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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

モトクロス世界選手権 MX2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月1日 スウェーデン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権第9戦スウェーデンGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2007年7月1日(日)
■開催地:スウェーデン/ウッデバラ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=21周
■天候:晴れ ■気温:23度
■観客数:28,900人

REPORT

カイローリ、スウェーデンGPで総合優勝

A・カイローリがスウェーデンGPでも圧倒的な強さを見せ総合優勝を果たした。土曜日に行われた予選でポールポジションを獲得したカイローリ。決勝は第1ヒートで惜しくも2位となったが、第2ヒートでは今季18ヒート中15回目のヒート優勝を獲得した。

2週間前の第8戦、硬い路面のセブリエボサーキットで記録した勝利に続いてカイローリは、柔らかくテクニカルなスウェーデンのマッドコースでも高い素質とライダーとしての優秀さを証明した。

第1ヒートでカイローリは第1コーナーにT・ラットレイ(KTM)と並んで進入し転倒。最後尾からの再スタートを余儀なくされる。そこからの30分間、カイローリはすべての才能と能力を駆使し、他の誰も見つけられなかったオーバーテイクポイントを使いアグレッシブな走りを見せる。レースも残り10分に差しかかる頃、カイローリは2番手まで浮上しトップを走るT・シアーレ(KTM)と追撃する。しかしシアーレをかわすには時間が足りず2位でフィニッシュ。

第2ヒート。カイローリは1周目からリードを奪い、第1ヒートの鬱憤を晴らすかのように後続のライダーを引き離しレースをコントロール。C・プーセル(カワサキ)とラットレイとの距離を大きく保ち続けそのまま1位でゴール。シアーレが総合2位、M・シファー(KTM)は3位となり、プーセルが4位だったため、カイローリは今季初めてラインキングで2位のプーセルとの差を100以上とした。

D・グァルネリも第2ヒートで胃痙攣になったが、ヤマハライダーの中で2番目となる総合5位を獲得。グァルネリは最初の予選ヒートをリードし勝てるはずだったが、小さな転倒により6番手に後退。決勝では6位と10位に入った。足首のけがからカムバックを果たしたグァルネリはレース毎に速く、安定感を取り戻しつつある。

C・ナンは、13位と8位で総合10位に入った。英国チャンピオンのナンは、第2ヒートでは4番手につけたものの、上位5位までに食い込むには至らなかった。

K・グンダーセンがトップ集団に戻ってきた。観衆の中にはノルウェー人ファンが大勢含まれ、第1ヒートで前に出た時には大歓声が響く。ポジションをシアーレとカイローリに譲ってしまったが、それでも今季ベストタイの3位を獲得。第2ヒートは、先週からのウイルスによる体調不良でとくに胃の不調が悪く、インターバルの間に嘔吐を繰り返していた。そのためにメディカルセンターいきを余儀なくされ、第2ヒートへの参加ができなかった。

N・オバンは、予選ヒートで転倒。このためラストチャンスを走り、25番グリッドになった。ブルガリアGP前にMX1マシンで練習した際のクラッシュから背中と肩の痛みが続いているオバンは思うような走りができず、20位と13位で総合19位。

カイローリのチームメイト、M・ボニーニは2週間前のブルガリアGPから継続する足首の不具合が響き残り欠場となった。2週間後に控えた2度目の地元レースまでに回復したいところだ。同じくカイローリのチームメイトのA・ルピーノは技術的に難しいこのコースで土曜日の予選を通過することができなかった。C・カンパーノも予選不通過。ブルガリアでのけがで7針縫った肘を土曜日の転倒で再び痛めてしまったためだ。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 T・シアーレ GBR KTM 39'12.533
2 A・カイローリ ITA Yamaha 0'2.840
3 K・グンダーセン NOR Yamaha 0'30.446
4 P・ルレ FRA Honda 0'50.850
5 J・バン・ホーベック BEL KTM 0'54.071
6 D・グァルネリ ITA Yamaha 0'54.926
7 M・シファー GER KTM 0'55.809
8 R・ゴンカルブス POR KTM 1'4.261
9 A・ボアシエール FRA Kawasaki 1'5.570
10 X・ブー FRA Yamaha 1'11.889
11 M・セイストーラ FIN Honda 1'13.440
12 A・ワイアット RSA KTM 1'14.713
13 C・ナン GBR Yamaha 1'16.022
14 J・ドーガン GBR Suzuki 1'19.363
15 C・プーセル FRA Kawasaki 1'26.450
16 G・スワニプール RSA Kawasaki 1'37.272
17 D・バーブルゲン BEL Yamaha 1'41.038
18 T・ソデルストロム SWE Yamaha -1 Laps
19 J・ニコールス GBR Suzuki -1 Laps
20 N・オバン FRA Yamaha -1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 A・カイローリ ITA Yamaha 39'26.334
2 C・プーセル FRA Kawasaki 0'23.434
3 T・ラットレイ RSA KTM 0'35.693
4 G・スワニプール RSA Kawasaki 0'38.502
5 T・シアーレ GBR KTM 0'44.576
6 M・シファー GER KTM 0'52.409
7 S・シンプソン GBR Kawasaki 0'55.133
8 M・セイストーラ FIN Honda 0'56.943
9 C・ナン GBR Yamaha 0'58.578
10 D・グァルネリ ITA Yamaha 1'5.478
11 J・ドーガン GBR Suzuki 1'8.499
12 X・ブー FRA Yamaha 1'9.741
13 N・オバン FRA Yamaha 1'22.699
14 P・ルレ FRA Honda 1'27.069
15 A・ワイアット RSA KTM 1'28.254
16 A・ボアシエール FRA Kawasaki 1'30.972
17 S・テレブランシェ RSA KTM -1 Laps
18 J・バン・ホーベック BEL KTM -1 Laps
19 J・ニコールス GBR Suzuki -1 Laps
20 R・バン・ビフェイケン NED KTM -1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ Yamaha 439
2 C・プーセル Kawasaki 337
3 T・ラットレイ KTM 318
4 T・シアーレ KTM 285
5 P・ルレ Honda 270
6 G・スワニプール Kawasaki 224
7 N・オバン Yamaha 197
8 K・グンダーセン Yamaha 188
11 C・ナン Yamaha 131
13 D・グァルネリ Yamaha 121
14 X・ブー Yamaha 99
20 D・バーブルゲン Yamaha 67
21 M・ボニーニ Yamaha 60
24 M・モンニ Yamaha 55
27 J・タルー Yamaha 40
28 M・バー Yamaha 30
35 X・ヘルナンデス Yamaha 4
37 T・ソデルストロム Yamaha 3
38 釘村 忠 Yamaha 3
39 尾崎 友哉 Yamaha 2

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 439
2 KTM 364
3 Kawasaki 354
4 Honda 276
5 Suzuki 156

COMMENT

A・カイローリ選手談(2位/優勝:総合優勝)

「第1ヒートはスタートが悪く、僕が取ったラインは遮断されていた。タイラと接触してしまったと思う。それでフロントのコントロールを失ったんだ。でも15台を最初の1周で抜くことができた。ちょっと不思議だけどどういう状況だったかは良く覚えてない! たぶん、前を目指してただ一生懸命、できるだけ速く走っただけだと思う。終盤、トップのシアーレに追いついて勝てると思ったけど、フィニッシュの2周前で小さなミスをおかしてしまった。でも僕にとってこのレースは今年1番のレースになった。スタートが悪かったのは初めてだったし、それをなんとか挽回できたからとても満足しているよ。でも楽しかったわけではないんだ。たくさんリスクを犯さなきゃいけなかったからね。第2ヒートは1周目でセイストーラを抜いて、後は自分のペースで走れた。今はプーセルに大きなリードを築いているけど、これからも集中してレースに取り組みたいと思っている」

D・グァルネリ選手談(6位/10位:総合5位)

「けがのために、速さと体力を失ってしまったが。今は以前のレベルに戻すためにイタリアでたくさんトレーニングをしている。それが実を結び始め、毎戦10位以内でフィニッシュできるようになってきた。第1ヒートではスタートが良くなかったけど、ハードに攻めて、すごくいいペースで走れた。カイローリは別として、トップ3に迫るタイムだったよ。第2ヒートの前に胃痛が起きたが、それでも10位でレースを終了できたのはうれしい。毎週進歩しているし表彰台もそう遠くないと感じている」

C・ナン選手談(13位/8位:総合10位)

「自分では調子がいいと思っているが、そのわりには結果が伴わないのでどこかに問題があるのだと思う。疲れたと感じていないから身体的なことではなく精神的なことだろうか? 毎週走りは良くなっていると思うのだけれどそうはならないんだ。進歩していないから本当にがっかりするよ。先週、イギリス選手権で勝った時は良かった。でも以前感じていたのと同じ感覚ではないんだ」

K・グンダーセン選手談(3位/欠場:総合12位)

「今日は表彰台に上がれなかったのでとてもがっかりしている。自分で勢いを感じていたし実際に速かったんだ。でも胃の痛みとウイルスのためにもう4日間お腹の調子が良くない。第1ヒートはできるだけのことはしたけど、レースとレースの間に調子が悪くなってしまったんだ。今は完全な静養を10日間取るように言われていて、原因を探るために明日血液検査を受けるよ」

N・オバン選手談(20位/13位:総合19位)

「今回は今季最悪のレースだったのでがっかりしている。肩の痛みで苦労している上にスタート位置が悪くどうしようもなかった。スタートがうまくできなかっただけでなく、いいラインやリズムを見つけられなかった。今回のGPは忘れて次に進むことにしたい」

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