スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.10 9月11日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:2005スーパーバイク世界選手権第10戦ドイツ大会
■開催日:2005年9月11日(日)
■開催地:ドイツ/ラウシッツリンク
■コース長:4265m
■レース距離:20周+24周(85.300km+102.360Km)
■気温:21度■天候:曇り一時雨
■観客:48,500人
■PP:L・ランジー(ドゥカティ/1分39秒019)
■FL:芳賀紀行(ヤマハ/1分39秒790)
REPORT
YZF-R1の芳賀が両レース表彰台獲得! ランキング3位に浮上!
ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行は第1レース2位、第2レース3位を獲得する活躍でランキングでも3位に浮上した。予選中はセッティングに悩んだ芳賀だが、決勝ではそれを克服してトップのC・バーミューレン(ホンダ)を追う展開。しかし第1レース終盤の20周目、雨のためレースが中断され、そのまま2位が決定した。
第2レースもバーミューレン、L・ランジー(ドゥカティ)らと首位争いを展開。両レースでファステストラップを記録した芳賀だが、終盤でタイヤの消耗によりペースが上がらず3位となった。
チームメイトのA・ピットは両レース6位獲得、ランキングでは7位に浮上した。フロントタイヤの消耗が激しく終盤で苦しんだが、最後まで走りきり貴重な20ポイント獲得となった。ヤマハ・モーター・フランスの阿部典史は9位と8位。チームメイトのS・ジンバートは第2レースで14位を獲得した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 33'36.341 |
2 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 0.269 |
3 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 2.299 |
4 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 7.058 |
5 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 12.708 |
6 | A・ピット | AUS | Yamaha | 14.053 |
7 | M・ネオキルシュナー | GBR | Honda | 16.616 |
8 | L・ランジー | ITA | Ducati | 19.023 |
9 | 阿部 典史 | JPN | Yamaha | 24.651 |
10 | B・ボストラム | USA | Honda | 34.354 |
11 | G・マッコイ | AUS | Petronas | 44.385 |
12 | G・ブッセイ | ITA | Kawasaki | 45.020 |
13 | J・カルドソ | ESP | Yamaha | 51.811 |
14 | N・ブリグノラ | ITA | Ducati | 51.943 |
15 | S・クルチアーニ | ITA | Kawasaki | 1'04.111 |
16 | M・プライア | POR | Yamaha | 1'18.520 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | L・ランジー | ITA | Ducati | 40'20.947 |
2 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 0.840 |
3 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 4.598 |
4 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 5.291 |
5 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | 16.236 |
6 | A・ピット | AUS | Yamaha | 18.362 |
7 | M・ネオキルシュナー | GBR | Honda | 26.360 |
8 | 阿部 典史 | JPN | Yamaha | 26.453 |
9 | S・マーティン | AUS | Petronas | 27.076 |
10 | P・キリ | ITA | Honda | 37.303 |
11 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 40.997 |
12 | G・ブッセイ | ITA | Kawasaki | 44.309 |
13 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 44.485 |
14 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 48.459 |
15 | B・ボストラム | USA | Honda | 53.264 |
18 | M・プライア | POR | Yamaha | 1' 24.896 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・コルサー | Suzuki | 389 |
2 | C・バーミューレン | Honda | 329 |
3 | 芳賀 紀行 | Yamaha | 239 |
4 | J・トーズランド | Ducati | 215 |
5 | R・ラコーニ | Ducati | 214 |
6 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 211 |
7 | A・ピット | Yamaha | 137 |
12 | 阿部 典史 | Yamaha | 110 |
16 | S・ジンバート | Yamaha | 37 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 408 |
2 | Honda | 345 |
3 | Ducati | 331 |
4 | Yamaha | 280 |
5 | Kawasaki | 153 |
6 | Petronas | 37 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(2位/3位)
「今回は予選中にたくさんのセッティングを試したが、詰め切ることができなかった。それでも今朝のウォームアップでかなりいい感じになり、決勝でなんとか好結果を出すことができた。最後の5周くらいはタイヤを使い切ってしまっていてコーナーでバイクを曲げるのが難しいほど。クリスを抜くつもりでいたが、雨が降り出してチャンスを逃してしまった。第2レースもタイヤの問題が出て、3位に終わった。いつも勝利を狙って戦っているが、今回は両レースで表彰台に上れたことで満足しなければならないだろう」
A・ピット選手談(6位/6位)
「第1レースはコーナリングでスピードが上がらず苦労した。でも進入でしっかりスピードを落とさないとコースから飛び出してしまいそうだったんだ。ヤマハの良さはコーナースピードを高くキープできること。それができないとなると、ラップタイムに影響して状況はかなり厳しくなる。第1レースで使っていたものと同じフロントタイヤを使ったのに、12周でもうだめになってしまったんだ」
阿部典史選手談(9位/8位)
「ここも初めてのコース。第2レースでパーツを少し替えたらチャターがかなり少なくなって好調だったが、タイヤを消耗するとまたその症状が出てしまった。ネオキルシュナーとは互いに何度も順位を入れ替えるいいバトルができた。わずかに届かず悔しい思いをしたが、バトル自体はエンジョイできた」
S・ジンバート選手談(リタイヤ/14位)
「あまりいいレースではなかった。第1レースはステアリングに問題が発生、第2レースはパワー不足とリアのグリップ不足で思うような走りができなかった。初めて走ったコースだが、結果とは関係なく、ここが気に入った。このあとは来週末に迫ったボルドール24時間耐久レースに照準を合わせていかなければ!」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チーム監督談
「予選でセッティングに悩んだことを考えれば、決勝はなかなかいいレースができたと思う。紀行が両ヒート表彰台、アンドリューも両レースで6位という大健闘だ。とくに、ふたり揃ってランキングを上げたことは嬉しい」
M・ガルシア、ヤマハ・モーター・フランス・チーム監督談
「ノリックは決して悪くなかった。ただ最終ラップでネオキルシュナーを抜けなかったことだけが残念だ。ジンバートは第1レース、エアダクトの破損でコーナリングができなくなってしまった。第2レースはなんとか2ポイントを得たが、本人にとっては悔しい結果だ」