スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.11 9月7日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:スーパースポーツ世界選手権第10戦ヨーロッパ大会
■開催日:2008年9月7日(日)
■開催地:ドニントンパーク(1周4.023km)
■天候:晴れ■気温:16度
■周回数:15周(55.530km)
■PP:M・ラグリブ(ホンダ/1分43秒075)
■FL:J・ブルックス(ホンダ/1分34秒079)
REPORT
E・ラバティーが初参戦で12位
ヤマハ・ワールド・スーパーツポーツ・チームのB・パークスとE・ラバティーは、プラクティスやウォームアップがすべてウエット・コンディションだったために、決勝では初めて試すセッティングを採用しなければならなかった。そうした難しい条件の下でも、ふたりは徐々に順位を上げて貴重なポイントを獲得した。
パークスは予選20位から10位を獲得。ラバティーはドライ・コンディションで初めて試すマシンに手間取ったものの、世界選手権スーパースポーツ初参戦で12位獲得と健闘した。
レースが進むに連れてラバティーは見事な進化を見せ、前車を追いながら何度も好タイムを叩き出した。この活躍によりラバティーは、次回のバレルンガも引き続き、負傷中のF・フォレットに代わって出場予定。
ヤマハ・チーム・イタリアLorenzini by LeoniのM・ロッコリは17位。ヤマハ・スペイン・ワールド・スーパースポーツのD・サロームは予選で32位に留まった。
RESULT
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・ブルックス | AUS | Honda | 34'53.607 |
2 | A・ピット | AUS | Honda | +0'0.872 |
3 | J・リー | GBR | Honda | +0'4.846 |
4 | B・ベネマン | NED | Suzuki | +0'5.066 |
5 | H・ケナー | RSA | Yamaha | +0'8.604 |
6 | R・ハームス | DNK | Honda | +0'8.990 |
7 | J・ラスコーツ | ESP | Honda | +0'15.660 |
8 | D・ファン・キーミューレン | BEL | Suzuki | +0'16.674 |
9 | M・ラグリブ | FRA | Honda | +0'17.081 |
10 | B・パークス | AUS | Yamaha | +0'20.474 |
11 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Honda | +0'21.110 |
12 | E・ラバティー | GBR | Yamaha | +0'26.338 |
13 | M・アイチンソン | AUS | Triumph | +0'26.597 |
14 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | +0'29.104 |
15 | C・マーチン | GBR | Kawasaki | +0'30.603 |
17 | M・ロッコリ | ITA | Yamaha | +0'39.505 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・ピット | Honda | 169 |
2 | J・ブルックス | Honda | 137 |
3 | J・リー | Honda | 133 |
4 | B・パークス | Yamaha | 119 |
5 | C・ジョーンズ | Honda | 100 |
6 | F・フォレ | Yamaha | 97 |
11 | M・ロッコリ | Yamaha | 48 |
25 | D・サローム | Yamaha | 9 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 240 |
2 | Yamaha | 162 |
3 | Triumph | 70 |
4 | Suzuki | 61 |
5 | Kawasaki | 42 |
COMMENT
B・パークス選手談(10位)
「ウエットよりはドライ・コンディションでレースができて良かった。もっとも、昨年はここを走っていないのでベース・セッティングができておらず、ドライ用のセッティングも決して良くはなかったのだが...。本当に厳しい状況だったので、ここまで来るのはやっとだった。今日はこれが精一杯。決してパーフェクトではないが、もっとひどい事態も十分に考えられた」
E・ラバティー選手談(12位)
「終盤ではかなりいいタイムも出るようになった。スタート直後は、ドライでのマシンの挙動がまったくわからなかったし、これほど激しい接近戦のなかでは慎重にならざるを得なかった。こんな状況ではじめからハードにプッシュしていくのは危険だからね。でも周回数が進んでマシンのことが少しずつわかってくると、ラップタイムが上がってきた。そして最後から2周目などは、他のライダーと同じくらいに速く走れていたんだ。ウイークを通じて難しい状況だったが、そのことは誰もが理解してくれるだろう。天候は最悪だったが、そのなかで少しでも良い成績を出すのが僕らの目標。今日はそれができたと思う」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「10位、12位という成績に満足するわけにはいかないが、ウイークを振り返ってみれば、今回は我々だけでなく誰にとっても大変な戦いだった。ラバティーはよく頑張って、ドライでのマシン・セッティングに徐々に慣れてくると、ウエットでの転倒のショックを振り払って大きく前進することができたと思う。ブロックのほうはドライで1分35秒台を記録し、10位まで挽回した。このコースは昨年もあまり時間がとれずベース・セッティングができていなかったが、次回はそれができているので期待している」
M・ロッコリ選手談(17位)
「ドライでのテストができなかったので、昨年のセッティングをそのまま使用した。その結果、リアの挙動が大きくなってしまうことになった。今週も引き続き新型電子制御サスペンションをテストしていて、これまではおもにドライ・コンディションばかりだったが、今回のウエットでのデータと併せて分析する必要がある。限られた時間のなかでも効果が上がってきているので、次回のバレルンガで使用するつもり」