやすい。スーパースポーツはほぼ順調に進んだのでとても良かったと思う。またチームとして、ふたりが揃って表彰台に上がったのだから非常に満足。チャンピオンシップのリードを広げることができたし、ファビアンにとっても貴重なポイント獲得となった」