スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月16日 南アフリカ
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク世界選手権第6戦南アフリカ大会
■開催日:2010年5月16日(日)
■開催地:南アフリカ/キャラミ(1周4.263km)
■レース距離:24周(102.312km)×2
■PP: C・クラッチロー(ヤマハ/1分37秒243)
■FL: M・ファブリツィオ(ドゥカティ/1分38秒170)
REPORT
ポール発進のクラッチロー、第2レースは僅差の4位でゴール!
ヤマハ・ステリルガルダ・ワールドスーパーバイク・チームのC・クラッチローとJ・トーズランドは、他の多くのライダーと同様に、滑りやすいキャラミ・サーキットの路面に悩まされることとなった。
第1レースでは、ポールシッターのクラッチローがスタート直後に9位まで後退。その一方でトーズランドは、M・ファブリツィオ(ドゥカティ)、C・チェカ(ドゥカティ)に続く3位につけ、その後ろにはL・ハスラム(スズキ)が続く展開となった。しかし周回を重ねてグリップレベルが低下するとともにトーズランドも徐々に順位を下げ、最終的には7位でゴール。クラッチローはここからコンマ2秒遅れて8位でチェッカーを受けた。
第2レースも、ライダーたちは序盤から十分なグリップ感が得られず、難しい展開を強いられた。そうした状況のなかでもクラッチローは、スタートは完璧とはいかなかったものの、その後すぐに第1レースのウイナー、ファブリツィオと2位のチェカをパスして4位まで浮上。このポジションを最後までキープして4位を獲得した。トップのハスラムからはわずか1秒差。一方のトーズランドもスタートで順位を下げたが、その後挽回して6位でゴールした。
チームはこのあと、アメリカのソルトレーク・シティーへ移動し、ミラー・モータースポーツ・パークで行われる第7戦に臨む。シリーズポイントではトーズランドが合計125ポイントでランキング5位。クラッチローはランキング9位に上がり、8位のファブリツィオを8ポイント差で追っている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 39'48.343 |
2 | C・チェカ | ESP | Ducati | 0'01.098 |
3 | L・ハスラム | GBR | Suzuki | 0'05.049 |
4 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'06.974 |
5 | J・リー | GBR | Honda | 0'13.710 |
6 | L・キャミア | GBR | Aprilia | 0'13.848 |
7 | J・トーズランド | GBR | Yamaha | 0'16.064 |
8 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'16.231 |
9 | J・スメルツ | CZE | Ducati | 0'16.580 |
10 | S・ギュントーリ | FRA | Suzuki | 0'23.100 |
11 | L・スカッサ | ITA | Ducati | 0'24.561 |
12 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'25.504 |
13 | S・モリアス | RSA | Aprilia | 0'27.073 |
14 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'27.273 |
15 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'30.692 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | L・ハスラム | GBR | Suzuki | 39'52.870 |
2 | J・リー | GBR | Honda | 0'00.522 |
3 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'00.601 |
4 | C・クラッチロー | GBR | Yamaha | 0'00.991 |
5 | C・チェカ | ESP | Ducati | 0'01.479 |
6 | J・トーズランド | GBR | Yamaha | 0'13.324 |
7 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'13.740 |
8 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'14.250 |
9 | J・スメルツ | CZE | Ducati | 0'15.190 |
10 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 0'16.790 |
11 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'21.101 |
12 | L・スカッサ | ITA | Ducati | 0'22.670 |
13 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'24.506 |
14 | T・サイクス | GBR | Kawasaki | 0'31.301 |
15 | S・ギュントーリ | FRA | Suzuki | 0'31.836 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | L・ハスラム | Suzuki | 222 |
2 | M・ビアッジ | Aprilia | 207 |
3 | C・チェカ | Ducati | 141 |
4 | J・リー | Honda | 141 |
5 | J・トーズランド | Yamaha | 125 |
6 | 芳賀紀行 | Ducati | 106 |
7 | T・コルサー | BMW | 105 |
8 | Mファブリツィオ | Ducati | 95 |
9 | C・クラッチロー | Yamaha | 86 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 222 |
2 | Aprilia | 213 |
3 | Ducati | 185 |
4 | Honda | 150 |
5 | Yamaha | 135 |
6 | BMW | 108 |
7 | Kawasaki | 39 |
COMMENT
C・クラッチロー選手談(8位/4位)
「マシンとの相性がとても良いというわけではないこのコースで、できるかぎりの仕事をしたつもり。多くのライダーが、レースの序盤からグリップ不足になって、いつものペースをキープすることができなかったんだ。そのような状況だったことを考えれば、僕自身は第2レースの展開には満足できた。優勝争いに加わって、終始いいペースを維持して、大切なポイントを獲得することができたのだからね。ここは難しいサーキットで、そのなかでは十分によくやったと言えると思う。チームもいつものようにとてもいい仕事をしてくれた。今は次のソルトレーク・シティーが楽しみ。あそこはヤマハのマシンとの相性もいいから、好成績を期待できると思うよ!」
J・トーズランド選手談(7位/6位)
「グリップ感があまりにも早くなくなってしまって、チームもこれには困惑しているようだ。おかげで本来のペースをキープすることができなかったし、僕は1週間前に大クラッシュもやっているから、そうしたことを考え合わせれば、6位と7位という結果は悪くないかもしれないね。グリップレベルの変化がとても激しくて、第1レースと第2レースとでまったく走りが変わってしまったライダーも何人かいたようだ。僕も確かに苦しんだけれど、そうしたライダーたちよりはまだマシだったというわけなんだ。このレースウイークの間に首のほうは少しずつ良くなってきていて、金曜日にはまだ少し痛みがあったけれど、今日はとても調子がいい。今回も素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝。このあと少し休んで、次のソルトレークへ向かうのを楽しみにしているよ」
M・メレガリ、ヤマハ・ステリルガルダ・ワールドスーパーバイク・チーム監督談
「とても不思議な週末だったよ。プラクティスと予選は非常に好調だったのに、決勝になったら、ふたりともがグリップに悩まされてしまったんだ。タイヤの動きがなぜこんなにも変わってしまったのか、これからその原因を分析しなければならない。このように厳しい状況のなかでも、チームもライダーも懸命にそれぞれの仕事に取り組んでくれた。次のアメリカでは、もっと良いパフォーマンスを見せて、今日よりも上の成績を目指したい」
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