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レース情報

スーパーバイク世界選手権 WSB

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月14日 カタール

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第2戦カタール大会
■開催日:2009年3月14日(土)
■開催地:カタール/ロサイル(1周5.380km)
■周回数:18周(98.840km)×2
■PP:B・スピース(Yamaha/1分57秒280)
■FL:B・スピース(Yamaha/1分59秒041)

REPORT

B・スピースが両レースで優勝

ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームのB・スピース(#19)が、両レース優勝の快挙を果たした。第1レースではスタートで5位まで後退したものの、4周目には3位まで挽回。その後はトップのM・ビアッジ(アプリリア)、2番手芳賀紀行(ドゥカティ)のテールにつけてチャンスをうかがった。スピースが動いたのは残り6ラップになってから。芳賀がビアッジに仕掛けようとした時、スピースが機を見てそのイン側を差してパス。次のコーナーではビアッジが立ち上がりではらむ間に、これも抜き去ってトップに躍り出た。トップに立ってからのスピースはハイペースをキープする好調ぶりで2位以下を引き離し、そのまま真っ先にチェッカーを受けた。一方、チームメイトのT・サイクス(#66)はスタートで出遅れて9位まで後退。その後ふたつ挽回して7位となった。

続く第2レース。スピースはまたもスタートで遅れたが、すぐに挽回して芳賀、ビアッジの後ろに迫り、7ラップ目にはふたりをパスしてトップに立った。その後は完璧と言える走りでリードを拡大。2番手で追う芳賀に十分なアドバンテージを築いてチェッカーを受けた。ランキングポイントでは、トップの芳賀に10ポイント差の2位。スピースはまた、ロサイル・サーキットのラップレコード更新にも成功した。サイクスは序盤、清成龍一(ホンダ)、T・コルサー(BMW)と5位争いを展開。リズムをつかんでコンスタントにペースをキープし、5位入賞を果たした。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 B・スピース USA Yamaha 36'6.304
2 芳賀紀行 JPN Ducati 0'01.893
3 M・ビアッジ ITA Aprilia 0'02.168
4 中野真矢 JPN Aprilia 0'012.061
5 C・チェカ ESP Honda 0'12.597
6 S・バイルン GBR Ducati 0'12.971
7 T・サイクス GBR Yamaha 0'13.570
8 清成龍一 JPN Honda 0'19.306
9 T・コルサー AUS BMW 0'19.388
10 R・ラコーニ FRA Ducati 0'20.981
11 L・ハスラム GBR Honda 0'21.164
12 J・リー GBR Honda 0'21.994
13 R・チャウス ESP BMW 0'22.917
14 B・パークス AUS Kawasaki 0'27.218
15 T・ヒル GBR Honda 0'31.602

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 B・スピース USA Yamaha 36'02.126
2 芳賀紀行 JPN Ducati 0'01.274
3 M・ビアッジ ITA Aprilia 0'01.622
4 清成龍一 JPN Honda 0'01.845
5 T・サイクス GBR Yamaha 0'05.117
6 M・ネオキルシュナー GER Suzuki 0'09.512
7 中野真矢 JPN Aprilia 0'09.514
8 J・リー GBR Honda 0'12.621
9 T・コルサー AUS BMW 0'13.842
10 R・チャウス ESP BMW 0'13.884
11 L・ハスラム GBR Honda 0'13.888
12 S・バイルン GBR Ducati 0'14.913
13 C・チェカ ESP Honda 0'15.762
14 R・ラコーニ FRA Ducati 0'15.920
15 加賀山就臣 JPN Suzuki 0'19.565

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 芳賀紀行 Ducati 85
2 B・スピース Yamaha 75
3 M・ネオキルシュナー Suzuki 40
4 M・ビアッジ Aprilia 38
5 L・ハスラム Honda 36
6 T・サイクス Yamaha 32

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Ducati 85
2 Yamaha 81
3 Honda 51
4 Aprilia 41
5 Suzuki 40
6 BMW 27
7 Kawasaki 2

COMMENT

B・スピース選手談(優勝/優勝)

「第1レースは非常にタフなレースだった。スタートで少し遅れてしまったが、そのあとすぐに芳賀とビアッジを追いかけ、追いつくことができた。僕ら3台はそれぞれ速いところが違っていたので、バトルはとてもおもしろかった。ふたりともなかなか隙を見せないが、芳賀がビアッジをさした瞬間が、僕にとってのチャンスだった。それで芳賀のイン側に飛び込んでパス。次にビアッジが少しはらんだので、これも利用して前に出ることができたんだ。その後はひたすら身体を伏せて後続を引き離し、ついに優勝することができた。
第2レースでは芳賀のペースがとても良くて、とくに序盤の数ラップはただリズムをキープするだけで精一杯だった。そのあと何とか彼をパスすることができたので、また身体を伏せて自分の走りに専念し、リードを広げることに成功した。ハードなレースだったが、自分のラインをキープすることに集中できたから、第1戦よりは良かったと思う。バレンシアでもまたトップを走りたい!今回はチームにとっても良い週末になった。いつもこのようにはいかないだろうが、チャンスに恵まれれば、いつでもそれをつかみたい」

T・サイクス選手談(7位/5位)

「第1レースはとても残念な結果になった。スタートがうまくいかなくて、第1コーナーと第2コーナーで完全に遅れてしまった。それでその後は何とか挽回していくだけで精一杯という感じになってしまった。
第2レースではセッティングをいくらか変更し、スタートに賭けた。その結果、最初のふたつのコーナーはトラブルなく抜け、そのあとは目の前にいた何台かを抜いていった。後続との差は十分にあったので、ただ前を見て、表彰台の可能性を追求し続けた。行けそうだと思ったこともあったが、いくつかの場所で思うような走りができず、結局はタイヤを使い過ぎてしまってペースが落ちた。チームは素晴らしい仕事をしてくれて、一歩一歩前進している。次のバレンシアこそ、表彰台を目指したい!」

M・メレガリ、ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム監督談

「とても良い週末になった。ベンもトムも、両レースともとても良く頑張ってくれた。我々は常に前進し、チャンピオンシップのトップに近づいていっている。チームのみんなのおかげなので、彼らひとりひとりに感謝している。またここにいるスタッフだけでなく、日本から我々を支えてくれるすべての人にお礼を言いたい」

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