スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月6日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:2008スーパーバイク世界選手権第3戦スペイン大会
■開催日:2008年4月6日(日)
■開催地:スペイン/バレンシア(1周4.005 km)
■周回数:23周(92.115km)×2
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■PP:M・ネオキルシュナー(スズキ/1分33秒805)
■FL:芳賀紀行(ヤマハ/1分35秒131)
REPORT
芳賀が第2レースで優勝!
ヤマハ・モーター・イタリアWSBチームの芳賀紀行が第2レースで優勝。第1レースは転倒リタイヤに終わった。チームメイトのT・コルサーは第1レースで3位表彰台を獲得、第2レースも5位と健闘した。
第1レースは波瀾の展開。完走台数20台のなかでトップからは7秒ほど離されての単独3位。芳賀はスーパーポール10位の遅れを取り戻そうと4周目、第1コーナーでフロントを滑らせて転倒した。第2レースでは後半でトップに立った芳賀が、2位のT・ベイリスに1.551秒差をつけて優勝。コルサーはR・チャウスと何度かぶつかりあいながら終始、激しくプッシュしたが、後半は徐々にペースが落ちて芳賀から8秒ほど遅れて5位でゴールした。
中冨伸一は第1レース11位、第2レース16位。ヤマハGMT 94のD・チェカは第1レースで15位。チームメイトのS・ジンバートは第1レースの2周目、3台が絡む転倒でリタイヤ、第2レースは欠場した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | L・ランジー | ITA | Ducati | 37'1.894 |
2 | T・ベイリス | AUS | Ducati | +0'2.987 |
3 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'7.287 |
4 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'11.992 |
5 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'12.824 |
6 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | +0'13.125 |
7 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'13.191 |
8 | R・ラコーニ | FRA | Kawasaki | +0'13.906 |
9 | 玉田誠 | JPN | Kawasaki | +0'17.254 |
10 | R・ロルフォ | ITA | Honda | +0'18.606 |
11 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'19.858 |
12 | K・ソフオグル | TUR | Honda | +0'23.350 |
13 | R・ホーランド | AUS | Honda | +0'23.577 |
14 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'24.082 |
15 | D・チェカ | ESP | Yamaha | +0'26.611 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国 籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | JPN | Yamaha | 37'3.590 |
2 | T・ベイリス | AUS | Ducati | +0'1.551 |
3 | C・チェカ | ESP | Honda | +0'2.903 |
4 | 清成龍一 | JPN | Honda | +0'7.277 |
5 | T・コルサー | AUS | Yamaha | +0'8.051 |
6 | 加賀山就臣 | JPN | Suzuki | +0'9.223 |
7 | R・チャウス | ESP | Ducati | +0'10.164 |
8 | M・ビアッジ | ITA | Ducati | +0'10.614 |
9 | R・ラコーニ | FRA | Kawasaki | +0'17.234 |
10 | F・ニエト | ESP | Suzuki | +0'18.100 |
11 | G・ラビッラ | ESP | Honda | +0'18.288 |
12 | L・ランジー | ITA | Ducati | +0'18.826 |
13 | M・ファブリツィオ | ITA | Ducati | +0'21.770 |
14 | J・スメルツ | CZE | Ducati | +0'22.872 |
15 | K・ソフオグル | TUR | Honda | +0'25.224 |
16 | 中冨伸一 | JPN | Yamaha | +0'25.224 |
18 | D・チェカ | ESP | Yamaha | +0'25.615 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・ベイリス | Ducati | 128 |
2 | F・ニエト | Suzuki | 80 |
3 | T・コルサー | Yamaha | 72 |
4 | C・チェカ | Honda | 72 |
5 | R・チャウス | Ducati | 68 |
6 | 芳賀紀行 | Yamaha | 47 |
21 | 中冨伸一 | Yamaha | 7 |
22 | D・チェカ | Yamaha | 5 |
23 | S・ジンバート | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Ducati | 140 |
2 | Yamaha | 95 |
3 | Suzuki | 86 |
4 | Honda | 73 |
5 | Kawasaki | 22 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(リタイヤ/優勝)
「第1レースは非常に悔しい結果。マシンは好調に走っていたから、あそこで転んでしまうなんて思っていなかった。第2レースはスペアマシンを使わなければならなくなったし、フロントの安定感については序盤少し心配もあった。でも走ってみるととても順調で、これなら優勝も不可能じゃないと思って一生懸命攻めていった。ミスもなくベイリスを抑え込むことができた」
T・コルサー選手談(3位/5位)
「第1レースは表彰台を獲得できたが、これは運が良かった。グリップに問題があって、とくにリアのほうは深刻でスピンして前に進めない。タイヤがスピンするのは問題ないのだが、コーナー立ち上がりで前方向への力が出てこないんだ。頑張ったのに、思ったような結果が出なかった感じだ」
M・メレガリ(ヤマハ・モーター・イタリアWSBチーム監督)談
「プラクティスと予選ではいくつも問題があったというのに、今回はふたつの表彰台を獲得できた。芳賀は第1レースで転倒したが、第2レースの見事な走りで最終的には非常にいい結果となった」
M・ガルシア(チームYZFヤマハチーム監督)談
「第1ヒートは、中冨がトップから僅か19秒差ということで満足できた。これはまた一歩進歩したことだ。レース毎に確実に上位のライダーたちに近づいてきており、第2レースでは、芳賀に僅か1秒差のタイムで周回できた」
C・ギヨ(ヤマハGMT94チーム監督)談
「今回は1台しかマシンを用意していなかったし、ルマン24時間も間近に迫っているので第2レースはセバスチャンを欠場させるしかなかった。チェカのほうは母国で1ポイントでも獲得できたので良かった」