スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.11 10月2日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:2005スーパーバイク世界選手権第11戦イタリア大会
■開催日:2005年10月2日(日)
■開催地:イタリア/イモラ
■コース長:・4933m
■レース距離:21周(103.593km)
■気温:20度■天候:曇り後雨
■観客:78,000人
■PP:C・バーミューレン(ホンダ/1分48秒075)
■FL:T・コルサー(スズキ/1分50秒632)
REPORT
YZF-R1の芳賀が今季8度目の表彰台獲得! 第2レースは雨で中止
ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行が第1レースで3位を獲得、連続表彰台獲得回数を8へと伸ばした。しかし、第2レースは天候不良のため中止となり、記録更新はできなかった。
変わりやすい天候に翻弄された決勝。ウエット宣言を受け始まった第1レースだが、実際の路面はほぼドライの状態。芳賀はチームメイトのA・ピット、J・トーズランド(ドゥカティ)、C・ウォーカー(カワサキ)、加賀山就臣(スズキ)、阿部典史(ヤマハ)らと3位争いを展開した。
全員がスリック・タイヤを履いていたこともあり、その後加賀山、ピット、阿部が転倒。トーズランドとウォーカーもペースが上がらず後退し、芳賀が3位を獲得した。ピットは7周目に転倒したが、再スタートして16位でゴール。阿部はリタイヤ。一方チームメイトのS・ジンバートは8位獲得と健闘した。
第2レースはサイティングラップを通常通り終え、さらにウォームアップを終えて各車グリッドにつく頃にコンディションが悪化。スタートを遅らせて一時間ほど待ったが、雨が止む気配はなくそのままキャンセルとなった。 この結果コルサーがチャンピオンを決定。C・バーミューレンが(ホンダ)2位を確実にした。
RESULT
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 39'35.789 |
2 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 0.297 |
3 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 8.313 |
4 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 15.339 |
5 | S・マーティン | AUS | Petronas | 49.638 |
6 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | 50.072 |
7 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 52.175 |
8 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 52.381 |
9 | R・ラコーニ | FRA | Ducati | 57.834 |
10 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Yamaha | 1'5.727 |
11 | G・ブッセイ | ITA | Kawasaki | 1'8.332 |
12 | M・サンチーニ | ITA | Kawasaki | 1'10.289 |
13 | B・ボストロム | USA | Honda | 1'10.786 |
14 | M・ボルチアーニ | ITA | Ducati | 1'27.905 |
15 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 1'33.440 |
16 | A・ピット | AUS | Yamaha | 1'37.849 |
17 | M・プラッティチッツォ | ITA | Kawasaki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・コルサー | Suzuki | 409 |
2 | C・バーミューレン | Honda | 354 |
3 | 芳賀 紀行 | Yamaha | 255 |
4 | J・トーズランド | Ducati | 228 |
5 | R・ラコーニ | Ducati | 221 |
6 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 212 |
8 | A・ピット | Yamaha | 137 |
12 | 阿部 典史 | Yamaha | 110 |
16 | S・ジンバート | Yamaha | 45 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 428 |
2 | Honda | 370 |
3 | Ducati | 344 |
4 | Yamaha | 296 |
5 | Kawasaki | 163 |
6 | Petronas | 48 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(3位)
「いいレースタイヤが見つかって、とてもうまく走れた。ラップタイムもトップ争いとあまり変わらなかったが、ドライラインが限られていたのでトースランドを抜くのに手間取ってしまった。その間にトロイとクリスがリードを拡大した。ウエットで非常に好調だったので第2レースを楽しみにしていたが、中止が決定すると、雨の中を走らなくてすむと思ってやはり少し嬉しかった」
S・ジンバート選手談(8位)
「まずまずの走り。8位という結果は悪くない。もっともボルドールのあとなので、スーパーバイクの感覚を取り戻すのに少し時間がかかったけれど。ウエットのレースは好きなので、第2レースも走っても良かったのに!」
A・ピット選手談(16位)
「コーナーで少しはらんで縁石に当たってしまった。そしてフロントが切れ込んで転倒。第2レースのサイティングラップは、前のバイクがほとんど見えないような状態。いたるところが水たまりになっていて、中止が決まったあとさらに雨が強くなった」
阿部典史選手談(リタイヤ)
「トーズランド、芳賀に追いつくことができたが、ドライラインをわずかに外してしまった。好調だっただけに残念」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チーム監督談
「第2レースを走るかどうかは、ライダー自身が決めることだと彼らに伝えてあった。でも結局そんな必要はなかった。第1レースでは、芳賀がスタートを失敗して遅れたが、もしもうまくいっていれば首位争いをすることができたはずだ。でも今季8度目の表彰台という結果も十分に素晴らしい」