スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.04 4月27日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2008スーパーバイク世界選手権第4戦オランダ大会
■開催日:2008年4月27日(日)
■開催地:アッセン(1周4,555km)
■天候:晴れ ■気温:19度
■周回数:22周(102,210km)×2
■PP:T・ベイリス(ドゥカティ/1分38秒355)
■FL:M・ネオキルシュナー(スズキ/1分39秒395)
REPORT
芳賀が第2レースで2位
ヤマハ・モーター・イタリアWSBチームの芳賀紀行が第2レースで2位を獲得。第1レースは転倒リタイヤだった。
第1レースの2周目、芳賀は低速の左コーナーでR・チャウスと接触して転倒。チームメイトのT・コルサーはレースのほとんどでトップグループを走行したが、終盤で順位を下げて5位でゴールした。第1レースのときよりも暖かくなった第2レース。路面温度は31度まで上昇し、芳賀にとっては第1レースの失敗を埋め合わせるチャンス。ここではT・ベイリスと最後まで競り合い、0.082秒の僅差で2位となった。コルサーはフロントのグリップ不足で後退、10位に終わった。ベイリスは両レース優勝でシリーズポイントを伸ばした。コルサーはトータル89ポイントでランキング3位をキープ。芳賀は67ポイントで6位となっている。
チームYZFヤマハの中冨伸一は両レース15位。D・チェカ(ヤマハGMT94)は第1レースで転倒して腰を脱臼、モンツァとアメリカは欠場することになりそうだ。チェカのチームメイト、S・ジンバートは両レース17位でノーポイントに終わっている.
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | AUS | Ducati | 36'50.907 |
2 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'2.132 |
3 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | +0'2.179 |
4 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | 0'10.919 |
5 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'11.051 |
6 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'11.979 |
7 | 清成龍一 | JPN | Honda | +0'15.184 |
8 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | +0'18.395 |
9 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'18.634 |
10 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | +0'20.699 |
11 | R・ラコーニ | FRA | Kawasaki | +0'25.759 |
12 | K・ソフオグル | TUR | Honda | +0'26.064 |
13 | A・バドビニ | ITA | Kawasaki | +0'35.582 |
14 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | +0'36.266 |
15 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'37.215 |
17 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | +0'39.037 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | AUS | Ducati | 36'46.238 |
2 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | +0'0.082 |
3 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'6.336 |
4 | R・チャウス | ESP | Ducati | +0'7.575 |
5 | M・ネオキルシュナー | GER | Suzuki | +0'8.011 |
6 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | +0'13.999 |
7 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'15.215 |
8 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'16.376 |
9 | 玉田誠 | JPN | Kawasak | i+0'17.269 |
10 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'18.380 |
11 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'18.926 |
12 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | +0'21.452 |
13 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | +0'23.794 |
14 | R・ロルフォ | ITA | Honda | +0'29.847 |
15 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'30.252 |
17 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | +0'31.328 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | Ducati | 178 |
2 | C・チェカ | Honda | 108 |
3 | T・コルサー | Yamaha | 89 |
4 | F・ニエト | Suzuki | 85 |
5 | R・チャウス | Ducati | 81 |
6 | 芳賀紀行 | Yamaha | 67 |
21 | 中冨伸一 | Yamaha | 9 |
22 | D・チェカ | Yamaha | 5 |
23 | S・ジンバート | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 190 |
2 | Yamaha | 126 |
3 | Suzuki | 113 |
4 | Honda | 109 |
5 | Kawasaki | 37 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(リタイヤ/2位)
「第1レースではチャウスを抜いたときに接触してしまった。それでふたりとも転倒した。第2レースでは最初から最後まで全力でプッシュ。ベイリスは終盤になって逃げようとしたが、僕は離されずについていって、一度は前に出ることにも成功した。ずっと彼のテールにつけて、どこで仕掛けようかとチャンスをうかがっていたが、最後の2、3周はタイトなラインでふさがれ、加速もとても良かったので抜くことができなかった。第1レースは残念な結果になったが、第2レースの走りには満足している。でもまだ十分じゃない...」
T・コルサー選手談(5位/10位)
「第1レースの終盤になると、リアタイヤの右側のグリップが落ちてきたんだ。長い高速右とバックストレートでは空回りするばかりで前へ進んでいかないような感じだった。また第2レースではフロントが駄目になって、どうにもならなかった。レースはちょっと荒々しいところもあったが、これは普通のこと。これがレースだからね」
M・メレガリ(ヤマハ・モーター・イタリアWSBチーム監督)談
「昨日の結果を受けて好成績を期待していたが、今日はあまり好運には恵まれなかった。芳賀の第2レースは素晴らしくて、勝つことに対する貪欲と高い能力を見せてくれた。その差はわずか0.082秒だったんだ。コルサーのほうはウイークを通じてセッティングに集中してきたが、第2レースではグリップの問題に苦しむこととなってしまった。このあと我々は故郷へ帰りモンツァを迎える。昨年同様のダブルウインを狙っている」
中冨伸一選手談(15位/15位)
「10周くらいするとフロントタイヤに問題が出始めてプッシュできなくなってしまった。第2レースでは別のタイヤに替えて良くなったが、それでも何人かのライダーを抜くのが難しかった。総合的にはあまり良くなかったということになるが、両レースでポイントを獲ることはできた。次回はセッティングを変更して、もっと上を狙っていく」
C・ギヨ(ヤマハGMT94チーム監督)談
「我々にとっては厳しいレースになった。ダビデ・チェカは転倒して負傷してしまったので、次のモンツァがどうなるかはこれから状況を見守っていくことになる。セバスチャンのほうは全力を尽くしたが、残念ながらポイント圏外に留まった」