スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.09 9月4日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2005スーパーバイク世界選手権第9戦オランダ大会
■開催日:2005年9月4日(日)
■開催地:オランダ/アッセン
■コース長:5997m
■レース距離:16周(95.952km)×2レース
■気温:28度■天候:晴れ
■観客:80,000人
■PP:C・バーミューレン(ホンダ/2分4秒179) ■FL:C・バーミューレン(2分4秒685)
REPORT
芳賀が両レースで表彰台獲得!
ランキングも4位に浮上!
ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行が第1レース3位、第2レース2位と両レースで表彰台を獲得し、ランキング4位に浮上した。
第1レース。芳賀はJ・トーズランド(ドゥカティ)と激しい2位争いを展開するも終盤で離され3位。第2レースはC・バーミューレン(ホンダ)と最後まで首位争いを展開、わずかに届かず2位となった。 芳賀はこの第2レースでスーパーバイク世界選手権150レース目、同時にヤマハでの出場100レース目を記録。レース終了後にはYZF750とYZF-R7を並べ、チーム監督のC・コンソンニがシャンペンを開けて芳賀を祝福した。 チームメイトのA・ピットは両レース5位。ランキングトップのT・コルサー(スズキ)をはじめ首位グループと競り合ったが、終盤でチャタリングに悩まされ5位となった。
ヤマハ・モーター・フランスの阿部典史は第1レースでリタイヤしたが、第2レースは9位を獲得。S・ジンバートは12位/13位。 芳賀は合計36ポイントを獲得してランキング4位に浮上。ランキング3位のR・ラコーニ(ドゥカティ)を9ポイント差で追っている。ピットは9位、阿部は11位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 33'36.029 |
2 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 3.396 |
3 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 4.876 |
4 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 6.815 |
5 | A・ピット | AUS | Yamaha | 10.075 |
6 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 12.526 |
7 | L・ランジー | ITA | Ducati | 12.661 |
8 | M・ネオキルシュナー | Honda | GER | 20.595 |
9 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | 20.872 |
10 | P・キリ | ITA | Honda | 27.691 |
11 | I・クレメンティ | ITA | Ducati | 36.444 |
12 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 36.844 |
13 | G・マッコイ | AUS | Petronas | 37.012 |
14 | S・マーティン | AUS | Petronas | 39.262 |
15 | G・ブッセイ | ITA | Kawasaki | 39.339 |
16 | G・ヴィッジエッロ | ITA | Yamaha | 40.702 |
17 | J・カルドソ | ESP | Yamaha | 48.399 |
21 | M・プライア | POR | Yamaha | 1'27.412 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 33'34.053 |
2 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 0.085 |
3 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 3.318 |
4 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 5.938 |
5 | A・ピット | AUS | Yamaha | 6.394 |
6 | L・ランジー | ITA | Ducati | 16.480 |
7 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 17.255 |
8 | K・ムゲリッチ | AUS | Honda | 22.338 |
9 | 阿部 典史 | JPN | Yamaha | 30.801 |
10 | B・ボストロム | USA | Honda | 34.071 |
11 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 36.480 |
12 | G・マッコイ | AUS | Petronas | 36.658 |
13 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 37.165 |
14 | P・キリ | ITA | Honda | 37.888 |
15 | G・ブッセイ | ITA | Kawasaki | 38.414 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・コルサー | Suzuki | 370 |
2 | C・バーミューレン | Honda | 284 |
3 | R・ラコーニ | Ducati | 214 |
4 | 芳賀 紀行 | Yamaha | 203 |
5 | J・トーズランド | Ducati | 197 |
6 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 187 |
9 | A・ピット | Yamaha | 117 |
11 | 阿部 典史 | Yamaha | 95 |
16 | S・ジンバード | Yamaha | 35 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 379 |
2 | Honda | 300 |
3 | Ducati | 293 |
4 | Yamaha | 244 |
5 | Kawasaki | 145 |
6 | Petronas | 25 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(3位/2位)
「ジェームス、クリスといいバトルができた。でも最終結果には少しがっかりだ。あと1周あれば何かできたかもしれない。今日はとても暑かったので、3周も走ると汗が目に入るようになった。最後の2、3周はほんとうにつらくてギブアップしそうになったが、なんとか頑張って最後まで走りきり、まずまずの結果を残すことができた」
A・ピット選手談(5位/6位)
「少しずつよくなっている。今日はトップグループにくらいつくことができた。僕は以前のエンジンスペックを使用。慣れているもののほうがコーナーのブレーキング、加速で自信をもってやれるから。今はバイクをあまり大きくいじりたくないんだ」
阿部典史選手談(リタイヤ/9位)
「第1レースでエンジンが壊れてしまったので交換したのだが、クラッチの調子が悪かったらしくスタートを失敗してしまった。レース中もシフトダウンがうまくできず苦労した。アッセンはモトGPで走ったことがあるので助けにはなったが、マシンが違うと、やはりすべてが変わってくるものだ」
S・ジンバート選手談(12位/13位)
「僕にとって、チームにとっていいレースだった。セッットアップで少し悩んだが、それほどひどいものではなかった。脚はまだ完治しないが、次回までにはかなり良くなるだろう」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チーム監督談
「ブルノでは"ラッキーだった"と言った。でもブランズハッチでも勝ち、ここでも好成績を残すことができた。紀行は新しいエンジンを使用したので我々としては少し心配もあったが、決勝は非常にうまくいったと思う。アンドリューもコルサーとバトルするなどいいレースをしてくれた。ふたりの走りに満足している」
M・ガルシア、ヤマハ・モーター・フランス・チーム監督談
「阿部は第1レースで石がラジエーターに入るアクシデント。エンジンの温度を見ていなかったのは残念だった。エンジンを交換したらクラッチが硬すぎたらしくスタートを失敗した。セバスチャンはいくらかポイントを獲得して順位を上げた。自信も戻ってきたので良かったと思う」