スーパーバイク世界選手権 WSB
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月24日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク世界選手権第3戦スペイン大会
■開催日:2005年4月24日(日)
■開催地:バレンシア(1周4.005km)
■周回数:23周(92.115km)×2
■FL:T・コルサー(スズキ/1分36秒721)
REPORT
芳賀がヤマハ勢トップの5位/4位獲得!
ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行が第1レース5位、第2レース4位と健闘しヤマハ勢トップの成績となった。好天に恵まれた決勝だが、第1レースと第2レースでは路面温度が22度から40度へと変わる難しいコンディションで、各車調整に苦労した。両レースともに優勝はT・コルサー(スズキ)、2位にC・バーミューレン(ホンダ)。第1レースではヤマハモーター・フランスの阿部典史が3位をほぼ確実にしながら19周目で転倒リタイヤ。第2レースは5位を獲得してランキングも5位に上げた。
芳賀のチームメイト、A・ピットも4位走行中に転倒。第2レースでは終盤まで3位をキープしていたが、ミスファイアを起して順位を下げた。S・ジンバート(ヤマハ・モーター・フランス)は第1レース6位と健闘したが、第2レースはエンジンのオーバーヒートで11位に留まった。 シリーズポイントでは阿部が44ポイントでランキング5位、芳賀が40ポイントで7位、ピットが39ポイントで8位、ジンバートが26ポイントで12位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 37'31.052 |
2 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 9.116 |
3 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 12.788 |
4 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | 16.867 |
5 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | 17.882 |
6 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 26.495 |
7 | P・キリ | ITA | Honda | 28.784 |
8 | J・トーズランド | GBR | Ducati | 36.604 |
9 | S・フエルテス | ESP | Suzuki | 39.524 |
10 | D・チェカ | ESP | Yamaha | 39.775 |
11 | I・クレメンティ | ITA | Kawasaki | 40.047 |
12 | B・ボストロム | USA | Honda | 42.941 |
13 | G・ブッセイ | ITA | Kawasaki | 47.505 |
14 | L・アルフォンシ | ITA | Yamaha | 47.585 |
15 | I・シルバ | ESP | Yamaha | 48.993 |
16 | G・ヴィジエッロ | ITA | Yamaha | 49.064 |
18 | M・ボルチアーニ | ITA | Yamaha | 54.572 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | T・コルサー | AUS | Suzuki | 37'52.057 |
2 | C・バーミューレン | AUS | Honda | 5.361 |
3 | C・ウォーカー | GBR | Kawasaki | 7.184 |
4 | 芳賀 紀行 | JPN | Yamaha | JPN |
5 | 阿部 典史 | JPN | Yamaha | 11.903 |
6 | B・ボストロム | USA | Honda | 19.200 |
7 | 加賀山 就臣 | JPN | Suzuki | 19.345 |
8 | A・ピット | AUS | Yamaha | 23.246 |
9 | D・チェカ | ESP | Yamaha | 24.787 |
10 | P・キリ | ITA | Honda | 25.299 |
11 | S・ジンバート | FRA | Yamaha | 25.495 |
12 | M・ネオキルシュナー | GER | Honda | 27.833 |
13 | I・クレメンティ | ITA | Kawasaki | 31.339 |
14 | G・ヴィジエッロ | ITA | Yamaha | 33.013 |
15 | L・アルフォンシ | ITA | Yamaha | 34.024 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | T・コルサー | Suzuki | 141 |
2 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 110 |
3 | C・バーミューレン | Honda | 90 |
4 | R・ラコーニ | Ducati | 54 |
5 | 阿部 典史 | Yamaha | 44 |
6 | M・ネオキルシュナー | Honda | 41 |
7 | 芳賀 紀行 | Yamaha | 40 |
8 | A・ピット | Yamaha | 39 |
12 | S・ジンバート | Yamaha | 26 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 150 |
2 | Honda | 93 |
3 | Yamaha | 65 |
4 | Ducati | 64 |
5 | Kawasaki | 50 |
6 | Petronas | 1 |
COMMENT
芳賀紀行選手談(5位/4位)
「第1レース5位、第2レース4位と悪くなかったが、僕にとっては決して十 分じゃない。レーサーは常に勝利だけを狙っているものだからね。まだ3戦が終わったばか りで、バイクはこれからまだまだ改良の余地があるし改良していかなければならない。実際 に、今週だけ見ても金曜日から比べれば大きく前進しているんだ。このあとモンツァでテス トをして、チームのホームGPである次のレースに備える」
A・ピット選手談(リタイヤ/8位)
「第2レースではトップグループについて行こうとしたが、毎周、コンマ 一秒ずつ離されてしまうんだ。周回が多ければ多いほど注意が必要になってくるというわけ だ。リアが言うことをきかなくなり苦労したが、それよりも終盤の電気系トラブルによって 3つくらい順位を下げることになってしまった」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チーム監督談
「ふたつの表彰台を狙っていたが、結果は、ふたつの非常に表彰台に近い位置ということになった。金曜日の時点ではかなり厳しい状況にあったが、土曜日には改善されいいレースができたと思う。第2レースでアンドリューのマシンに小さな問題が発生し、ラスト2周でスローダウンを余儀なくされたのは残念。それでも金曜日の状況を思い出せば決して悪くなかったと思う」
阿部典史選手談(リタイヤ/5位)
「好調に走っていただけに、転倒は不運だった。3位を確信していて、そ の前のマシンも目の前に迫っていたから2位を狙っていたんだ。そんな時にフロントをハー ドにプッシュしてしまったようだ。また第2レースはコンディションが大きく変わり、路面 温度が上がったためリアグリップに苦労した」
S・ジンバート選手談(6位/11位)
「第2ヒートの終盤でエンジンがオーバーヒート。パワーが落ちてし まい厳しい状況になった。また路面温度が急激に上がったためスライドがひどかった。第1レースは6位と悪くなかった」
M・ガルシア、ヤマハ・モーター・フランス・チーム監督談
「惜しいところで表彰台を逃したが、その一方でシャシーまわりを改善し自信を取り戻すことができたことは良かったと思う。セバスチャンのエンジンがオーバーヒートを起したのでラジエーターのチェックが必要だ。でも総合的に見て、我々は今かなり高いレベルにあると思う。シーズン序盤でランキング5位につけていることは好材料だ」