スーパースポーツ世界選手権 WSS
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSSに関する情報をお届けします。
Rd.08 8月6日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:2006スーパースポーツ世界選手権第8戦イギリス大会
■開催日:2006年8月6日(日)
■開催地:イギリス/ブランズハッチ(1周4.197km)
■観客数:115,000人
■周回数:23周(96.531km)
■天候:晴れ■気温:29度
■FL:K・カーテン(ヤマハ/1分29秒074)
REPORT
YZF-R6がワンツーフィニッシュ
ヤマハモーター・ジャーマニーのB・パークスとK・カーテンが1-2フィニッシュ。カーテンはこれでランキングトップに浮上した。
ポールポジションから好スタートを切ったパークスは、序盤でホンダのS・シャルペンティエ(ホンダ)、K・ソフォーグル(ホンダ)を抑え込み、そのあとは徐々にその差を広げてトップでゴールした。
カーテンは第1コーナーで集団に飲み込まれ、オープニングラップを終えた時点で7番手。しかしその後はベテランらしい巧みな走りで前車を次々にパス。また5周目にはラップレコードを更新する速さも見せて、トップ3台に追いついた。レース中盤はシャルペンティエ、ソフォーグルの後ろにつけて様子をうかがっていたが、20周目のパドック・ヒル・コーナー進入で果敢に攻め込み2番手に浮上した。この20ポイント獲得で、ランキングではシャルペンティエと同ポイントトップ。パークスはふたりから12ポイント差で3位。
その他のヤマハ勢では、ミザノで優勝しているM・ロッコリが第2グループでバトルしていたが、終盤でグリップに悩まされ9位。ヤマハ・チーム・イタリアのチームメイトG・ビッジエッロは11位を走行していたが、体調を崩しており14周目でリタイヤ。またヤマハGMT94のD・チェカは、金曜日の予選中に転倒したこともあり、21位でレースを終えた。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・パークス | AUS | Yamaha | 34'27.306 |
2 | K・カーテン | AUS | Yamaha | 0'01.758 |
3 | K・ソフォーグル | TUR | Honda | 0'02.088 |
4 | R・ハームス | DNK | Honda | 0'12.146 |
5 | C・クラッチロー | GBR | Honda | 0'12.309 |
6 | S・シャルペンティエ | FRA | Honda | 0'12.570 |
7 | S・シャンボン | FRA | Kawasaki | 0'15.144 |
8 | G・ナネッリ | ITA | Ducati | 0'16.848 |
9 | M・ロッコリ | ITA | Yamaha | 0'17.058 |
10 | L・カミエル | GBR | Honda | 0'17.380 |
11 | J・シュティーグフェルト | SWE | Honda | 0'19.834 |
12 | Y・ティベリオ | FRA | Honda | 0'20.967 |
13 | M・ベルガ | FRA | Kawasaki | 0'21.597 |
14 | M・サンチーニ | ITA | Yamaha | 0'24.048 |
15 | B・ベネマン | NED | Suzuki | 0'25.071 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | K・カーテン | Yamaha | 131 |
2 | S・シャルペンティエ | Honda | 131 |
3 | B・パークス | Yamaha | 119 |
4 | R・ハームス | Honda | 87 |
5 | M・ロッコリ | Yamaha | 78 |
6 | K・ソフォーグル | Honda | 67 |
9 | X・フォレス | Yamaha | 49 |
10 | G・ビッジエッロ | Yamaha | 37 |
11 | D・チェカ | Yamaha | 29 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 177 |
2 | Yamaha | 168 |
3 | Ducati | 48 |
4 | Kawasaki | 44 |
5 | Suzuki | 12 |
COMMENT
B・パークス選手談(優勝)
「まさに完璧な勝利。彼らとバトルになりたくなかったので、最初に逃げようと思ったんだ。でも、わずかなリードを維持し続けるのは楽なことじゃない。マシンはパーフェクトに走ってくれていたが、頭の中では常に、後ろから追ってくるふたりのエンジン音が聞こえていたよ。優勝のことはなるべく考えないように、プラクティスと同じようにひたすらひとつひとつラップを重ねていこうとしていたんだ。シーズンはあと3分の1が残っていて、そのうちの4つはいずれも好きなコース。ケビンとはわずかに12ポイント差だし、このあとは3人でタイトル争いをすることになる。今は次のアッセンが待ちきれないような気持ち」
K・カーテン選手談(2位)
「またスタートを失敗してしまった。しかもそれを挽回できるかどうかわからなかった。最終的にはホンダのふたりを捉えることが出来たが、もう一台のヤマハに乗るブロックには届かなかった。つまり、今日は素晴らしい結果を残すことができた!シーズン中盤頃からチームは少し調子を崩していたが、今はもうすっかり復活できた。そしてふたり揃ってタイトル争いに加わっているんだ」
M・ロッコリ選手談(9位)
「スタートは良かったが、そのあとミスをして3つか4つポジションを下げてしまった。第2グループを走行しながら上位を狙っていたが、そのうちにマシンがスライドするようになり、思うように激しくプッシュできなくなった。そして最終的にはフロントまでスライドするようになったので、チャンピオンシップのことを考えて、少しでも多くポイントを取るために安全に走りきることにした」
G・ビッジエッロ選手談(リタイヤ)
「ウイーク中ずっと体調が悪く、高熱が出ていた。最善を尽くしたけれど、あるとき体中の力がすっかり抜けてしまうような感じがあったので、やむなくリタイヤを決心した」
T・ティエン、ヤマハ・モーター・ジャーマニー・チーム監督談
「懸命に頑張ってきたチームとして、今日は最高の成績だ。ミザノ以来、いくつか新しいものを取り入れるなどで努力を続けてきたが、それが功を奏した格好だ。サスペンションやエンジンについては常に少しずつ改善できていたし、今日はタイヤも良く働いてくれた。ブロックはハードコンパウンドを選んだことで、最後まで安定して走ることができた。ケビンは少し柔らかめを選んでいたが、スタートさえミスしていなければブロックと同様にいい走りができていただろう。これからチームは夏の休暇に入る。そして1ヵ月後にはアッセンが待っている」