モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 6月10日 フランス
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第7戦フランスGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2007年6月10日
■開催地:フランス/サンジャン・ダンジェリー
■周回数:第1ヒート=23周、第2ヒート=23周
■天候:晴れ ■気温:28度
■観客数:26,000人
REPORT
A・カイローリ、両ヒートを制覇し優勝!
A・カイローリが両ヒートともトップでフィニッシュして総合優勝を飾った。カイローリは、地元のC・プーセル(カワサキ)とT・ラットレイ(KTM)の追撃を抑えスタートからフィニッシュまで1度もトップの座を明け渡すことのない快勝だった。フランス西部、海岸線に近いこのコースは、路面が硬くフラットな高速レイアウトが特徴。今回の高い気温と湿気は、選手に対し身体的にハードなレースとなった。
カイローリは両ヒートともスタート直後の第1コーナーからフィニッシュまで、レースを完全にリード。昨年9月エルネーで開催されたフランスGPを制したカイローリは、今回も快調に飛ばし、第1ヒートの約3分の1を終えた時点で、プーセルに20秒のリードを築く勢い。第2ヒートもほぼ同様の展開。このヒート、プーセルはカイローリに接近する場面も見せるが結局追い抜きを試みるまでには至らず、逆に終盤カイローリがリードを拡大し優勝。カイローリはこれで、今季7戦中6回目の総合優勝。同時に今季5回目の両ヒート制覇となった。
N・オバンは、自身の地元のファンと応援団の前で奮闘。前週に行われたフランス選手権でも全3ヒートで優勝しており、今大会のために猛練習を積んできた。両ヒートとも順調なスタートを決め6位と5位でフィニッシュ。ヤマハ選手としてはカイローリに次ぐ総合5位となった。D・グァルネリは土曜日の予選で転倒、不利なグリッドからのスタートや、第2ヒートでは転倒があったにもかかわらず総合10位になった。
K・グンダーセンは予選で転倒。決勝に進める12位までに入ることができずラストチャンスを経ての決勝出場を果たした。決勝は胃を痛めるという条件下で力走するも、両ヒートとも16位まで追い上げるのが精一杯で総合17位に終わった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'10.262 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'19.907 |
3 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'26.214 |
4 | P・ルレ | FRA | Honda | 0'31.346 |
5 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'37.424 |
6 | N・オバン | FRA | Yamaha | 0'48.313 |
7 | J・ドーガン | GBR | Suzuki | 0'56.978 |
8 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 0'58.474 |
9 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 1'0.262 |
10 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'2.358 |
11 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 1'9.704 |
12 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'11.314 |
13 | C・ナン | GBR | Yamaha | 1'11.589 |
14 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'12.025 |
15 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'20.422 |
16 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 1'43.854 |
17 | J・タルー | FRA | Yamaha | -1 Laps |
18 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
19 | S・ハンブリン | USA | Suzuki | -1 Laps |
20 | J・ニコルス | GBR | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'51.369 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'16.066 |
3 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'24.009 |
4 | P・ルレ | FRA | Honda | 0'27.649 |
5 | N・オバン | FRA | Yamaha | 0'31.096 |
6 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'32.163 |
7 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'49.268 |
8 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | 0'59.265 |
9 | C・ナン | GBR | Yamaha | 1'2.553 |
10 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'16.396 |
11 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'19.979 |
12 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'21.894 |
13 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 1'48.756 |
14 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
15 | J・タルー | FRA | Yamaha | -1 Laps |
16 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | -1 Laps |
17 | M・セイストーラ | FIN | Honda | -1 Laps |
18 | J・ニコルス | GBR | Suzuki | -1 Laps |
19 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | S・ハンブリン | USA | Suzuki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 342 |
2 | C・プーセル | Kawasaki | 272 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 258 |
4 | P・ルレ | Honda | 209 |
5 | T・シアーレ | KTM | 206 |
6 | G・スワニプール | Kawasaki | 173 |
7 | N・オバン | Yamaha | 165 |
8 | K・グンダーセン | Yamaha | 149 |
12 | C・ナン | Yamaha | 89 |
14 | D・グァルネリ | Yamaha | 70 |
15 | X・ブー | Yamaha | 63 |
16 | D・バーブルゲン | Yamaha | 62 |
17 | M・ボニーニ | Yamaha | 60 |
20 | M・モンニ | Yamaha | 55 |
27 | J・タルー | Yamaha | 30 |
28 | M・バー | Yamaha | 29 |
34 | X・ヘルナンデス | Yamaha | 4 |
36 | 釘村 忠 | Yamaha | 3 |
37 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 2 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 342 |
2 | Kawasaki | 283 |
3 | KTM | 277 |
4 | Honda | 209 |
5 | Suzuki | 120 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「ここで勝つのはすごく重要だったし本当に楽しめた。文句はないよ。プーセルといいバトルを見せたかったので、その意味で第2ヒートは素晴らしかった。第2ヒートは彼がとても速かったけれど、リードを広げるための自分のチャレンジは本当に楽しかった。ランキングポイントでは今いい状況だけれど、もっと優勝を狙っていきたい」
N・オバン選手談(6位/5位:総合5位)
「きのうはフリー走行でいいラップタイムを出したけど、レースではスタートがうまくいかなかった。第1ヒートではうまく逃げたけど、アウト側に押されてしまった。その後もいいリズムにならならず、かなり努力はしたけど結局6位。第2ヒートではゲートがスタート前に動いてそれで集中力が削がれ、第1コーナーでは後方になってしまった。でも最初のラップはうまく走れて、その後いい感じのラインをいくつか見つけたからいろいろなところで他のライダーを抜くことができた。楽しかったよ! 日本GPでは満足いかなかったが、いい感じに戻ってきた」
D・グァルネリ(8位/14位:総合10位)
「第1ヒートはとてもいいスタートだったけど、土曜日の予選が26位だったから、大きなプラスにはならなかった。レースではプッシュしたし、スピードも良かったから8位になれた。僕の今日のペースを考えるとトップ5も可能だったと思う。第2ヒートはゲートが落ちなくて、最後にスタートした。最初はプッシュしたけど転倒してリズムを失った。でもせめてポイントを取ろうと頑張った。まだ足首のけがが完治してないし、今のところは、すべてのヒートでできる限り上位でフィニッシュしてポイントを獲得するのが大事なんだ」
K・グンダーセン選手談(16位/16位:総合17位)
「しっかり走れていたら今日は10位以内が確実だったと思う。でも胃けいれんがひどかった。何度も吐いて、トイレにいかなくてはならなかった。最初の2ラップは大丈夫だったけど、その後は完走を目指しての走りが精一杯。あまり良い週末じゃなかった」