スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.12 10月9日 フランス
RACE DATA
■大会名称:2005スーパーバイク世界選手権第12戦フランス大会
■開催日:2005年10月9日(日)
■開催地:フランス/マニクール
■コース長:4411m
■レース距離:23周(101.453km)×2レース
■気温:20度■天候:晴れ
■観客:56,000人
■PP:C・バーミューレン(ホンダ/1分39秒836)
■FL: L・ランジー (ドゥカティ/1分40秒601)
REPORT
芳賀紀行がランキング3位でシーズンを終了!
ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行は、2005シーズン最終戦の第2レースで3位表彰台。ヤマハYZF-R1で初めてのシーズンをランキング3位で終了した。 第1レースでは他車と接触してリタイヤとなった芳賀。第2レースは終始、加賀山就臣(スズキ)とバトルを展開。加賀山が2位でゴールし、芳賀は3位となったが、このポイントによってランキング3位獲得を確実にした。
芳賀のチームメイトのA・ピットは第1レース、3位争いを展開したあと6位でフィニッシュ。第2レースは第1コーナーの多重クラッシュでレース中断、これに巻き込まれたピットは再スタートしたもののスペアマシンの調子が上がらず7位に終わった。ランキングは8位。
ヤマハ・モーター・フランスの阿部典史は10位/10位。S・ジンバートは第1レースで1ポイントを獲得するに留まった。
優勝はC・バーミューレン(ホンダ)とL・ランジー(ドゥカティ)。ランキングではT・コルサー(スズキ)がチャンピオン獲得。バーミューレン、芳賀と続いた。WSBに復帰した今シーズン、ヤマハチームは前半をマシン開発時期、後半は表彰台・優勝を狙う時期と位置づけていたが、芳賀は23レース中、2回の優勝を含む10回の表彰台を獲得する活躍となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 39'3.405 |
2 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 8.200 |
3 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 13.336 |
4 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | 13.887 |
5 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 14.299 |
6 | A・ピット | AUS | Yamaha | 15.270 |
7 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | 16.136 |
8 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 16.616 |
9 | L・ランジー | ITA | Ducati | 18.201 |
10 | 阿部 典史 | JPN | Yamaha | 31.100 |
11 | D・チェカ | ESP | Yamaha | 34.310 |
12 | B・ボストロム | USA | Honda | 34.493 |
13 | J・カルドソ | ESP | Yamaha | 38.601 |
14 | F・ニエト | ESP | Kawasaki | 38.914 |
15 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 40.508 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | L・ランジー | ITA | Ducati | 39'1.858 |
2 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 6.662 |
3 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 10.722 |
4 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 13.457 |
5 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | 16.651 |
6 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 17.005 |
7 | A・ピット | AUS | Yamaha | 20.863 |
8 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 22.280 |
9 | 阿部 典史 | JPN | Yamaha | 22.713 |
10 | P・キリ | ITA | Honda | 31.108 |
11 | B・ボストロム | USA | Honda | 31.271 |
12 | D・チェカ | ESP | Yamaha | 38.195 |
13 | F・ニエト | ESP | Kawasaki | 45.314 |
14 | J・デコスタ | FRA | Yamaha | 46.922 |
15 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Yamaha | 50.604 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・コルサー | Suzuki | 433 |
2 | C・バーミューレン | Honda | 379 |
3 | 芳賀 紀行 | Yamaha | 271 |
4 | J・トーズランド | Ducati | 254 |
5 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 252 |
6 | R・ラコーニ | Ducati | 221 |
8 | A・ピット | Yamaha | 156 |
13 | 阿部 典史 | Yamaha | 123 |
16 | S・ジンバート | Yamaha | 46 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 468 |
2 | Honda | 403 |
3 | Ducati | 385 |
4 | Yamaha | 322 |
5 | Kawasaki | 183 |
6 | Petronas | 48 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(リタイヤ/3位)
「第1レースは自分のミスじゃなかっただけに残念。これで連続表彰台の記録も途切れてしまったし。第2レースは就臣といいバトルができた。ふたりともクレイジーだよ! またR1での初シーズンにランキングで3位を獲得できたことはとても嬉しい。シーズン後半はマシンも仕上がりとても強くなってきたので、毎回勝利を狙っていくことができた」
A・ピット選手談(6位/7位)
「激しいクラッシュだった。骨が折れたかと思うほどだった。僕は好スタート、ムゲリッチは失敗し、そのあとともに右へ寄せてベストラインをとろうとした。すると後ろに接触されて、それからブレーキレバーにも何かが当たった。再スタートではペースが上がらず後退したが、なんとか7位まで挽回した。第1レースは表彰台を狙えたはずだが、そうはならなかった」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チーム監督談
「アンドリューはあんなに激しいクラッシュのあとでよく頑張った。幸い手の皮がむけただけだった。紀行がランキング3位を獲得したのは非常に嬉しい。当初の目標に到達できたので、皆の仕事ぶりに満足しているし誇りに思っている。チームの全員に感謝したい。このプロジェクトがスタートしたのは昨年の10月。時間は十分ではなかったが、皆の協力でここまで来ることができた。このランキング3位は素晴らしいご褒美になったと思う。来年も厳しい戦いになるだろうが、課題はわかっているし全員が新たなチャレンジを楽しみにしている」
阿部典史選手談(10位/9位)
「きのうはすべてがうまくいかず、スムースに乗れなかったが、今日は。とくに第2レースは非常に好調。予選中と同等のタイムが出ていたので調子が上がってきていると思う」
S・ジンバート選手談(15位/R)
「第1レースでポイントを取ることができたが、これも非常に難しい戦いだった。ブレーキング時にサスペンションやクラッチに問題があり、なかなか上手くいかなかった」
M・ガルシア、ヤマハ・モーター・フランス・チーム監督談
「残念な結果。セバスチャンはスタートで非常にナーバスになっていて、たぶんそのせいでクラッチを焼いてしまったようだ。頑張れば頑張るほど事態は悪化した。ノリックはピットについていって頑張っていた。悪くなったと思う」