本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

スーパーバイク世界選手権 WSB

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月2日 オーストラリア

RACE DATA

大会名称:2008スーパーバイク世界選手権第2戦オーストラリア大会
■開催日:2008年3月2日(日)
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(1周4.445 km)
■周回数:22周(97.790km)×2
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■PP:T・ベイリス(ドゥカティ/1分31秒493)
■FL:T・ベイリス(1分32秒516)

REPORT

YZF-R1のT・コルサーが第1レースで2位!

ヤマハ・モーター・イタリアWSBチームのT・コルサーが、ホームコースのフィリップアイランド大会第1レースで2位表彰台を獲得。第2レースは転倒してリタイヤに終わった。チームメイトの芳賀紀行は、両レースともにトラクション不足に悩まされ、第1レース8位、第2レース7位と本来の実力を出し切れずにレースを終えた。

第1レースは、M・ファブリツィオのマシンがグリッド上でストールし、これにD・チェカ(ヤマハGMTチーム)、プライベイターのV・イアヌッツォが衝突するアクシデント。イアヌッツォは手首骨折の怪我を負い、コースサイドに横たわっていたために赤旗が提示されてレースは中断。その後、全22ラップをやり直す再スタートとして行われた。

第1レースで表彰台を獲得したコルサーは、第2レースも好ダッシュ。これがフライングのペナルティとなってしまったが、コルサーはそれに気づかずに走り続け3周にわたってレースをリード。ところが5周目の左第1コーナー立ち上がりで転倒し、リタイヤとなった。一方の芳賀は、両レースともに好スタートをきったものの、徐々に順位を下げて単独走行。第2レースは終盤まで粘って7位をもぎとった。シリーズポイントではコルサーが4位、芳賀が9位につけている。

ヤマハGMT94のチェカは、第1レースはリタイヤに終わったが第2レースは12位と健闘。チームメイトのS・ジンバートは、第1レースは16位でポイント圏外に留まったが、第2レースはチェカとバトルを展開し13位でゴールした。チームYZFヤマハの中冨伸一は厳しい展開を強いられ、両レースともに15位で合計2ポイントを獲得という結果だった。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国 籍 マシン タイム
1 T・ベイリス AUS Ducati 34'22.933
2 T・コルサー AUS Yamaha +0'4.221
3 M・ファブリツィオ ITA Ducati +0'4.738
4 R・チャウス ESP Ducati +0'5.171
5 F・ニエト ESP Suzuki +0'5.543
6 C・チェカ ESP Honda +0'5.895
7 M・ネオキルシュナー GER Suzuki +0'5.964 
8 芳賀紀行 JPN Yamaha +0'14.826
9 清成龍一 JPN Honda +0'18.899
10 R・ロルフォ ITA Honda +0'20.633
11 G・ラビッラ ESP Honda +0'21.601
12 K・ムゲリッチ AUS Honda +0'29.281
13 L・ランジー ITA Ducati +0'29.500
14 K・ソフオグル TUR Honda +0'30.030
15 中冨伸一 JPN Yamaha +0'30.223
16 S・ジンバート FRA Yamaha +0'30.800

RESULT Race.2

順位 ライダー 国 籍 マシン タイム
1 T・ベイリス AUS Ducati 34'35.284
2 C・チェカ ESP Honda +0'1.127
3 F・ニエト ESP Suzuki +0'4.395
4 R・チャウス ESP Ducati +0'6.621
5 M・ネオキルシュナー GER Suzuki +0'11.550
6 清成龍一 JPN Honda +0'11.620
7 芳賀紀行 JPN Yamaha +0'12.049
8 G・ラビッラ ESP Honda +0'12.134
9 R・ホーランド AUS Honda +0'13.462
10 K・ムゲリッチ AUS Honda +0'15.519
11 K・ソフオグル TUR Honda +0'16.225
12 D・チェカ ESP Yamaha +0'21.959
13 S・ジンバート FRA Yamaha +0'21.989
14 玉田誠 JPN Kawasaki +0'29.106
15 中冨伸一 JPN Yamaha +0'29.219

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 T・ベイリス Ducati 88
2 F・ニエト Suzuki 61
3 R・チャウス Ducati 59
4 T・コルサー Yamaha 45
5 C・チェカ Honda 45
6 M・ネオキルシュナー Suzuki 39
9 芳賀紀行 Yamaha 22
20 D・チェカ Yamaha 4
21 S・ジンバート Yamaha 3
22 中冨伸一 Yamaha 2

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Ducati 95
2 Suzuki 63
3 Yamaha 54
4 Honda 46
5 Kawasaki 7

COMMENT

T・コルサー選手談(2位/リタイヤ)

「第1レースは厳しい競り合いがあり、コーナーで何度もオーバーランしそうになったが、終始冷静でいられた。マシン自体は完璧な状態とは言えず、激しい挙動に悩まされたが、そのなかでも全力を尽くして走りきった。第2レースの前に、この問題に対処しようとセッティングを変更したらとても乗りやすくなっていた。第2レースのスタートは、タイミングが遅すぎたと思う。スターティング・ライトが点灯したように見えて、そのあとまた何度かついて、それから消えたような感じ。とにかく長過ぎて待ちきれなかった。動いてしまったことはわかっていたが、すぐに止めたんだ...。第2レースはマシンもよく走ってくれたし僕自身もうまくコントロールできていたが、おそらくライン上にオイルがあったと思う。僕の後にもタイヤをとられてコースアウトしてしまうライダーが出たかもしれないよ。このレースウイークで本当に多くのことを学んだ。第2レースも2位を獲得できていたはずなのだが...」

芳賀紀行選手談(8位/7位)

「よくマッサージしてもらったから体調は良かったよ。でも今回は予選からずっとグリップ不足に悩まされてしまって残念。結局、開幕戦とこの第2戦は、ただの練習のようなものになってしまった。本来のパフォーマンスを作り上げられないまま終わってしまった。シーズンの本当のスタートはヨーロッパへ行ってからということになりそうだ」

M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリアWSBチーム監督談

「ウイークを通じてずっと、グリップの問題に悩まされた。トロイの第1レースの好成績は、彼が自分でもぎとったものだ。第2レースは紀行にもトロイと同じセッティングを行ったが、フィーリングは依然としてあまり良くなったようだ。カタールとフィリップアイランドはいつも厳しい戦いを強いられてきた。次はヨーロッパへ移動するので、勝負はこれからだと思っている。シーズンは長いのだから」

中冨伸一選手談(15位/15位)

「第1レースはタイヤのフィーリングが良かったが、第2レースになると変わってしまった。懸命に頑張ってくれたスタッフのためにも、両レースで何とかポイントをとれて良かった」

C・ギュオ、ヤマハGMT94チーム監督談

「我々のマシンは耐久用スペックがベースで、依然として12kgほど重い。そのことを考えればライダーたちはよく頑張ってくれた。チェカは不運にもスタート後のアクシデントに巻き込まれてしまい、首の痛みと足の腫れが残ってしまった。第2レースではふたりともよく健闘し、チェカは怪我をおして、ジンバートは力不足のスペックで最善を尽くした。ワールドスーパーバイク参戦は我々チームにとって素晴らしい経験であり、耐久レースのためにも非常に役に立つ。WSBで上位を狙っていくことがチームの目標だ。バレンシアまでにはさらに数キロ、マシン重量を減らすことができるだろう。それにヤマハのレーシング・キットパーツも追加できるので期待している」

ページ
先頭へ