スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月15日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:2008スーパーバイク世界選手権第7戦ドイツ大会
■開催日:2008年6月15日(日)
■開催地:ドイツ/ニュルブルクリンク(1周4.556km)
■観客数:41,000人
■天候:晴れのち雨■気温:16度
■■周回数:第1レース20周、第2レース14周
■PP:M・ネオキルシュナー(スズキ/1分55秒471)
■FL:芳賀紀行(ヤマハ/1分56秒892)
REPORT
芳賀紀行が両レース優勝!
ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行が両レースで優勝した。2レースでは11周目に1分56秒892を記録してラップレコードの更新も果たした。チームメイトのT・コルサーは、第1レースは表彰台を逃したものの、第2レースでは芳賀と優勝争いを展開。ふたりは互いに何度も順位を入れ替える大接戦で観客を魅了した。しかし途中で雨が降り出してレースは中断。その後、そのままレースは終了となり芳賀が優勝、コルサーが2位となった。
第1レースは雨の影響でスタートが予定より20分遅れたが、ドライ・コンディションとして行われた。芳賀は終始トップ争いを展開。全20ラップ中の19ラップ目でT・ベイリスがミスをおかして後退し、芳賀はトップを守りきってチェッカーを受けた。一方のコルサーは4位を獲得した。第2レースは15周目、雨が降り出したため中断。この時点でコルサーが前を走っていたが、14周終了時点の順位が採用されて芳賀の優勝が決定した。この結果ランキングポイントでは芳賀が172ポイントで4位、コルサーが154ポイントで5位につけている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | 39'19.427 |
2 | T・ベイリス | AUS | Ducati | +0'2.025 |
3 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | +0'2.792 |
4 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'5.458 |
5 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'10.225 |
6 | R・チャウス | ESP | Ducati | +0'10.462 |
7 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | +0'17.018 |
8 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'20.520 |
9 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | +0'21.162 |
10 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | +0'22.650 |
11 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'22.845 |
12 | 清成龍一 | JPN | Honda | +0'25.555 |
13 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | +0'25.879 |
14 | R・ラコーニ | FRA | Kawasaki | +0'26.288 |
15 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | +0'32.824 |
18 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'52.232 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | 27'26.594 |
2 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'0.150 |
3 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | +0'5.316 |
4 | T・ベイリス | AUS | Ducati | +0'7.651 |
5 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'7.951 |
6 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | +0'9.027 |
7 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | +0'9.420 |
8 | R・チャウス | ESP | Ducati | +0'9.916 |
9 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'12.862 |
10 | R・ラコーニ | FRA | Kawasaki | +0'13.559 |
11 | 清成龍一 | JPN | Honda | +0'13.960 |
12 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | +0'16.172 |
13 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | +0'17.946 |
14 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'22.815 |
15 | D・チェカ | ESP | Yamaha | +0'23.758 |
16 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | +0'24.127 |
18 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'25.356 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | Ducati | 227 |
2 | C・チェカ | Honda | 188 |
3 | M・ネオキルシュナー | Suzuki | 176 |
4 | 芳賀紀行 | Yamaha | 172 |
5 | T・コルサー | Yamaha | 154 |
6 | F・ニエト | Suzuki | 141 |
20 | 中冨伸一 | Yamaha | 16 |
23 | S・ジンバート | Yamaha | 7 |
24 | D・チェカ | Yamaha | 6 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 282 |
2 | Yamaha | 251 |
3 | Suzuki | 223 |
4 | Honda | 207 |
5 | Kawasaki | 64 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(優勝/優勝)
「走っている間、鎖骨のほうは問題なかった。ただ少し筋肉に痛みがあっただけ。第2レースはチームメイトとすごいバトルになった。刺激的で、楽しくて、フェアな戦いだったので、エンジョイできた。鎖骨の手術をしてくれたティン医師とファンのみんなに感謝。そして素晴らしいレースをしたトロイに祝福を贈りたい。僕自身は優勝できて本当に嬉しくて、少しでもポイント差を縮めてミザノを迎えられることになりほっとしている」
T・コルサー選手談(4位/2位)
「天気が不安定で、コースの上のほうでは完全にドライだが、下のほうにくると雨が降っているという状態。その後、どんどん路面が濡れてきたので2ラップくらい走ってから手を挙げた。レースには勝ちたかったが、同時に転倒したくなかった。チームのみんな、そして紀行に感謝している。彼とは素晴らしいバトルができた。マシンは日に日に良くなっているので、シーズン終了までにもっともっと良いレースをして良い成績を残したい」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チーム監督談
「最高の出来だったと言っていいだろう。金曜日の時点ですでに、ふたりが非常に良い状態にいることがわかっていたし、土曜日にはふたりとも表彰台に上ると確信できた。そして今日、紀行は両レース優勝。しかも第2レースはトロイと1-2フィニッシュを決めた。チームとして最高の結果だ。紀行については言葉もない。怪我をしているというのに、以前よりももっと良くなっている。そしてトロイのほうも本来の力を取り戻している。今回も素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝する」