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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

スーパーバイク世界選手権 WSB

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月1日 ヨーロッパ

RACE DATA

■大会名称:2007スーパーバイク世界選手権第3戦ヨーロッパ大会
■開催日:2007年4月1日(日)
■開催地:ドニントンパーク(1周4,023m)
■観客:51,000人
■周回数:23周(92.529km)×2
■コースコンディション:ドライ
■気温:13度
■PP:J・トーズランド(ホンダ/1'30.370)
■FL:T・ベイリス(ドゥカティ/1分30秒370)

REPORT

YZF-R1の芳賀が今季初優勝!

ヤマハ・モーター・イタリア・WSB・チームの芳賀紀行が第2レースで今季初優勝。チームメイトのT・コルサーも同レースで3位を獲得し、揃って表彰台に上った。第1レースも好調でコルサーが2位、芳賀が4位とチームの目標を確実に達成している。

第1レース。コルサーは予選8位の位置から好ダッシュを見せ、6ラップ目までに2番手に浮上。一方の芳賀は序盤でタイヤを暖めきれず、ポジションアップで苦労することとなったが、ひとたび暖まってからは一気にペースを上げて4位。その後トップ4台は順調にラップを重ね、J・トーズランド(ホンダ)が優勝。続いてコルサー、M・ビアッジ(スズキ)がフィニッシュした。T・ベイリス(ドゥカティ)はコピース・コーナーでハイサイドをおこして転倒リタイヤ。これで負傷したベイリスは第2レースを欠場した。

第2レースは芳賀が好スタートからレースをリード。しかしまもなくトーズランドに抜かれて2位に後退。一方のコルサーも好スタートを切って8位から3位に浮上したためヤマハのランデブー走行が実現。その後、トップを走っていたトーズランドがマシントラブルで突然ストップ。このとき背後につけていた芳賀とコルサーは、トーズランドのマシンを避けるために危ういニアミスをおこしていた。

このあとビアッジが3位につけてトップ争いに加わり、徐々に後続を引き離しにかかる。3台は互いに何度も順位を入れ替える激しいバトルを展開。なかでも芳賀とビアッジのトップ争いは熾烈を極めたが、最終ラップの最終コーナーで芳賀がビアッジを抜き去りトップでチェッカー。コルサーは3位でゴールした。

チーム・YZF・ヤマハの中冨伸一は初めての走行となったドニントンパークで、ウイークを通じて厳しい展開を強いられていた。フリープラクティスではコースを覚えるところからスタートし、予選は23位。それでも決勝も第2レースになると好スタートで15番手まで上がり、G・ブッセイ(ホンダ)、S・マーティン(ホンダ)と終始バトルを繰り広げた末に14位を獲得した。今日のレースの結果、ランキングではトーズランドがトップ(115ポイント)。ビアッジが2位(110ポイント)。芳賀とコルサーがそれぞれ3位(88ポイント)、4位(81ポイント)で続いている。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 J・トーズランド GBR Honda 35'28.222
2 T・コルサー AUS Yamaha 0'1.368
3 M・ビアッジ ITA Suzuki 0'2.448
4 芳賀紀行 JPN Yamaha 0'9.249
5 L・ランジー ITA Ducati 0'18.028
6 F・ニエト ESP Kawasaki 0'18.956
7 R・ラコーニ FRA Kawasaki 0'29.998
8 M・ネオキルシュナー GER Suzuki 0'30.296
9 R・ロルフォ ITA Honda 0'30.525
10 J・スメルツ CZE Ducati 0'36.661
11 K・ムゲリッチ AUS Honda 0'39.389
12 J・ブルックス AUS Honda 0'48.045
13 M・ファブリツィオ ITA Honda 0'51.290
14 G・ブッセイ ITA Honda 0'51.402
15 D・エリソン GBR Ducati 1'0.156
17 中冨伸一 JPN Yamaha -1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 芳賀紀行 JPN Yamaha 35'26.734
2 M・ビアッジ ITA Suzuki 0'0.111
3 T・コルサー AUS Yamaha 0'1.100
4 R・チャウス ESP Ducati 0'5.927
5 L・ランジー ITA Ducati 0'9.834
6 R・ラコーニ FRA Kawasaki 0'12.203
7 R・ロルフォ ITA Honda 0'22.287
8 J・スメルツ CZE Ducati 0'30.060
9 K・ムゲリッチ AUS Honda 0'37.734
10 M・ネオキルシュナー GER Suzuki 0'39.893
11 G・ブッセイ Honda ITA 0'41.524
12 M・ファブリツィオ AUS Honda 0'45.617
13 S・マーティン AUS Honda 0'52.547
14 中冨伸一 JPN Yamaha 1'1.669
15 J・ブルックス Honda AUS 1'20.586

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・トーズランド Honda 115
2 M・ビアッジ Suzuki 110
3 芳賀紀行 Yamaha 88
4 T・コルサー Yamaha 81
5 L・ランジー Ducati 66
6 T・ベイリス Ducati 64

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 124
2 Suzuki 110
3 Yamaha 98
4 Ducati 94
5 Kawasaki 40

COMMENT

芳賀紀行選手談(4位/優勝)

「第1レースの序盤数ラップは、タイヤをうまく使い切れずペースを上げることができなかった。もしも第2レースと同じくらいにタイヤが好調だったとしたら、間違いなく両レース表彰台に上っていたと思う。今は優勝できて本当に嬉しい。僕の父もとても喜んでいる。僕のゼッケンは41だから、第1レースで4位のあとは、どうしても1位でなければならなかったんだ! それに加えて、今日は4月1日、父の誕生日だったんだよ。彼のためにも今日は何としても優勝しなければならなかった!」

T・コルサー選手談(2位/3位)

「今日の結果はとてもハッピー。でもここは大好きなコースだし、以前の経験からもっと上を目指したかった。今回はウイーク中好調で、フリープラクティスからずっと気分良く走れていた。それだけにもっと上を狙うつもりでいたんだ。第1レースではスタートがあまりうまくいかず、ポジションアップが難しくなってしまった。第2レースは少し良くなったが、今度はタイヤが第1レースのようにはうまく機能してくれなかったんだ。コーナー進入でわずかにスピンするのでマシンをスライドさせなければならなかった。同じ場面でビアッジもノリももっとよくグリップしていたのに。

それでも両レース表彰台に上ることができたのだから悪くない。また芳賀選手が優勝してくれたこともとても嬉しく思っている。彼と僕は互いに、セッティングの情報を交換するなど協力し合ってやっている。でも今は、このセッティングで彼が僕を打ち負かせるということがわかってしまったので、これからはもっと秘密にしなければいけないね! マシンが、そしてチームがうまくいくということはとても大切だけれど、僕は同時にチャンピオンになりたい。今はその目標のために集中したい」

M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・WSB・チーム監督談

「このレースウイークには膨大な仕事をしてきた。ふたりが同時に表彰台に上ってくれたことで、それがすべて報われたと思う。第2レースではトーズランドとベイリスがリタイヤしたため、ポイント争いでもトップとの差を縮めることができた。ただベイリスの怪我は本当に残念だ。バレンシアで復帰できることを祈っている。最後にチームスタッフ、ライダーたち、スポンサーなど、頑張ってくれたすべての人にお礼を言いたい」

中冨伸一選手談(17位/14位)

「第1レースではリアタイヤのコンパウンドをミスチョイスしてしまった。ほとんどグリップしてくれなかったので攻めきれなかった。第2レースはタイヤを替えてかなり良くなり、ブッセイ、マーティンと接近戦を展開することもできたが、結局はグリップ不足のために彼らを抜くことができなかった。調子は順調に上がっているので、次のバレンシアには期待している。もう少し上のポジションを狙いたい」

M・ガルシア、チーム・YZF・ヤマハ監督談

「今回はシャシー・セットアップに苦しんだ。エンジンのセッティングは順調だったが、グリップの問題がなかなか解決できなかった。バレンシアは2週間後だが、それまでにシャシー・セットアップが向上しさえすれば、うまくいくと信じている」

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