モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月7日 フランス
RACE DATA
■大会名称:2009モトクロス世界選手権第8戦フランスGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2009年6月7日(日)
■会場:エルネー
■周回数/ヒート1=19周、ヒート2=18周
■天候:曇り
■観客数:38,000人
REPORT
ラリユが地元フランスで初表彰台を獲得
モトクロス世界選手権MX2の第8戦フランスGP。38,000人ものファンが集まった今回は、冷たい風、そしてしばしば雨の降るなか、荒れたレース展開となった。
ヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス・チームからYZ250Fを駆り参戦しているL・ラリユが奮起。両ヒートとも好スタートを決め、それぞれ4位と5位でゴールした。総合成績では3位に入り、世界選手権で自身初となる表彰台を獲得した。まだ十代のラリユが、ベネルクスGPのN・オバン以来となる表彰台をヤマハにもたらした。
D・グァルネリは、第1ヒートはスタートで出遅れ、さらにゴーグルの交換のためにピットインをするなどが影響し、今シーズン最悪の14位と。しかし第2ヒートでは、スタートを決めるとその後は堅実な走りで3位を獲得し、総合成績では6位となった。
先週のイギリスGPで負った肩の怪我が完治しないまま今大会を迎えたオバンは、予選16番手と厳しいグリッド位置からのスタート。第1ヒートでは強い雨によってマディとなったコースコンディションに苦戦し9位。第2ヒートは、スタートで12番手と遅れたが挽回して8位となり、総合成績では9位に終わった。
シリーズランキングでは、グァルネリがトップのM・ミュスカン(KTM)と29ポイント差で3位。オバンは7位、今回総合3位を獲得したラリユは、前回の17位から11位にジャンプアップした。
次回の第9戦ドイツGPはトイチェンタルにあるナチュラルなレイアウトの高速コース、タルケッセルで2週間後に開催される。トルコGPのウイナーであるUtag Yamaha.comのZ・オズボーンの復帰も予想される。
RESULT Race.1
| 順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | M・ミュスカン | FRA | KTM | 41'36.339 |
| 2 | A・ボワシエール | FRA | KTM | 0'10.784 |
| 3 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | 0'28.291 |
| 4 | L・ラリユ | FRA | Yamaha | 0'52.210 |
| 5 | A・トナス | CHE | KTM | 1'03.251 |
| 6 | V・テイエ | FRA | KTM | 1'11.337 |
| 7 | L・ロンボー | FRA | Kawasaki | 1'18.584 |
| 8 | G・ボラン | FRA | Kawasaki | 1'20.398 |
| 9 | N・オバン | FRA | Yamaha | 1'23.480 |
| 10 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'25.855 |
| 11 | J・ロエランツ | BEL | KTM | 1'28.389 |
| 12 | E・ボブリシェブ | RUS | Yamaha | 1'45.973 |
| 13 | X・ブー | FRA | Suzuki | 1'52.847 |
| 14 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 2'18.686 |
| 15 | K・ロックゼン | GER | Suzuki | -1 Laps |
| 16 | C・スーベイラ | FRA | Yamaha | -1 Laps |
| 17 | M・モンニ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
| 18 | M・ポコック | GBR | Yamaha | -1 Laps |
| 19 | P・ルレ | FRA | Honda | -1 Laps |
| 20 | N・ラーセン | DNK | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
| 順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | M・ミュスカン | FRA | KTM | 40'24.450 |
| 2 | K・ロックゼン | GER | Suzuki | 0'10.728 |
| 3 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 0'20.134 |
| 4 | G・ポラン | FRA | Kawasaki | 0'26.428 |
| 5 | L・ラリユ | FRA | Yamaha | 0'35.910 |
| 6 | M・モンニ | ITA | Yamaha | 0'42.811 |
| 7 | A・ボワシエール | FRA | KTM | 0'45.057 |
| 8 | N・オバン | FRA | Yamaha | 0'46.819 |
| 9 | J・ロエランツ | BEL | KTM | 0'55.077 |
| 10 | V・テイエ | FRA | KTM | 1'16.745 |
| 11 | J・ヴァン・オルベック | BEL | KTM | 1'27.153 |
| 12 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'28.787 |
| 13 | M・ポコック | GBR | Yamaha | 1'30.748 |
| 14 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | 1'32.821 |
| 15 | E・ボブリシェブ | RUS | Yamaha | 1'42.805 |
| 16 | D・ヴェルブルゲン | BEL | Honda | 1'44.338 |
| 17 | P・スミトカ | BEL | KTM | 1'45.586 |
| 18 | X・ブー | FRA | Suzuki | 1'46.883 |
| 19 | L・ロンボー | FRA | Kawasaki | 1'48.517 |
| 20 | C・スーベイラ | FRA | Yamaha | 1'51.269 |
RIDERS RANKING
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | M・ミュスカン | KTM | 284 |
| 2 | G・ボラン | Kawasaki | 250 |
| 3 | D・グァルネリ | Yamaha | 235 |
| 4 | R・ゴンカルブス | KTM | 222 |
| 5 | S・フロサール | Kawasaki | 205 |
| 6 | X・ブー | Suzuki | 177 |
| 7 | N・オバン | Yamaha | 161 |
| 8 | M・モンニ | Yamaha | 134 |
| 11 | L・ラリユ | Yamaha | 115 |
| 15 | Z・オズボーン | Yamaha | 100 |
| 21 | E・ボブリシェブ | Yamaha | 57 |
| 22 | A・ルピーノ | Yamaha | 56 |
| 28 | C・スーベイラ | Yamaha | 21 |
| 35 | M・ポコック | Yamaha | 11 |
| 39 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 6 |
CONSTRUCTORS RANKING
| 順位 | コンストラクター | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | KTM | 330 |
| 2 | Kawasaki | 302 |
| 3 | Yamaha | 281 |
| 4 | Suzuki | 226 |
| 5 | Honda | 210 |
| 6 | TM | 9 |
COMMENT
L・ラリユ選手談(4位/5位:総合3位)
「僕にとってはすごい結果となった。レースでは、上位グループでスタートして、良好なペースを早くつかむことができたし、難しいコンディションのため少々疲れたが、終止良いペースで走ることができた。これは、今後シーズンを戦っていく中でとても重要な経験にもなった。しかも、地元フランスの観客の前で、表彰台に立てたことは本当に素晴らしいことだ」
D・グァルネリ選手談(14位/3位:総合6位)
「スタート直前に雨が激しく降り出した第1ヒートはタフな戦いとなった。スタート後に何人かのライダーをパスしようとしたが、泥のためにゴーグルを外さなければならず、さらにそのゴーグルを交換するためピットインしなければならなくなった。その後12番手まで挽回したが、残り2周でスリップダウンし結果は14位。第2ヒートはアウト側のグリッドからスタートしたらこれが成功し、3番手につけた。最初の3周はぎこちない感じだったが、その後はプッシュして2番手のロックゼンを捕らえた。しかし何度か転倒しそうになったため、その後はリスクをおかさずポジションをキープして3位でゴールした」
N・オバン選手談(9位/8位:総合9位)
「今回は肩の痛みを我慢しなければならなかったが、それほど辛いということはなかったし、スピード自体もかなり良かったと思う。レースは各コーナーに良いラインが1本しかなくて、良いスタートをしなければ、表彰台に上がるのはかなり難しい状況だった。しかし僕は両ヒートともにスタートが悪かったため9位と8位。また今回も厳しいレースとなってしまった」
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