スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.09 9月3日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2006スーパースポーツ世界選手権第9戦オランダ大会
■開催日:2006年9月3日(日)
■開催地:オランダ/アッセン(1周4.555km)
■観客数:61,000人
■周回数:21周(95.655km)
■天候:雨 ■気温:22度
■PP:S・シャルペンティエ(ホンダ/1分41秒906)
■FL:K・カーテン(ヤマハ/1分55秒516)
REPORT
YZF-R6のカーテンがランキング単独首位に浮上!
ヤマハモーター・ジャーマニーのK・カーテンが難しいコンディションのなか2位を獲得してランキングトップに立った。チームメイトのB・パークスは転倒して負傷した。 ウエット・コンディションのもと、まずレースをリードしたのがパークス。前回のブランズハッチでも優勝したパークスは積極的にタイトル争いに挑んでいるが、今回は3周目に大クラッシュを喫してリタイヤを余儀なくされた。リアが流れたあとマシンは激しく転がりグラベルへ。パークスは病院へ搬送され、最初の検査で肋骨3本の骨折と肺の穴が確認された。
パークスが戦線を離脱したあとはK・ソフォーグル(ホンダ)がトップに立ち、カーテンはこれに続く5台の集団で2位争いを展開。そして10周目、転倒車があったためにレッドフラッグが提示されてレースは一度中断。その後再開されたレースではS・シャルペンティエ(ホンダ)がトップでゴール。カーテンとソフォーグルが2番手と3番手で続いた。ふたつのパートのタイムの合計により、ソフォーグルが今季初優勝。カーテンが2位、シャルペンティエは4位となった。
これでカーテンはシリーズポイントを151に伸ばしてランキング単独トップ。2位は144ポイントのシャルペンティエ。パークスは119ポイントで3位を守っている。その他のヤマハ勢ではチーム・イタリアのG・ビッジエッロとM・ロッコリが7位と8位。ヤマハGMT94のD・チェカは好走を見せていたが終盤で電気系トラブルに見舞われた。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・ソフォーグル | TUR | Honda | 41'49.124 |
2 | K・カーテン | AUS | Yamaha | 0'4.581 |
3 | K・アンデルセン | NOR | Suzuki | 0'9.241 |
4 | S・シャルペンティエ | FRA | Honda | 0'9.489 |
5 | A・ボス | NED | Honda | 0'29.994 |
6 | B・ベネマン | NED | Suzuki | 0'31.858 |
7 | G・ビッジエッロ | ITA | Yamaha | 0'54.312 |
8 | M・ロッコリ | ITA | Yamaha | 0'56.085 |
9 | R・ハームス | DNK | Honda | 1'9.735 |
10 | S・イーストン | GBR | Ducati | 1'13.899 |
11 | M・ベルガ | FRA | Kawasaki | 1'21.451 |
12 | S・ルグレール | BEL | Honda | 1'26.458 |
13 | A・ベリーニ | ITA | Yamaha | 1'32.137 |
14 | V・カリオ | FIN | Yamaha | 1'37.377 |
15 | G・ナネッリ | ITA | Ducati | 1'45.357 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | K・カーテン | Yamaha | 151 |
2 | S・シャルペンティエ | Honda | 144 |
3 | B・パークス | Yamaha | 119 |
4 | R・ハームス | Honda | 94 |
5 | K・ソフォーグル | Honda | 92 |
6 | M・ロッコリ | Yamaha | 86 |
9 | X・フォレス | Yamaha | 49 |
10 | G・ビッジエッロ | Yamaha | 46 |
11 | D・チェカ | Yamaha | 29 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 202 |
2 | Yamaha | 188 |
3 | Ducati | 54 |
4 | Kawasaki | 49 |
5 | Suzuki | 28 |
COMMENT
K・カーテン選手談(2位)
「チャンピオンシップの貴重なポイントを獲得することが出来て良かった。ずっとドライでセッティングを煮詰めてきていたので、決勝がウェットコンディションになったのは残念だった。でももう終わったことなので、次のレースに心身ともに良い状態で臨むようにすることが大切だと思う。次のラウシッツは今回のアッセンよりも実はずっと自信がある。アッセンが新しいコースなのに対して、ラウシッツはこのあいだテストをしてセッティングもできているからね」
G・ビッジエッロ選手談(7位)
「今日の結果には満足。雨はいつも得意だし、プラクティスもリズムが良かったから自信があったんだ。何とかランキング10位以内を獲得して良い形でシーズンを終え、来シーズンにつなげていきたい」
M・ロッコリ選手談(8位)
「1回目でウェットコンディションの走り方が大分わかったので、2回目はずっと走りやすくなった。ティベロとハームスがリタイヤしたのでチャンピオンシップのことを考え始め、その後はポイント獲得のために走った。いつもウェットはあまり得意じゃないが、今日はなんとかうまくいってポイントも取れたので満足だ」
T・ティエン、ヤマハ・モーター・ジャーマニー・チーム監督談
「ブロックがレースをリードしていたときには、何もかもがうまくいっているように見えた。でも転倒して頭を強く打ち、その他にもあちこちにけがをしてしまった。ケビンがランキングトップに立ったというのに、今の私の気持ちはとても複雑だ。ケビンのことはうれしい。でもブロックのことは本当に悲しいんだ」