スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.07 5月31日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:2009スーパーバイク世界選手権第7戦アメリカ大会
■開催日:2009年5月31日(日)
■開催地:ミラーモータースポーツパーク(1周4.907km)
■周回数:21周(103.047km)×2
■PP:B・スピース(ヤマハ/1分48秒344)
レース1コンディション
■気温:27度■路面:ドライ■路面温度:42度
■FL:B・スピース(1分48秒965)
レース2コンディション
■気温:32度■路面:ドライ■路面温度:52度
■FL:B・スピース(1分48秒768)
REPORT
YZF-R1のスピースが両レースで優勝
ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのB・スピースが、地元の今大会で予選トップタイムを記録し、開幕7連続のポールポジションを獲得。決勝では両レースとも快走して優勝を飾った。チームメイトのT・サイクスは13/9位だった。
第1レース、スピースはスタートからリードを広げ序盤で4.2秒のアドバンテージを築く。しかし6周目にK・ムゲリッチ(スズキ)の転倒で赤旗中断。その後、2回目のスタートでも、スピースは好ダッシュを決め、2番手にC・チェカ(ホンダ)を従えトップでゴールした。順位は両レースのタイム合算で決まった。
第2レースでもスピースは見事なスタートを見せ、M・ファブリツィオ(ドゥカティ)との接戦を制すると、最後は約9秒の差をつけてゴールし、両レース優勝を飾った。チームメイトのサイクスは、22番グリッドからのスタートながら第1レースでは懸命に追い上げ13位でゴール。第2レースでは本来の調子を取り戻して挽回し9位となった。
スピースはこれで合計212ポイントを獲得、ランキング首位の芳賀紀行(ドゥカティ)に対し53ポイント差の2位。サイクスは113点でランキング7位につけている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・スピース | USA | Yamaha | 38'30.945 |
2 | C・チェカ | ESP | Honda | 9.394 |
3 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 12.742 |
4 | 清成龍一 | JPN | Honda | 14.276 |
5 | J・リー | GBR | Honda | 14.915 |
6 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 15.461 |
7 | J・ハッキン | USA | Kawasaki | 22.901 |
8 | J・シュムルツ | CZE | Ducati | 25.425 |
9 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 25.870 |
10 | L・ハスラム | GBR | Honda | 26.093 |
11 | S・バイルン | GBR | Ducati | 26.181 |
12 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 29.275 |
13 | T・サイクス | GBR | Yamaha | 38.365 |
14 | G・ラビッラ | ESP | Ducati | 39.454 |
15 | T・コルサー | AUS | BMW | 39.513 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | B・スピース | USA | Yamaha | 38'25.391 |
2 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 9.080 |
3 | J・リー | GBR | Honda | 14.357 |
4 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 15.636 |
5 | 清成龍一 | JPN | Honda | 17.156 |
6 | J・シュムルツ | CZE | Ducati | 17.546 |
7 | 中野真矢 | JPN | Aprilia | 19.659 |
8 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 23.455 |
9 | T・サイクス | GBR | Yamaha | 30.489 |
10 | S・バイルン | GBR | Ducati | 31.775 |
11 | B・パークス | AUS | Kawasaki | 33.246 |
12 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 36.758 |
13 | F・ニエト | ESP | Suzuki | 36.887 |
14 | L・ランジー | ITA | Ducati | 37.290 |
15 | J・ゼムケ | USA | Honda | 42.639 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | Ducati | 265 |
2 | B・スピース | Yamaha | 212 |
3 | M・ファブリツィオ | Ducati | 201 |
4 | J・リー | Honda | 133 |
5 | M・ビアッジ | Aprilia | 126 |
6 | L・ハスラム | Honda | 122 |
7 | T・サイクス | Yamaha | 113 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 311 |
2 | Yamaha | 253 |
3 | Honda | 206 |
4 | Aprilia | 129 |
5 | Suzuki | 113 |
6 | BMW | 60 |
7 | Kawasaki | 41 |
COMMENT
B・スピース選手談(優勝/優勝)
「少しスタートの練習をしていたが、このような長いストレートのコースでは練習は必要なことなんだ。第1レースは僕にとって思い通りの展開になった。トップをキープできてリズムに乗れば、このコースは素晴らしいよ。第2レースはタフだった。ファブリツィオ選手も調子が良かったようで、僕が彼から勝利を横取りしたんじゃないかと思ってしまうくらいだよ。安定したペースをキープすることを心がけたが、最後の6周はスパートをかけて持ってる力を全て出したよ。とても速いペースの素晴らしいレースだった。ここでダブルウィンを飾れたことはうれしい。残念ながら芳賀選手の調子は100%ではないけれど、こっちとしては調子の良いときに勝っておかないとね。次のミサノでもYZF-R1は強さを発揮するだろうから、リラックスして挑めるだろう。どんなレースになるか楽しみだ」
T・サイクス選手談(13位/9位)
「今回もいくつかの課題を抱えていたし、スターティンググリッドも良くなかった。第1レース、スタート自体は良かったけれど、第1コーナーで集団にはまり、ポジションを落としてしまった。困難な状況になったが、赤旗中断による再スタートにより、さらに順位を上げることができた。再スタート後は安定したラップタイムで走れた。
第2レースではセッティングを少し変えて0.5秒タイムが縮まったんだ。全体にタフな週末だったが、課題解決に向けてセットアップに徹底して取り組むことが出来た。チームとして強くなってきているし、これからはチームに対して恩返しすることができると思う」