スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.12 10月8日 フランス
RACE DATA
■大会名称:2006スーパースポーツ世界選手権第12戦フランス大会
■開催日:2006年10月8日(日)
■開催地:フランス/マニクール(1周4.411km)
■観客数:61,000人
■周回数:22周(97.042km)
■天候:晴れ ■気温:22度
■PP:S・シャルペンティエ(ホンダ/1分42秒506)
■FL:S・シャルペンティエ(ホンダ/1分41秒506)
REPORT
K ・カーテンがランキング2位
ヤマハモーター・ジャーマニーのK・カーテンは最終戦のマニクールで転倒、2006年シーズンのランキング2位獲得が決定した。
カーテンがタイトルを獲得するためには8位以上でゴールしなければならなかったが、8周目4位走行中に転倒を喫してしまった。ライバルのS・シャルペンティエ(ホンダ)がそのままトップでチェッカーを受け、昨年に続いて2度目のチャンピオン獲得となった。カーテンのチームメイトのB・パークスは依然として怪我が完治していない状態だが、そのなかで見事な走りを見せて3位表彰台を獲得。昨年のこの大会では優勝を果たしているパークス。レース序盤はトップについていったが、その後徐々に離され、最終的には10秒ほど差をつけられての3位。
ヤマハGMT94のD・チェカは、チームのホームレースで5位獲得と健闘。その一方でヤマハ・チーム・イタリアのM・ロッコリは2周目のシケインで転倒、リタイヤとなった。
2006年シーズンは最終的に、シャルペンティエが7ポイント差でチャンピオンを獲得。カーテンが2位、K・ソフォーグル(ホンダ)が3位、そしてパークスが4位と続いた。またロッコリも6位と健闘した。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・シャルペンティエ | FRA | Honda | 38'14.775 |
2 | K・ソフォーグル | TUR | Honda | 0'3.779 |
3 | B・パークス | AUS | Yamaha | 0'10.879 |
4 | G・ナネッリ | ITA | Ducati | 0'19.556 |
5 | D・チェカ | ESP | Yamaha | 0'22.790 |
6 | R・ハームス | DNK | Honda | 0'25.745 |
7 | 藤原克昭 | JPN | Honda | 0'29.437 |
8 | J・シュティーグフェルト | SWE | Honda | 0'31.609 |
9 | S・シャンボン | FRA | Kawasaki | 0'35.190 |
10 | Y・ティベリオ | FRA | Honda | 0'37.552 |
11 | S・サンナ | ITA | Honda | 0'52.996 |
12 | M・サンチーニ | ITA | Yamaha | 0'55.346 |
13 | G・レブランク | FRA | Honda | 0'55.462 |
14 | S・イーストン | GBR | Ducati | 0'59.631 |
15 | V・カリオ | FIN | Yamaha | 1'4.252 |
16 | M・プライア | POR | Honda | 1'4.435 |
17 | A・ベリーニ | ITA | Yamaha | 1'5.829 |
18 | Tタンストール | GBR | Honda | 1'19.115 |
19 | A・ボス | NED | Honda | 1'25.456 |
20 | T・メトロ | FRA | Yamaha | 1'32.029 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S・シャルペンティエ | Honda | 194 |
2 | K・カーテン | Yamaha | 187 |
3 | K・ソフォーグル | Honda | 157 |
4 | B・パークス | Yamaha | 145 |
5 | R・ハームス | Honda | 117 |
6 | M・ロッコリ | Yamaha | 96 |
9 | G・ビッジエッロ | Yamaha | 69 |
10 | X・フォレス | Yamaha | 49 |
11 | D・チェカ | Yamaha | 44 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 277 |
2 | Yamaha | 240 |
3 | Ducati | 87 |
4 | Kawasaki | 62 |
5 | Suzuki | 39 |
COMMENT
K・カーテン選手談(リタイヤ)
「なんて言っていいかわからないよ...。もしも本当に実現したとしたら出来過ぎというようなことだったんだけれど、でも、実際に本当に目の前まで迫っていたんだ...。最後の最後に転倒してしまうなんて、シーズン中ずっとなかったことなのに、今日こんなことになるなんて信じられないような気持ちだ。チェカと競り合っていて、何度もぶつかったりしていたからもう少し離したいと思っていたところだったんだ。そして高速左コーナーの途中でフロントから転倒だ。今は本当にがっかりして落ち込んでしまっているんだけれど、来年のタイトル獲得に照準を合わせてもう一度チャレンジしていくよ」
B・パークス選手談(3位)
「チーム全体としてとても残念な結果。ケビンがチャンピオンになれなかったなんて、僕にはとても信じられないんだ。今シーズン、チームは懸命に努力してきた。そしてブランズハッチが終わった時点では、ふたつのタイトルのチャンスさえあったんだ。結局はセバスチャンがその栄冠をつかんだわけだが、彼らは確かに素晴らしかったから心から祝福したいと思う。アッセンで転倒、負傷してしまってから僕のほうはチャンピオン獲得のチャンスを失ってしまった。でも今日は、喜んでケビンをサポートしようと思って準備をしていたんだ。4位を走っていると思っていたが、終わってみたらリタイヤしていたことがわかった。本当に残念だ。僕自身はこのところ調子はまずまずで、このコースも好きなので、もしも体調が完璧ならセバスチャンやケナンにもついていくことができたと思う。レース後半に入ると体力を使い切ってしまったような感じがあったので、3位表彰台を獲得できたことは本当に嬉しい。来年はどうしてもタイトル獲得を狙っていきたい。だから冬の間に一生懸命トレーニングをして、怪我を治して身体を鍛えて来シーズンに備えたい」
D・チェカ選手談(5位)
「スタートがうまくいって、その後も好調だったので表彰台を狙っていけると思っていたが、向かい風が強くて思うようにスピードが上がらなかった。カーテンが転倒した時はちょうど彼を追っていたときだったが、僕も両方のタイヤがグリップしなくなり同じような状況を経験した。転倒すると思ったけれどマシンが自分で立ち上がってくれた。できるかぎりのことはやったつもり。もう少しだけパワーがあれば、ポジションはぐんと上がっていただろう」
M・ロッコリ選手談(リタイヤ)
「スタートで出遅れ、最終シケインではタイヤを縁石にぶつけて転倒してしまった。これでランキング5位のチャンスを逃してしまったので悔しくて仕方がない。でも今シーズンはミザノでの優勝もあり、総体的にはとてもいい戦いができたと思っている」