スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月1日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:2008スーパーバイク世界選手権第6戦アメリカ大会
■開催日:2008年6月1日(日)
■開催地:ソルトレイクシティー(1周4.905km)
■天候:晴れ■気温:28度
■周回数:21周(103.005km)×2
■PP:C・チェカ(ホンダ/1分48秒193)
■FL:C・チェカ(ホンダ/1分49秒703)
REPORT
コルサーが今季4度目の表彰台!
「ヤマハモーター・イタリア・WSB・チーム」のT・コルサーが第1レースで2位となり、今季4度目の表彰台に登った。右肩の痛みがやや治まった芳賀紀行だったが、第1レースは転倒リタイヤ。第2レースでは力走して6位に入った。
第1レースのコルサーは、トップのC・チェカ(ホンダ)に2.8秒差で優勝を逃す。ランキング首位のT・ベイリス(ドゥカティ)も転倒したとき、その直後を走っていたコルサーは転倒に巻き込まれるのを避けてタイムロス。これが最後まで響いた。芳賀は一時5番手につけるが6周目に転倒。幸い痛めている右肩とは逆側からの転倒だった。
第2レースもチェカが制した。芳賀はレースのほとんどを5番手で走行するが最終ラップで加賀山就臣(スズキ)にかわされ結局6位。コルサーは3番手につけていたが17周目に転倒してリタイヤした。
「チームYZFヤマハ」の中冨伸一は第1レース16位でポイントにわずかに手が届かなかった。「ヤマハGMT94」のS・ジンバートは第1レースを18位、第2レースを17位とした。チームメイトのD・チェカは第1レース7周目でリタイヤ。第2レースは怪我の影響で出場は見送った。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・チェカ | ESP | Honda | 37'04.991 |
2 | T・コルサー | AUS | Yamaha | 2.809 |
3 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 6.546 |
4 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | 7.764 |
5 | F・ニエト | ESP | Suzuki | 16.475 |
6 | J・スメルツ | CZE | Ducati | 17.126 |
7 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | 17.284 |
8 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 17.416 |
9 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | 18.117 |
10 | 清成龍一 | JPN | Honda | 20.467 |
11 | L・ランジー | ITA | Ducati | 21.742 |
12 | K・ソフオグル | TUR | Honda | 27.533 |
13 | G・ラビッラ | ESP | Honda | 32.609 |
14 | R・チャウス | ESP | Ducati | 33.165 |
15 | R・ホーランド | AUS | Honda | 34.182 |
16 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | 34.5 |
17 | A・バドビニ | ITA | Kawasaki | 36.155 |
18 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 41.685 |
19 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | 43.579 |
20 | R・ロルフォ | ITA | Honda | 54.195 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・チェカ | ESP | Honda | 38'44.105 |
2 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | 3.547 |
3 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | 6.613 |
4 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | 7.878 |
5 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 10.568 |
6 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | 11.539 |
7 | 清成龍一 | JPN | Honda | 18.381 |
8 | F・ニエト | ESP | Suzuki | 20.646 |
9 | R. Laconi | FRA | Kawasaki | 21.264 |
10 | L・ランジー | ITA | Ducati | 24.863 |
11 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | 25.672 |
12 | A・バドビニ | ITA | Kawasaki | 31.711 |
13 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | 35.628 |
14 | K・ソフオグル | TUR | Honda | 42.816 |
15 | G・ラビッラ | ESP | Honda | 45.034 |
16 | R・ロルフォ | ITA | Honda | 50.22 |
17 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 50.653 |
18 | J. プリドモア | USA | Honda | 51.188 |
19 | V. イアヌッツォ | ITA | Kawasaki | +1'04.533 |
20 | S. ジェンセン | USA | Suzuki | +1'12.049 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | Ducati | 194 |
2 | C・チェカ | Honda | 166 |
3 | M・ネオキルシュナー | Suzuki | 144 |
4 | F・ニエト | Suzuki | 126 |
5 | 芳賀紀行 | Yamaha | 122 |
6 | T・コルサー | Yamaha | 121 |
20 | 中冨伸一 | Yamaha | 16 |
23 | S・ジンバート | Yamaha | 6 |
24 | D・チェカ | Yamaha | 5 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 249 |
2 | Yamaha | 201 |
3 | Suzuki | 191 |
4 | Honda | 185 |
5 | Kawasaki | 51 |
COMMENT
T・コルサー選手談(2位/リタイヤ)
「第1レースは乗れていた。スタートが悪かったのは残念だが表彰台獲得はいい自信になった。第2レースも、コーナーリング速度を上げようとハードにプッシュした。実は第2レース前にフロントサスペンションのセッティングを変更し、これが良い感じだった。それで、調子に乗りすぎて転倒したという感じだ。残念」
芳賀紀行選手談(リタイヤ/6位)
「第1レースでは土曜日と同じコーナーで転倒してしまった。恐らく一番マシンがバンクしている時、スロットルを少し開け過ぎたのだと思う。第2レースではあれが精一杯の走り。重要なことは、現在ランキング首位のベイリスよりも10ポイント多く獲得したこと。これから肩を治療するために手術して、次のレースにしっかりと備えたい。今日は、僕がレースを出来るとは誰も思っていなかっただろうから、レースができて良かった」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリアWSBチーム監督談
「芳賀がしたことは奇跡に近いよ。怪我が完治してないのにも関わらず、出場してポイントを獲得するなんて。恐らく彼は明日カリフォルニアに行って手術を受けるだろうけどスケジュール次第だ。また、今日のトロイは今シーズン最初の2レースで見せたような素晴らしい走行をしてくれたから嬉しいよ。チャンピオンシップの行方はまだまだ分からないから次のレースからもっと前進したい」
M・ガルシア、チームYZFヤマハ監督談
「第2レースでは我々のタイヤチョイスは良いものと思っていたが、10周を過ぎたあたりからその予想が外れたことがわかってきた。もっと温度が高かったらよかったと思う。ひとつの賭けのような解決方法を持ち出したがうまくいかなかった。マシンの調子が良くトップスピードも高かったが、欲張ったのがいけなかったと思う」