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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月28-30日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権 第2戦ポルトガル
■開催地:ポルトガル/ポルティマオ(4.592 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2025年3月29日(土)
■周回数:20周 (91,840 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度
■路面温度:37度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒081)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分40秒351)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2025年3月30日(日)
■周回数:10周(45,920 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:25度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒081)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒441)

WorldSBK レース2
■開催日:2025年3月30日(日)
■周回数:11周 (50,512 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度
■路面温度:36度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒081)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分39秒614)

REPORT

WorldSBK 3月29日(土)
ロカテッリがレース1で今シーズン初の表彰台となる3位を獲得

第2戦ポルトガル大会のレース1でPata Maxus Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリが今季初の表彰台を獲得した。

シーズン開幕戦のオーストラリア大会でも3レースで上位入賞を果たし、好調だったロカテッリ。今回はさらに順位を上げるべく積極的に準備を進め、3位を獲得してシーズン初となる表彰台に上った。

午前中に行われたスーパーポールではフロントローにコンマ1秒差の4番手。レース1ではグリッド2列目から絶好のスタートを決め、N・ブレガ(ドゥカティ)に続く2番手で第1コーナーに飛び込んだ。周回を重ねるうちに3番手に後退したものの、その後もコンスタントにハイペースをキープ。終盤でタイヤ・グリップの低下に苦戦するも懸命にポジションを守り、後続の追撃を確実に抑えて3位でチェッカーを受けた。

一方、J・レイに代わり出場しているJ・オハロランは20ラップのレースを17位で完走してヤマハR1の経験を重ね、適応を深めた。ピレリタイヤ+WorldSBKセッティングで着実にスピードを上げ、知識を吸収してセッションごとに前進している。

エガターとガードナーがともにトップ10獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターとR・ガードナーがそれぞれ8位と10位を獲得した。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションではガードナーが9番手、エガターが10番手とともに好調。続いてスーパーポールに臨み、エガターが1分39秒849の好タイムで8番手を獲得した。ガードナー選手は1分39秒749を記録するも、イエローフラッグ提示中だったため記録がキャンセルされて1分39秒878の10番手で終えた。

レース1ではともに好スタートを切り、序盤で上位グループに加入。そのままペースを守り、力強いリズムで最後まで走りきった。二人は終盤に7位争いを展開し、最終的に8位と10位でゴールした。

WorldSBK 3月30日(日)
ロカテッリ、4位獲得

レース1で今季初表彰台を獲得したPata Maxus Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリがレース2も4位と健闘した。スーパーポール・レースは5位とし、レース2をグリッド2列目からスタートしていた。

レースは9ラップ目で赤旗中断となり、再スタート後は11ラップで競われることとなった。最初のレースの序盤から4番手を確保していたロカテッリは、2度目のスタートでも絶好の飛び出しを見せて2番手へ浮上。2ラップ目で3番手、3ラップ目で4番手に下げたあとはコンスタントにペースをキープし、最後までポジションを守って走り切った。

J・レイに代わり出場したJ・オハロランはウイークを通じて少しずつWorldSBKマシンに慣れ、着実にペースを上げてきていた。レース2ではT・マッケンジー(ホンダ)を追っていたところ、メインストレートの悪名高い追い風の影響を受け、第1コーナー進入で転倒してリタイアとなった。

この結果、ロカテッリ選手は合計56ポイントでランキング5位。ランキング3位を4ポイント差で追っている。

エガターが9位、ガードナーは転倒リタイア

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガター選手がレース2で9位を獲得。R・ガードナーも好調な走りを見せていたが、再スタート後の9ラップ目でリタイアとなった。

午前中のウォームアップ・セッションを有効に活用し、好タイムを記録していたふたり。スーパーポール・レースではトップ9入りを目指して終始、激しいバトルを展開した。ガードナーは最後まで7位争いに加わるも僅差で10位、エガター選手はグリップに苦戦して14位となった。

この結果、エガターとガードナーはそれぞれグリッド10番と11番からレース2をスタート。ガードナーは絶好のスタートで一気に6番手まで浮上し、順調にハイペースを維持していたが、7位走行中に赤旗が提示されてレースは中断となった。

再スタート後は好タイムを記録しながらポジションをキープ。そこへエガターが加わり6位争いを展開した。しかしレース終盤に入るとともにタイヤ・グリップの低下に苦しみ徐々に後退。ガードナー選手は残り2ラップで転倒リタイアとなり、エガター選手は9位でチェッカーを受けた。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

WorldSBK 3月29日(土)
Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team

A・ロカテッリ選手(3位)

「正直とてもうれしいです。昨日からいい仕事ができていて、R1のベース・セッティングがしっかり仕上がっていました。それでも決勝中はフロントのフィーリングにやや苦戦するところがあったので、明日までに解決してトップとの差をもっと縮めたいと思っています。いずれにせよ常に集中力を切らさず、あらゆる状況にしっかり対応できたことを自分でも誇りに感じていて、ここまでの仕事の成果を証明できたと思っています。でもシーズンはとても長く、まだ始まったばかりです。これからもさまざまなサーキットでたくさんのレースが行われるので、最後まで自分を信じ、何度でも表彰台のチャンスをつかみ、初優勝を目指します。明日も2回、そのチャンスがあります。ハードワークを継続し、もう一度トライします」

J・オハロラン選手(17位)

「最初の20ラップのレースを無事に終えることができました。依然としてマシンに慣れる段階ですが、私がより気持ち良く乗れるように昨日も今日もハードワークを続けているチームのみんなに感謝しています。WorldSBKのマシンに適応するのは決して簡単ではありません。とくにポルティマオ・サーキットは非常にテクニカルなコースでもあります。そのなかで今日は転倒せず最後まで走り切ることを目標としていて、20ラップのレースを経験できて良かったです。明日はもっといい走りができるよう頑張ります」

P・デニング(チーム代表)

「前回大会ではJR(ジョナサン・レイ)が負傷してしまい残念な気持ちでしたが、そのなかでもアンドレア(ロカテッリ)の健闘に励まされました。そして今日は表彰台を獲得し、まるで優勝したようにうれしいです! 彼もチームも初日のフリープラクティス第1セッションから非常に集中していました。全員で熱心に仕事に取り組んだ成果が今日の見事なポテンシャルにつながったのだと思います。フロントのフィーリングについてはもう少し調整できる部分があるかもしれませんが、今はチーム全員が今日の表彰台を喜び、誇りに思っています」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手(8位)

「午前中のフリープラクティス第3セッションに始まり、一日を通して順調でした。スーパーポールでは全力で上位グリッドを目指して8番手を獲得し、悪くない結果だったと思います。レース1でも好スタートを決め、上位グループに近づき、ペースを維持することができました。終盤はタイヤを消耗して厳しい状況でしたが、そのなかでもバトルを楽しみ、好成績を獲得できたのでとてもうれしいです。明日はもっと頑張ります」

R・ガードナー選手(10位)

「悪くなかったと思いますが、それほど良くもなかったというのが正直なところです。スーパーポールでは今回もイエローフラッグの影響を受け、獲得できていればかなり有利になるはずのグリッド3列目を逃しました。レース1は全力で戦いました。ハイペースをキープして上位グループに近づいていましたが、終盤でフロントタイヤに苦戦して順位を下げることになってしまいました。明日もレースがあるので、改善を目指してハードワークを続けます」

WorldSBK 3月30日(日)
Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team

A・ロカテッリ選手(5位/4位)

「今週は素晴らしい仕事ができたと思います。常に上位につけ、昨日に続き、表彰台まであと少しまで近づくことができました。ベース・セッティングが非常にうまくいっていて、あらゆる状況、あらゆるコンディションで力を発揮できています。昨日もお話ししたように今シーズンはさまざまな可能性があり、今回は全レースでトップ5に入ることができてとてもうれしいですが、さらに上へ行けると信じ続けています。レッドフラッグが出る前の方がフィーリングが良く、再スタート後はどういうわけかリアが激しく振動するようになっていました。どう言えばいいかわかりませんが、マイキー(ファン・デル・マーク)に手間取らず、バウティスタにもっと近づき、そしてレースが中断されていなかったとしたら今回も表彰台を狙えたかもしれません。いずれにしても一歩前進できているので、自分自身、そしてチームとともに行ってきた仕事を誇りに思います。次のアッセンでも全力を尽くして戦うことを誓います。ウイーク初日からペースを上げ、R1に好感触をつかみ、また表彰台を目指します」

J・オハロラン選手(20位/DNF)

「今日はスーパーポール・レースとレース2に出場しました。ラップタイムがコンスタントに縮まっていて、昨日と比べれば約1秒速くなっているのはとても良かったと思います。私がより快適に走れるように、常に後押ししてくれたチームに改めて感謝します。このマシンでペースを上げ、上位のライダーたちに近づくため、ウイークを通じて調整と適応に努めてきました。スーパーポール・レースはとても好調で、終始安定したラップタイムで走り切ることができました。レース2でもまた一歩、前進できました。路面温度が高くなってもスピードが上がりましたし、今回のなかで初めて数台とバトルすることができたのはとても良かったです。転倒してしまったことはチームに対し本当に申し訳ありません。メインストレートは強い追い風が吹いていて、第1コーナー進入のスピードが上がり過ぎていたため転倒してしまいました。それまで順調に来ていただけに、このような結末になり残念です。でもロカ(ロカテッリ)と彼のチームにはおめでとうと言いたいです。本当に強かったです」

P・デニング(チーム代表)

「ロカのパフォーマンスはほぼ完璧でした。ポテンシャルを最大限に引き出していました。WorldSBKでは予選セッションが非常に重要ですが、そのあとさらにレース1で表彰台、そして今日の5位と4位と立て続けに好成績をおさめました。この結果は私たちの大きな進化を証明するものなので、ロカと彼を支えた全員に心からの賛辞を送ります。ジョナサン(レイ)の代役を務めてくれたジェイソン(オハロラン)にも感謝の気持ちを伝えたいです。テストの経験もないままマシンに飛び乗り、レギュラー選手に近いレベルで走るのは大きな試練だったと思いますが、彼はウイークのなかで一歩一歩、前進してきました。レース2の走りが最も素晴らしく、イギリスのスーパーバイク選手権で何度も見せていたようにタラン・マッケンジー選手を追いかけていました。次のアッセンはロカが私たちとともに好成績を残した場所なので楽しみにしています。ジョナサンの状況については近くお知らせします」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手(14位/9位)

「まさにジェットコースターのような...ジェットコースターに乗っているような一日でした。スーパーポール・レースは良い感触が得られず苦戦しました。でもそのあとのレース2は、また少し状況が違っていました。マシンのフィーリングが良くなり、好タイムが出て、いいペースで走ることができたのですが、残念ながらいつもの目標には届きませんでした。それでもトップ10に入れたこととポイントを獲得できたことは重要な成果だと思います。このあとはアッセンに集中していきます。過去に良いレースができた場所なので、今年もそうなるよう願っています。レミー(ガードナー)の転倒は残念です。怪我がないことを祈っています」

R・ガードナー選手(10位/DNF)

「アップダウンの激しい最終日になりました。スーパーポール・レースでは良いポジションで戦うことができましたが、オーバーテイクに少し苦戦し、あと1列前に行くチャンスを逃してしまいました。レース2はスタートが非常にうまくいったので、できるだけ上位に近いところをキープしようと懸命についていきました。レッドフラッグで中断になるまでは、かなりいいペースで走っていました。グリッド7番からリスタートしましたが、後半はあまり調子が上がらず、スーパーポール・レースと同様、他のライダーとのバトルで苦戦しました。最終的に転倒してしまい、悔しい結果となりました」

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