スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.04 4月27日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2008スーパースポーツ世界選手権第4戦オランダ大会
■開催日:2008年4月27日(日)
■開催地:アッセン(1周4,555km)
■天候:晴れ■気温:20度
■周回数:21周(95,655km)
■PP:G・ビッジエッロ(ホンダ/1分40秒130)
■FL: G・ビッジエッロ(1分42秒130)
REPORT
YZF-R6のフォレが4位でフィニッシュ
ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チームのF・フォレとB・パークスは、複数台による激しい優勝争いを展開。フォレットはスタートで出遅れて1周目を13位で終えた後、見事な追い上げを見せてトップから0.201秒差の4位を獲得。一方のパークスもトップから0.283秒差の5位でチェッカーを受けた。パークスは金曜日のフリープラクティス中に転倒して左手の骨にひびが入っていたが、痛みをこらえながら力走を見せてレースのほとんどでトップグループを走行。終盤になると左手に力が入らなくなって徐々に順位を下げることとなった。優勝はA・ピット。
シリーズポイントではパークスが49ポイント獲得でランキング3位、フォレは46ポイントで4位につけている。ランキングトップは今回3位に入ったJ・ラスコーツでトータル70ポイントを獲得している。
ヤマハ・チーム・イタリア・ロレンジーニbyレオーニのM・ロッコリは10位以内を走行中に2周目で転倒。ヤマハ・スペインのA・ロドリゲスとD・サロームはいずれもノーポイント。ロドリゲスは9周目で転倒、サロームはポイント圏外の16位に終わった。
RESULT
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・ピット | AUS | Honda | 36'10.751 |
2 | J・リー | GBR | Honda | +0'0.014 |
3 | J・ラスコーツ | ESP | Honda | +0'0.150 |
4 | F・フォレ | FRA | Yamaha | +0'0.201 |
5 | B・パークス | AUS | Yamaha | +0'0.283 |
6 | J・ブルックス | AUS | Honda | +0'0.447 |
7 | B・ベネマン | NED | Suzuki | +0'2.050 |
8 | G・ビッジエッロ | ITA | Honda | +0'2.346 |
9 | C・ジョーンズ | GBR | Honda | +0'2.714 |
10 | M・ラグリブ | FRA | Honda | +0'3.073 |
11 | M・アイチンソン | AUS | Triumph | +0'4.070 |
12 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | +0'4.863 |
13 | R・ハームズ | DNK | Honda | +0'5.088 |
14 | I・クレメンティ | ITA | Triumph | +0'16.644 |
15 | I・ディオニシ | ITA | Triumph | +0'21.630 |
16 | D・サローム | ESP | Yamaha | +0'27.619 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | J・ラスコーツ | Honda | 70 |
2 | A・ピット | Honda | 50 |
3 | B・パークス | Yamaha | 49 |
4 | F・フォレ | Yamaha | 46 |
5 | J・ブルックス | Honda | 43 |
6 | J・リー | Honda | 41 |
14 | M・ロッコリ | Yamaha | 16 |
19 | D・サローム | Yamaha | 8 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 95 |
2 | Yamaha | 71 |
3 | Triumph | 25 |
4 | Kawasaki | 20 |
5 | Suzuki | 19 |
COMMENT
F・フォレ選手談(4位)
「またスタートで失敗してしまった。何が悪かったのかはわからないんだ。そのあとは懸命にプッシュして挽回を図ったが、これでタイヤを消耗してしまった。マシン・セッティングは完璧ではなく、フロントタイヤの選択も正しかったとは言い切れない。もうひとつ別のものにしていれば良かったかもしれないが、レースが終わった後ではどんなことも言えるものだ。4位という成績は悪くないし、シーズンはまだ先が長い。次回はきっとうまくいくだろう」
B・パークス選手談(5位)
「上位グループは大混戦。みんなが前に出ようと必死になっていた。10周目くらいまでは好調だったが、そのあとは少しずつ手が痛み出して、さらにタイヤが滑るようになってくると思うようにコントロールできなくなった。そして、ただマシンに座っているだけというような感じになってしまったんだ。痛み止めの注射をしていても、怪我をしているのだからいつものようには動かない。とくにブレーキングが大変で、どうすることもできなかった。いいレースだったけれど、僕らレーサーはいつでも表彰台に立ちたいものなんだ」
W・ズィーレンベルグ(ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督)談
「大勢が優勝を競う激しいレースになった。表彰台を逃したことは残念だが、ライバルたちは終始とても速かったから、4位、5位という結果を受け入れなければならない。ファビアンは依然としてセッティング面で苦労しており、ブロックのほうは手を骨折してしまっている。このような状況でここまで頑張ったのだから、それ以上に何が言えるだろうか? 僕らの後ろにはまだたくさんのライダーがいたのだから」
D・サローム選手談(16位)
「スタートでふたりのライダーにすっかりやられてしまった。それで19番手まで後退してしまったんだ。追い上げは順調にいかず、乗っていてフィーリングが良くないしリズムもつかめない。16位はこれで3度目。本当に悔しい」
M・ロッコリ選手談(リタイヤ)
「今朝のウォームアップでマシン・セッティングがうまく決まりとても満足していたんだ。1周目を順調に走りきり、落ち着いて残りの戦いの準備を整えていた。その矢先に高速右コーナーでフロントを滑らせてしまって、それで終わりというわけだ。マシンがグラベルの向こうのほうまで飛んで行ってしまったからね...」
A・ロドリゲス選手談(リタイヤ)
「スタートは悪くなかった。前のライダーに仕掛けていってバトルしたが、最後のところでブレーキを強くかけすぎたらしく転倒してしまった。リズムも良かったし、マシンとタイヤも好調だったし、チームもとても頑張ってくれて好成績を目指していたので非常に残念」