スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月29日 サンマリノ
RACE DATA
■大会名称:2008スーパーバイク世界選手権第8戦サンマリノ大会
■開催日:2008年6月29日(日)
■開催地:イタリア/ミサノ(1周4.060km)
■観客数:68,000人
■天候:晴れ■気温:31度
■■周回数:第1レース24周、第2レース24周
■PP:T・コルサー(ヤマハ/1分35秒993)
■FL:T・コルサー(1分37秒580)
REPORT
コルサーが第1レースで2位表彰台
ヤマハ・モーター・イタリアWSBチームのT・コルサーは両レースで優勝争いを展開。最終的には第1レースで2位、第2レースはコースアウトを喫して後退し5位でチェッカーを受けた。コルサーは第2レースで10周にわたってレースをリードし、その2周目で1分37秒580を記録してラップレコードを更新した。
チームメイトの芳賀紀行は予選で調子が上がらず後方からのスタート。第1レースは1周目を終えた時点で19位だったが、10位まで挽回してゴールし6ポイントを獲得した。第2レースはマシンのフィーリングが向上、予選順位の14位から10台抜いて4位を獲得した。
第1レースではコルサーが今季初優勝を目前としていたが、予選10位発進のM・ネオキルシュナーが逆転で優勝。第2レースはR・チャウスが優勝、M・ビアッジが2位で続いた。
シリーズポイントでは芳賀が191ポイントでランキング4位。コルサーは6ポイント差で5位につけている。トップは259ポイントのT・ベイリス。
チームYZFヤマハの中冨伸一は9位/15位で貴重なポイントを獲得。ヤマハGMT94のD・チェカは15位/16位。チームメイトのS・ジンバートは第1レースはポイント圏外に留まり、第2レースはリタイヤに終わった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | 39'27.918 |
2 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'0.542 |
3 | T・ベイリス | AUS | Ducati | +0'2.249 |
4 | R・チャウス | ESP | Ducati | +0'3.028 |
5 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'5.408 |
6 | L・ランジーニ | ITA | Ducati | +0'5.518 |
7 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'6.202 |
8 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'18.279 |
9 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'19.072 |
10 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | +0'19.132 |
11 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | +0'28.098 |
12 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'34.385 |
13 | 青山周平 | JPN | Honda | +0'34.572 |
14 | 清成龍一 | JPN | Honda | +0'34.902 |
15 | D・チェカ | ESP | Yamaha | +0'39.979 |
16 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | +0'44.669 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | R・チャウス | ESP | Ducati | 39'19.710 |
2 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | +0'1.035 |
3 | T・ベイリス | AUS | Ducati | +0'4.158 |
4 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | +0'5.466 |
5 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'6.759 |
6 | L・ランジーニ | ITA | Ducati | +0'13.468 |
7 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | +0'15.221 |
8 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'16.687 |
9 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'17.030 |
10 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'17.681 |
11 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | +0'21.356 |
12 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | +0'28.676 |
13 | 清成龍一 | JPN | Honda | +0'31.304 |
14 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'32.339 |
15 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'33.716 |
16 | D・チェカ | ESP | Yamaha | +0'34.171 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | Ducati | 259 |
2 | M・ネオキルシュナー | Suzuki | 210 |
3 | C・チェカ | Honda | 207 |
4 | 芳賀紀行 | Yamaha | 191 |
5 | T・コルサー | Yamaha | 185 |
6 | F・ニエト | Suzuki | 151 |
19 | 中冨伸一 | Yamaha | 24 |
23 | D・チェカ | Yamaha | 7 |
24 | S・ジンバート | Yamaha | 7 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 323 |
2 | Yamaha | 284 |
3 | Suzuki | 257 |
4 | Honda | 226 |
5 | Kawasaki | 64 |
COMMENT
T・コルサー選手談(2位/5位)
「今回はウイークを通じて好調だった。第1レースも、ネオキルシュナーが現れるまでは非常に順調だったのだが・・・・。第2レースの前にフロントのサスペンションを少し調整。それがリアに影響したわけではないが、ブレーキング時にリアの挙動が少し大きくなり順位を下げてしまった。またギア抜けしたこともあり、表彰台のチャンスを逃してしまった」
芳賀紀行選手談(10位/4位)
「第1レースではラコーニの転倒に巻き込まれそうになって遅れてしまったので、そこからの追い上げは難しかった。第2レースは少し良くなってポイントも獲ることができたが、総合的に見て今回は厳しい戦いだった。怪我をしてからは、ジョギングのトレーニングをいつも通りにできず、体力が落ちてしまい、この暑さの中でその影響があったと思う」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリアWSBチーム監督談
「トロイはこれでもう完全に復活だ。今回はウイークを通じて非常に好調だった。彼自身もとても頑張って、それがスーパーポール優勝につながった。そして決勝でも表彰台を獲得することができたのだ。紀行のほうはセッティングがなかなかうまくいかなかったが、第2レースでは全力で走ってどんどん順位を上げていった。彼はどんな状況の中でも非常に強い。シーズンはまだ6戦残っているので可能性は十分にある」
中冨伸一選手談(9位/15位)
「第1レースには満足できた。金曜日の時点で、様々な可能性を試してみたがセッティングが見つからなかった。土曜日になると状況が良くなってきた。決勝ではスタートがうまくいってラビッラについていくことができた。その後、少しミスしたが、最後までハードに攻めることができたので満足。第2レースになると気温がさらに上昇し、マシンについていくのが難しくなった。加速が遅れてしまうんだ。そして10周目頃から前後タイヤの挙動が激しくなった。このところ成績があまり良くなかったが、今日はまだ良かったほうだと思う」
M・ガルシア、チームYZF・ヤマハ,チーム監督談
「プラクティスがなかなかうまくいかず苦労したが、今日のウォームアップで良いセッティングが見つかった。それで好成績を獲得することができた。伸一はウイナーからわずか19秒差の9位、しかも芳賀紀行の前でゴールした。これで7ポイントを獲得できたので、ランキングを一つ上げることとなった。第2レースも好スタートを切って好調だったが、ムゲリッチのクラッシュがあり中断。再スタート後は集団にブロックされる形となり挽回が難しかった。それでも15位に入って1ポイントを獲得。今回はチームとしての前進を実感することが出来たので満足だ」