スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月5日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク世界選手権第3戦スペイン大会
■開催日:2009年4月5日(日)
■開催地:スペイン/バレンシア(周4.005km)
■周回数:23周(92.115km)×2
■PP:B・スピース(Yamaha/1分33秒270)
■FL:芳賀紀行(Ducati/1分34秒862)
REPORT
B・スピースが第2レースで2位表彰台
ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのB・スピースは、第1レースの9ラップ目で転倒。チームメイトのT・サイクスは、前日のスーパーポールでタイヤチョイスをミスし、グリッド16位からのスタートとなっていたが、安定した走りで着実にポジションを挽回し7位を獲得した。
第2レースはオープニングラップでスピースが芳賀紀行(ドゥカティ)と接触。その衝撃でブレーキレバーが曲がってしまった。それでもペースを緩めることなく果敢に攻め続け、芳賀を捉えることはできなかったものの2位でチェッカーを受けた。一方のサイクスは、16位から一時9位まで挽回。残り5ラップという時にブレーキングを遅らせた前車を避けようとしてわずかにはらみ、その間にM・ビアッジ(アプリリア)に抜き返されて10位となった。
シリーズポイントではスピースが95ポイント獲得でランキング2位をキープ。サイクスは47ポイントで8位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 36'44.766 |
2 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'03.677 |
3 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | 0'03.959 |
4 | R・ラコーニ | FRA | Ducati | 0'04.210 |
5 | L・ハスラム | GBR | Honda | 0'13.824 |
6 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 0'14.562 |
7 | T・サイクス | GBR | Yamaha | 0'15.155 |
8 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'16.316 |
9 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'20.361 |
10 | B・パークス | AUS | Kawasaki | 0'23.878 |
11 | J・ホプキンス | USA | Honda | 0'30.902 |
12 | 清成龍一 | JPN | Honda | 0'31.298 |
13 | R・チャウス | ESP | BMW | 0'32.660 |
14 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | 0'42.156 |
15 | T・ヒル | GBR | Honda | 0'43.040 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Ducati | 36'46.927 |
2 | B・スピース | USA | Yamaha | 0'05.105 |
3 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 0'06.386 |
4 | R・ラコーニ | FRA | Ducati | 0'06.573 |
5 | L・ハスラム | GBR | Honda | 0'14.075 |
6 | C・チェカ | ESP | Honda | 0'17.333 |
7 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | 0'19.207 |
8 | M・ビアッジ | ITA | Aprilia | 0'20.697 |
9 | 清成龍一 | JPN | Honda | 0'21.015 |
10 | T・サイクス | GBR | Yamaha | 0'22.581 |
11 | S・バイルン | GBR | Ducati | 0'22.604 |
12 | J・ホプキンス | USA | Honda | 0'23.952 |
13 | J・リー | GBR | Honda | 0'29.082 |
14 | J・スメルツ | CZE | Ducati | 0'29.277 |
15 | T・コルサー | AUS | BMW | 0'32.384 |
20 | D・チェカ | ESP | Yamaha | 0'49.904 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | Ducati | 135 |
2 | B・スピース | Yamaha | 95 |
3 | M・ネオキルシュナー | Suzuki | 65 |
4 | M・ファブリツィオ | Ducati | 60 |
5 | L・ハスラム | Honda | 58 |
6 | R・ラコーニ | Ducati | 56 |
8 | T・サイクス | Yamaha | 47 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 135 |
2 | Yamaha | 110 |
3 | Honda | 73 |
4 | Suzuki | 65 |
5 | Aprilia | 57 |
6 | BMW | 31 |
7 | Kawasaki | 8 |
COMMENT
B・スピース選手談(リタイヤ/2位)
「第1レースは運が悪かった。コーナー進入でかなりハードにプッシュし、転倒してしまった。この失敗を穴埋めするために第2レースは全力で頑張った。最初の数ラップは小さな問題があって思うようにいかず、何とか2位まで上がったあとは芳賀選手の後ろにつけていくしかなかった。僕はスピードが足りなかったと思う。次のアッセンではこの差を埋めるために頑張りたい」
T・サイクス選手談(7位/10位)
「第1レースはスタートがうまくいって第1コーナー進入で何台かパスすることができた。終盤はいい競り合いで、5位をもぎ取れると思っていたが、ハスラムがペースを上げて一気に差を広げられてしまった。それさえなければ5位を獲得できていたはずだが… 第2レースは厳しい戦いになった。スタートは良かったが、第2コーナー進入で集団につかまり、また後方から他選手も迫ってきて、抜かれてしまった。何とか9位まで挽回し、ネオキルシュナーを追っていったが、第1コーナー進入でビアッジと接触しそうになり少しはらんでしまった。その間に2、3台に抜かれてしまった。今回のミスから多くのことを学んだ。予選がうまくいかず、後方からのスタートになりチャンスを失ってしまった。YZF-R1がよく走ってくれていただけに残念」
M・メレガリ、ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム監督談
「スピースは第1レースでポイントを失ったが、第2レースでは2位を獲得してランキング争いに貢献できた。今回は良いことと良くないことの両方あったというわけだ。サイクスにとっては、両レースとも5列目スタートということで厳しい戦いになり、ハードワークとなった。これを教訓に次からはもっといい戦いをしていきたい。次のアッセンまでには、さらに進歩するための準備が整っているはずだ」