スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.12 9月21日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:スーパースポーツ世界選手権第11戦イタリア大会
■開催日:2008年9月21日(日)
■開催地:イタリア(1周3.200km)
■天候:晴れ■気温:19度■観客:82,000人
■周回数:22周(70.4km)
■PP:B・パークス(ヤマハ/1分38秒910)
■FL:B・パークス(1分39秒417)
REPORT
パークスとラバティーが2・3位獲得!
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのB・パークスとE・ラバティーは、それぞれ2位、3位を獲得。パークスはトップから2.971秒差。ラバティーは足に骨折がある状態ながら、懸命の走りで3位を獲得した。
ポールポジションからスタートしたパークスは、序盤で他のライダーに先行される形となった。その後はラップレコードを何度も更新するなど絶好調の走りを見せたが、トップのJ・リーを捉えることができず2位となった。パークスのラップレコードは、22ラップ中の19周目で記録されたもの。ラバティーは19周目、チャンピオンシップ・リーダーのA・ピットと接触。ラバティーは転倒を免れたが、ピットは転倒してグラベルへ。再スタートはならなかった。ラバティーは、負傷欠場中のF・フォレに代わって出場。世界選手権スーパースポーツ参戦2戦目にして、早くも表彰台を獲得した。
シーズンは残り2戦。パークスはピットから30ポイント差でランキング4位につけており、依然としてチャンピオン獲得の可能性は残っている。ヤマハ・チーム・イタリアLorenzini by LeoniのM・ロッコリはポイント圏外の17位。ヤマハ・スペイン・ワールドスーパースポーツのD・サロームとJ・クロウはそれぞれ19位と24位だった。
RESULT
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・リー | Honda | GBR | 36'48.656 |
2 | B・パークス | AUS | Yamaha | +0'2.971 |
3 | E・ラバティー | GBR | Yamaha | +0'6.461 |
4 | J・ラスコーツ | ESP | Honda | +0'7.135 |
5 | B・ベネマン | NED | Suzuki | +0'10.945 |
6 | R・ハームス | DNK | Honda | +0'14.412 |
7 | G・ナネッリ | ITA | Honda | +0'14.557 |
8 | D・ファン・キーミューレン | BEL | Suzuki | +0'19.286 |
9 | M・アイチンソン | AUS | Triumph | + 0'23.854 |
10 | J・ヘイズ | USA | Honda | + 0'31.193 |
11 | I・クレメンティ | ITA | Triumph | + 0'31.327 |
12 | J・ブルックス | AUS | Honda | + 0'39.771 |
13 | M・プライア | POR | Honda | + 0'40.957 |
14 | T・トティ | ITA | Suzuki | + 0'41.196 |
15 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Honda | + 0'41.337 |
17 | M・ロッコリ | ITA | Yamaha | + 0'44.790 |
19 | D・サローム | ESP | Yamaha | + 0'54.098 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・ピット | Honda | 169 |
2 | J・リー | Honda | 158 |
3 | J・ブルックス | Honda | 141 |
4 | B・パークス | Yamaha | 139 |
5 | J・ラスコーツ | Honda | 105 |
6 | C・ジョーンズ | Honda | 100 |
7 | F・フォレ | Yamaha | 97 |
11 | M・ロッコリ | Yamaha | 48 |
27 | D・サローム | Yamaha | 9 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 265 |
2 | Yamaha | 182 |
3 | Suzuki | 81 |
4 | Triumph | 68 |
5 | Kawasaki | 42 |
COMMENT
B・パークス選手談(2位)
「素晴らしいレースだった。でもスタート直後、集団を一気に抜いていくだけの力がなかったのが残念。それに、あのなかにはクレイジーな選手もいたしね!もっと早く彼らをパスして、リーについて行くべきだったのだろう。燃料が減ってくるとマシンのフィーリングが良くなってペースも上がったが、その頃にはすでに、リーは遠く離れてしまっていて追いつくことはできなかった。2位は十分に良い成績。マシンも絶好調だった。今回はウイーク初日から何の問題もなく、本当によく走ってくれた」
E・ラバティー選手談(3位)
「ところどころ、アンドリューよりもペースの速いところもあった。そのなかのあるコーナーで、通常よりも少し深く突っ込み過ぎて、その後いつものラインに戻ってきたところにアンドリューがいた。レースではよくあるアクシデントに過ぎないが、やはり彼に申し訳ない気持ちが残る。その一方で僕自身はやはり、表彰台に上ることができてとても嬉しい。このようなチャンスを与えてくれたヤマハとチームに感謝。チャンスを最大限に生かすことができたと思う」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「ふたりともよく頑張った。リーに逃げられてしまったのは残念だが、チームとしてはふたりのマシンを順調に仕上げることができたと思っている。ブロックは中盤になってマシンのフィーリングが良くなってきたようだ。一時ラバティーに抜かれたときにはプレッシャーがあったようだが、それも良い刺激になったに違いない。終盤で1分39秒台を出しており、序盤よりも速くなっていたんだ。ラバティーは2戦目にして表彰台獲得と大健闘。将来的にも有望なライダーだ。アンドリューが転倒したため、トップとの差は30ポイント。つまりタイトルの可能性がまだ残っているということになるのだ。すべてにおいて、今回は良い週末になった」
M・ロッコリ選手談(17位)
「ポイントを獲ることができなかったのは非常に悔しい。僕自身絶好調だったし、マシンもとても速かったのに、タイムがついてこなかった。フロントもリアも激しくプッシュするということができなかった。来週はミサノでイタリア選手権に出場するが、次のマニクール大会までには気持ちを切り替えてくる」