スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月17日 南アフリカ
RACE DATA
■開催日:2009年5月17日(日)
■開催地:キャラミ(1周4.263km)
■天候:晴れ
■PP:B・スピース(ヤマハ/1分37秒288)
■FL:M・ファブリツィオ(ドゥカティ/1分38秒548)
REPORT
B・スピースが第1レースで3位表彰台
ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのB・スピースは第1レース、ポールポジション発進するが、やや出遅れて4位に後退。しかしすぐにペースをつかみ、第1コーナー進入ではM・ビアッジ(アプリリア)のインに飛び込んで2位に浮上。チャンピオンシップのライバル、芳賀紀行(ドゥカティ)の後ろにつけた。しかし1周目の半分が終わる頃にはM・ファブリツィオ(ドゥカティ)に抜かれて3位となり、その後は3台でトップ争いを展開することとなった。残り7周となった最終コーナーで、スピースはファブリツィオをパスして2位に浮上。2台はその後何度か順位を入れ替えたが、スピースはタイヤのグリップが落ちてきたためリスクをおかさず、3位表彰台を獲得した。
続く第2レース。スピースはスタートで3位に後退したが、第1レースを再現するようにビアッジをパスして2位。そして3周目には芳賀を捉えてトップに浮上した。ところがそれから間もなくリンケージを破損し、シフトチェンジができなくなりリタイヤを余儀なくされた。
チームメイトのT・サイクスは第1レース、スタートをミスしてグリッド8位のポジションから16位まで後退。その後は安定したペースをキープして残り10ラップとなるまでに11位まで挽回し、さらにラビッラ(ドゥカティ)をパスして10位に上がった。その後も順調な走行を続けたが9位には届かず、10位でレースを終えた。第2レースでは、スタートは順調だったが10位に後退、その後ハイペースで挽回して8位。終盤までこのポジションをキープしたが、加賀山就臣(スズキ)に抜かれて9位となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 39'47.436 |
2 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'00.950 |
3 | B・スピース | USA | Yamaha | 0'03.391 |
4 | J・リー | GBR | Honda | 0'08.914 |
5 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'09.019 |
6 | C・チェカ | ESP | Honda | 0'14.812 |
7 | 中野真矢 | JPN | Aprilia | 0'14.971 |
8 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 0'15.723 |
9 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'21.529 |
10 | T・サイクス | GBR | Yamaha | 0'21.795 |
11 | G・ラビッラ | ESP | Ducati | 0'29.872 |
12 | 清成龍一 | JPN | Honda | 0'34.216 |
13 | S・モリアス | RSA | Kawasaki | 0'34.275 |
14 | J・シュムルツ | CZE | Ducati | 0'38.280 |
15 | B・パークス | AUS | Kawasaki | 0'40.885 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 39'45.027 |
2 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'00.322 |
3 | J・リー | GBR | Honda | 0'08.936 |
4 | L・ハスラム | GBR | Honda | 0'10.561 |
5 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'10.767 |
6 | C・チェカ | ESP | Honda | 0'12.413 |
7 | 中野真矢 | JPN | Aprilia | 0'12.616 |
8 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 0'14.878 |
9 | T・サイクス | GBR | Yamaha | 0'16.225 |
10 | J・シュムルツ | CZE | Ducati | 0'18.197 |
11 | S・モリアス | RSA | Kawasaki | 0'20.629 |
12 | G・ラビッラ | ESP | Ducati | 0'24.320 |
13 | 清成龍一 | JPN | Honda | 0'24.564 |
14 | B・パークス | AUS | Kawasaki | 0'38.747 |
15 | F・ニエト | ESP | Suzuki | 0'50.045 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | Ducati | 250 |
2 | M・ファブリツィオ | Ducati | 165 |
3 | B・スピース | Yamaha | 162 |
4 | L・ハスラム | Honda | 116 |
5 | J・リー | Honda | 106 |
6 | M・ビアッジ | Aprilia | 103 |
7 | T・サイクス | Yamaha | 103 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 275 |
2 | Yamaha | 203 |
3 | Honda | 170 |
4 | Aprilia | 106 |
5 | Suzuki | 105 |
6 | BMW | 59 |
7 | Kawasaki | 27 |
COMMENT
B・スピース選手談(3位/リタイヤ)
「第1レースはトップ3台のバトルだったが、最後までどうしても抜くことができなかった。いくつかのコーナーでは好調だったが、あるコーナーではかなり遅れをとってしまい、トップを狙うことができなかった。第2レースは本当に不運。序盤はレースをリードすることもできたし、そんなときにトラブルが発生したので、悔しくて仕方がないよ。次は母国アメリカでのレースなので、今日の埋め合わせをできるように頑張りたい」
T・サイクス選手談(10位/9位)
「第1レースはスタートで失敗。それで16位まで落ちてしまった。調子はとても良くて安定していると思っていたので、あのときは本当に悔しかった。第2レースは、スタートはまずまずでチェカやその他のライダーを追い上げていったが、最後の5ラップくらいで問題にぶつかってしまったんだ。グリップがもう少し残っていたら、きっといいレースができたのだろうけれど。今回はパワーのほうも不十分だったので、このコースでは厳しかった。次の大会のコースはYZF-R1にとても合っていると思うので楽しみ。そしてもっと差を縮めていきたい。うまくいくと信じているよ」
M・メレガリ、ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム監督談
「今回はタイヤに少し問題があって、最後まで安定して走ることが難しかったなかで、ふたりとも頑張ってくれた。スピースは第2レースでシフト・リンケージに問題が発生し、ギアチェンジができなくなりリタイヤする結果になってしまった。予選のときから厳しいレースになるとは予測していたが、ベンもトムもベストを尽くしてくれた。今日はドゥカティが強かったということだ」