スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.10 8月5日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:2007スーパースポーツ世界選手権第10戦イギリス大会
■開催日:2007年8月5日(日)
■開催地:イギリス/ブランズハッチ(1周4.197km)
■観客数:120,000人
■周回数:23周(96.531km)
■天候:晴れ ■気温:24度
■PP:S・シャルペンティエ(ホンダ/1分28秒381)
■FL:B・パークス(ヤマハ/1分29秒021)
REPORT
パークス今季初優勝!
B・パークスは模範的なライディングで今季初優勝。その他のヤマハ勢もM・ロッコリが3位、T・ヒルが5位と大健闘している。
レース序盤はヒルが好スタートから3位につけ、パークスとロッコリが4番手、5番手に続く展開。このなかからパークスがペースをつかみ、1周のうちに2番手までポジションアップ。さらに4周目にはラップレコードを更新する勢いを見せてトップのC・ジョーンズ(ホンダ)を追っていくと、ジョーンズが転倒。これでトップに立ったパークスは、このあとも順調に走行を続け、K・ソフオグル(ホンダ)を毎周コンマ3秒ずつ引き離す見事なレース。最終的には3.6秒の差をつけて優勝を果たした。
パークスがトップを快走し、ソフオグルが2番手をキープする一方で、ヒルとハームスは表彰台の最後の席を巡って終始、激しいバトルを展開。ふたりは毎周のように順位を入れ替えていたが、結局ロッコリがこれを制して3位獲得。ヒルも5位と健闘した。
パークスはブランズハッチで2年連続優勝を果たしたことになり、シリーズポイントではロッコリと並ぶ5位に浮上した。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・パークス | AUS | Yamaha | 34'34.688 |
2 | K・ソフオグル | TUR | Honda | 0'3.658 |
3 | M・ロッコリ | ITA | Yamaha | 0'5.556 |
4 | R・ハームス | DNK | Honda | 0'5.573 |
5 | T・ヒル | GBR | Yamaha | 0'6.506 |
6 | F・フォレ | FRA | Kawasaki | 0'10.113 |
7 | L・アルフォンシ | ITA | Honda | 0'10.414 |
8 | B・ベネマン | NED | Suzuki | 0'14.236 |
9 | P・リーバ | ESP | Kawasaki | 0'15.978 |
10 | M・ラグリブ | FRA | Honda | 0'18.424 |
11 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Yamaha | 0'25.083 |
12 | J・ラスコーツ | ESP | Honda | 0'25.154 |
13 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 0'25.442 |
14 | G・レブラン | FRA | Honda | 0'28.957 |
15 | M・サンチーニ | ITA | Kawasaki | 0'36.557 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | K・ソフオグル | Honda | 206 |
2 | F・フォレ | Kawasaki | 126 |
3 | 藤原 克昭 | Honda | 87 |
4 | R・ハームス | Honda | 83 |
5 | M・ロッコリ | Yamaha | 75 |
6 | B・パークス | Yamaha | 75 |
7 | A・ウエスト | Yamaha | 66 |
15 | D・サロム | Yamaha | 34 |
20 | D・チェカ | Yamaha | 29 |
21 | S・ジンバート | Yamaha | 25 |
22 | K・カーテン | Yamaha | 25 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 226 |
2 | Yamaha | 170 |
3 | Kawasaki | 137 |
4 | Suzuki | 71 |
5 | Ducati | 44 |
COMMENT
B・パークス選手談(優勝)
「好スタートを切って、そのままかなり激しい勢いで第1コーナーに突入した。勝つためには序盤で良い位置につけて、引き離してしまうしかないと思っていたんだ。マシンは絶好調。ジョーンズが前方に見えたので、彼を追い詰めることに気もちを集中した。彼が転倒したときにはマシンがどっちへ行くのかわからなかったので、そこで少し時間をロスしてしまった。今朝のウォームアップでセッティングがしっかりと決まり、今日はマシンの調子が本当に良かったんだ。ついに優勝を成し遂げることができてとてもいい気分。ここのサーキットでは昨年も勝っていて、どうやら相性が良さそうだ。来年またここに戻ってくるのが今から楽しみになった」
T・ヒル選手談(5位)
「ウイーク序盤で転倒してしまったので、最終的にここまでやれるとは思ってもみなかった。今日の結果には非常に満足しているが、もっと上の成績も不可能ではなかったと思う。でも転倒してしまうよりは完走することが重要だと思ったんだ。3台のバトルは皆が限界ぎりぎり。だからタイヤが最後までもってくれたことは本当に良かったと思っている。チームのみんなも一生懸命になって、僕のためにマシンを作り上げてくれた。心から感謝している。彼らが夜を徹してマシン修復に努めてくれたお返しに、僕はビールの差し入れをしたんだ。みな素晴らしい仲間。僕にこのようなチャンスを与えてくれたチームにお礼を言いたい」
T・ティエン、ヤマハ・ワールドスーパースポーツ・チーム監督談
「今日のレースはとても良かった。トミーはこの一週間で大きく成長し、決勝ではしっかりとペースをつかんで走りきった。ウイーク序盤での転倒さえなければ、間違いなく表彰台に上っていただろう。でも彼は常に賢明で、クラッシュのリスクをおかすよりも引きどころを心得ていた。またブロックの優勝は、見た目ほど楽ではなかったはず。我々はウイークを通じてずっとマシンのセットアップに取り組んできたが、最適なタイヤが見つかったのは今朝のウォームアップの時だったんだ。そしてここからすべてがうまく回り始めた。チームのみんなが本当によく頑張ってくれた。そのことが本当に嬉しい。彼らに心から感謝している」
M・ロッコリ選手談(3位)
「マシンセットアップに懸命に取り組んできた。そして決勝がスタートした瞬間、これは行けると確信したんだ。ハームスよりも速く走れる場所が2カ所あることがわかっていたが、そのひとつがバックストレート。そこでチャンスを生かし、確実に手中にした。チームの努力にお礼を言いたい」