スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.11 9月5日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク世界選手権第11戦ドイツ大会
■開催日:2010年9月5日(日)
■開催地:ニュルブルクリンク(1周4.556km)
■PP:M・ビアッジ(アプリリア/1分54秒595)
■FL: J・リー(ホンダ/1分55秒392)
REPORT
C・クラッチロー、第1レースで3位表彰台
ドイツの伝説的サーキット、ニュルブルクリンクで開催された第11戦で、ヤマハ・ステリルガルダ・ワールドスーパーバイク・チームのC・クラッチローが、予選10位から挽回して第1レース3位、第2レース4位と大健闘。3位のL・ハスラム(スズキ)との差はわずかコンマ4秒だった。第1レースは序盤で多重クラッシュがありレッドフラッグで中断。クラッチローとチームメイトのJ・トーズランドは共にコースアウトを余儀なくされたが、幸い接触などはなかった。
トーズランドは前日のスーパーポールで数秒間、早くスタートしてしまったことでペナルティを課せられ、グリッド8位からのスタート。1度目は順調だったが、再スタート後は上位との差をつめようと懸命に走行中に転倒し、リタイアに終わった。第2レースではグリップ不足とブレーキの問題に悩まされたものの、しっかり走り切ってR・チャウス(BMW)を抑えて8位でチェッカーを受けた。
次回は3週間後、イモラ・サーキットで 開催される。シーズンは残り2戦となり、ポイントランキングではクラッチローが5位につけて4位のC・チェカ(ドゥカティ)を7ポイント差で追っている。一方のトーズランドはランキングをひとつ下げて7位。6位の芳賀紀行との差は15ポイント。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・リー | GBR | Honda | 38'42.640 |
2 | C・チェカ | ESP | Ducati | 0'01.126 |
3 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'10.006 |
4 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'10.716 |
5 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | '0'17.391 |
6 | L・ハスラム | GBR | Suzuki | 0'19.301 |
7 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'19.613 |
8 | S・ギュントーリ | FRA | Suzuki | 0'19.880 |
9 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'21.176 |
10 | L・スカッサ | ITA | Ducati | 0'29.752 |
11 | L・ランジー | ITA | Ducati | 0'30.156 |
12 | I・ロウリー | GBR | Kawasaki | 0'53.622 |
13 | R・ L・ヘイデン | USA | Kawasaki | 0'58.820 |
14 | M・バイオッコ | ITA | Kawasaki | 1'25.906 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 38'43.565 |
2 | J・リー | GBR | Honda | 0'03.061 |
3 | L・ハスラム | GBR | Suzuki | 0'08.060 |
4 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'08.457 |
5 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'09.392 |
6 | S・ギュントーリ | FRA | Suzuki | 0'09.556 |
7 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | 0'16.819 |
8 | J・トーズランド | GBR | Yamaha | 0'20.564 |
9 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'21.040 |
10 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'21.168 |
11 | J・スメルツ | CZE | Ducati | 0'21.734 |
12 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'22.746 |
13 | L・ランジー | ITA | Ducati | 0'24.526 |
14 | L・スカッサ | ITA | Ducati | 0'28.218 |
15 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 0'38.406 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | M・ビアッジ | Aprilia | 397 |
2 | L・ハスラム | Suzuki | 339 |
3 | J・リー | Honda | 288 |
4 | C・チェカ | Ducati | 224 |
5 | C・クラッチロー | Yamaha | 217 |
6 | 芳賀紀行 | Ducati | 202 |
7 | J・トーズランド | Yamaha | 187 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Aprilia | 409 |
2 | Suzuki | 360 |
3 | Ducati | 342 |
4 | Honda | 299 |
5 | Yamaha | 285 |
6 | BMW | 190 |
7 | Kawasaki | 78 |
COMMENT
C・クラッチロー選手談(3位/4位)
「第1レースはとてもうまくいったよ。また表彰台に上ることができてハッピー!とくに予選順位が10位だったし、ここまでセッティングでかなり苦しんできたあとだけに、予想以上の素晴らしい結果だと言っていいと思う。第2レースも同様に満足している。表彰台に立つことができなかったのは残念だけど、タイヤに問題がなかったら不可能ではなかったと思っているし、僕自身はベストを尽くしたから納得しているんだ。ランキング争いのほうも順調で、チェカとの差はほんのわずかというところまで来ている。次のイモラではさらに縮めたい」
J・トーズランド選手談(DNF/8位)
「第1レースは再スタートもうまくいってトム・サイクスの後ろにつけていたんだけれど、いきなりフロントが切れ込んでしまったんだ。このコースはとくに、フロントロウに並べないと厳しい戦いになってしまって、コーナーをふたつ、みっつ抜けるうちに差が大きく開いて、取り戻せなくなってしまう。それだけにグリッドを2列目に下げられたのが残念。このようなペナルティは合っていないと思うんだ...。第2レースでは序盤でブレーキング・パワーが不足した感じで、またソフトコンパウンドのリアタイヤもグリップが不十分。このようなすべてをしっかり解決し、次のイモラに臨みたい」
M・メレガリ、ヤマハ・ステリルガルダ・ワールドスーパーバイク・チーム監督談
「まずまずのウイークエンド。カルは常に5位をキープし、持ち前の聡明さを発揮して確実に高いポイントを獲得した。ジェームスのほうは今回もまた厳しい戦いになったが、第1レースの転倒は第2レースの走りで帳消しになったと思っている。昨日が好調だっただけに期待がかかったが、我々としてはこの結果を受け入れなければならない。これがレースというものだからね。次回はイモラ。夏にあそこで行ったテストでは最速だったので、モチベーションが上がっている」
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