スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月11日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:2008スーパースポーツ世界選手権第5戦イタリア大会
■開催日:2008年5月11日(日)
■開催地:モンツァ(1周5.792km)
■天候:晴れ■気温:22度
■周回数:16周(92.672km)
■PP:B・パークス(ヤマハ/1分49秒868)
■FL:F・フォレ(ヤマハ/1分50秒430)
REPORT
YZF-R6のF・フォレが優勝!B・パークスも3位表彰台
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのF・フォレが優勝、チームメイトのB・パークスも3位と健闘した。負傷中のパークスは水曜日まで出場が決定していなかったが、そうした状況のなかで3位表彰台を獲得した。
フォレはスタートでやや出遅れて5番手。ここから序盤で飛び出したJ・ブルックスやパークスを追いかけ、9周目でトップに浮上すると、そのままリードを広げて優勝。一方のパークスは、フォレに水をあけられる形でブルックスと2位争いを展開。最終的にはフォレから約6秒差で3位。4位のA・ピットには5秒差をつけた。
ヤマハ・チーム・イタリアLorenzini by LeoniのM・ロッコリは、4位争いを展開しながら7位。ヤマハ・スペインのA・ロドリゲスとD・サロームは、それぞれ10位、16位となった。
RESULT
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | F・フォレ | FRA | Yamaha | 29'38.261 |
2 | J・ブルックス | AUS | Honda | +0'1.199 |
3 | B・パークス | AUS | Yamaha | +0'6.736 |
4 | A・ピット | AUS | Honda | +0'11.398 |
5 | R・ハームス | DNK | Honda | +0'11.477 |
6 | C・ジョーンズ | GBR | Honda | +0'11.716 |
7 | M・ロッコリ | ITA | Yamaha | +0'11.757 |
8 | M・ラグリブ | ITA | Honda | +0'12.186 |
9 | J・ラスコーツ | ESP | Honda | +0'14.847 |
10 | A・ロドリゲス | ESP | Yamaha | +0'15.175 |
11 | M・アイチンソン | AUS | Triumph | +0'21.256 |
12 | C・ミリオラティ | ITA | Kawasaki | +0'24.899 |
13 | G・ナネッリ | ITA | Honda | +0'25.077 |
14 | V・カリオ | FIN | Honda | +0'25.160 |
15 | 藤原克昭 | JPN | Kawasaki | +0'26.429 |
16 | D・サローム | ESP | Yamaha | +0'46.152 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | J・ラスコーツ | Honda | 77 |
2 | F・フォレ | Yamaha | 71 |
3 | B・パークス | Yamaha | 65 |
4 | A・ピット | Honda | 63 |
5 | J・ブルックス | Honda | 63 |
6 | C・ジョーンズ | Honda | 49 |
11 | M・ロッコリ | Yamaha | 25 |
19 | D・サローム | Yamaha | 8 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 115 |
2 | Yamaha | 96 |
3 | Triumph | 30 |
4 | Kawasaki | 24 |
5 | Suzuki | 19 |
COMMENT
F・フォレ選手談(優勝)
「ここで優勝できたことは本当にうれしい。開幕のカタールで苦しんだので、 ポイントが欲しかったし、何よりも優勝を望んでした。今日は自分のレースが できた。このコースも大好きだ。これまではスタートでミスすることが多くて 神経質になっていたところがあって、今回は慎重に行ったつもりだがやはりあ まりうまくいかなかった。そのあとは毎ラップ懸命にプッシュしていった。シ ーズンはまだまだ長いが、今日の優勝には満足している。チームのみんなに感 謝している」
B・パークス選手談(3位)
「ちょっと前に、マウンテンバイクに乗っていて転倒してしまい、腕がまだ痛 むんだ。それで今日はかなり苦労した。前半はまだ良かったが、時間が経つに つれて、ブレーキングやマシンの向き換えのところが厳しくなっていった。で も2,3日前の状況を考えれば、こうしてポイントを獲ることができて前に進め たのだからハッピーだ」
W・ズィーレンベルグ、ヤ マハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「ファビアンの初優勝はとてもうれしい。カタールでもチャンスがあったが、 あのときは残念ながら実現できなかった。今日は優勝するための条件がすべて そろったと言っていいだろう。そしてそれを、彼がすべて使い切ったのだ。こ こで大量にポイントを獲れたことで、チャンピオン争いでの可能性がまた広が った。ブロックは痛みをこらえながらよく戦った。終盤は何とか後続を引き離 そうとしていたけれど、腕の痛みのせいでそれができず、最後までリラックス できなかった。チームとしては1位と3位という大成功だ」
M・ロッコリ選手談(7位)
「レースは良くも悪くもなかった、という感じ。少なくともトップ3に追いつ いていくだけのペースをつかむことはできなかった。彼らは本当に速かったん だ。上位グループに入っていけず、後方でレースを終えてしまったのは残念」
A・ロドリゲス選手談(10位)
「昨日から前腕に痛みがあった。残りあと6~7周というところでまた痛くなっ たので、あとは無理もできず10位をキープすることにした。アッセンのときの ようにリスクをおかしてクラッシュしたくなかったから、今日は完走すること を第一に考えた。ラスコーツについていこうと思ったが、彼はリズムが良く一 時は逃げられてしまった。それでも最終的にはほとんど変わらなかったようだ 。腕の問題以外はすべてOK。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、マシン も良く走ってくれた」
D・サローム選手談(16位)
「集団に入ってしまって、そこから抜け出すことができなかった。リア のスライドが激しくてリズムがつかめなかったのが残念。でもどちらにしても 逃げることはできなかっただろう。終盤は、集団のなかで互いに競り合ってし まうことになって、ペースがかなり落ちていた」