モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 5月27日 日本
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第6戦日本GP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2007年5月27日
■開催地:日本/宮城県
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:晴れ
■観客数:24,000人
REPORT
カイローリが総合2位を獲得!
モトクロス世界選手権・第6戦日本GPがスポーツランドSUGO(宮城県)で開催。ここまで第5戦全勝していたA・カイローリは、第1ヒートを3位、第2ヒートでは優勝するも総合2位。2006年最終戦から続いていた連勝記録は6でとまったが、好成績を収め、ランキングトップを守った。
第1ヒートはランキングで2位につけるC・プーセル(カワサキ)がホールショット。カイローリは第1コーナーを5番手とするが1周目を4番手で終える。その後トップのプーセルが2番手以下を大きく引き離し独走態勢を作る。またカイローリは中盤にT・シアーレ(KTM)をかわし3番手に浮上し、前方のT・ラットレイ(KTM)の追撃に入る。
レースが中盤に入ると、プーセルが徐々にペースダウン。ここからラットレイ、カイローリが猛チャージし、13周目にラットレイがトップに浮上する。カイローリも続くかと思われたがダブルヘアピンで転倒し、1、2番手から大きく離されるが、その後はポジションを守り3位でフィニッシュした。トップはプーセル、2位はラットレイ。
第2ヒート、ホールショットはカイローリ。これにラットレイとプーセルが続き、優勝候補の三人が序盤から激しいバトルを展開。しかしその後カイローリは徐々にラットレイ、プーセルとの差を広げると1位でフィニッシュ。一方2位には、中盤にピットインをしながらも挽回したプーセルとなり、総合優勝はプーセル、カイローリは総合2位にとなった。その他ヤマハ勢ではK・グンダーセンは第2ヒートを5位という活躍を見せた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 39'46.883 |
2 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'05.524 |
3 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0'38.961 |
4 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'50.085 |
5 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 1'06.766 |
6 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'20.922 |
7 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | 1'29.206 |
8 | S・ハンブリン | USA | Suzuki | 1'32.731 |
9 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'33.926 |
10 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 1'52.288 |
11 | J・ドーガン | GBR | Suzuki | 2'02.674 |
12 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | -1 Laps |
13 | N・オバン | FRA | Yamaha | -1 Laps |
14 | D・バーブルゲン | BEL | Yamaha | -1 Laps |
15 | 小島 康平 | JPN | Suzuki | -1 Laps |
16 | 平田 優 | JPN | Honda | -1 Laps |
17 | S・シンプソン | GBR | Kawasaki | -1 Laps |
18 | C・ナン | GBR | Yamaha | -1 Laps |
19 | 尾崎 友哉 | JPN | Yamaha | -1 Laps |
20 | E・ブロウネ・バンクス | GBR | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'44.367 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'05.667 |
3 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'09.007 |
4 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'30.867 |
5 | T・ラトレイ | RSA | KTM | 0'44.728 |
6 | P・ルレ | FRA | Honda | 0'47.758 |
7 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | 1'03.866 |
8 | C・ナン | GBR | Yamaha | 1'07.021 |
9 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 1'12.036 |
10 | 小島 康平 | JPN | Suzuki | 1'17.201 |
11 | D・グァルネリ | ITA | Yamaha | 1'19.984 |
12 | M・バー | GBR | Yamaha | 1'26.537 |
13 | D・バーブルゲン | BEL | Yamaha | 1'32.576 |
14 | S・シンプソン | GBR | Kawasaki | 1'34.426 |
15 | J・ドーガン | GBR | Suzuki | 1'35.437 |
16 | N・オバン | FRA | Yamaha | 1'36.083 |
17 | M・シファー | GER | KTM | 1'43.889 |
18 | 釘村 忠 | JPN | Yamaha | 1'58.383 |
19 | J・ニコルス | GBR | Suzuki | 2'05.405 |
20 | 平田 優 | JPN | Honda | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 292 |
2 | C・プーセル | Kawasaki | 228 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 218 |
4 | T・シアーレ | KTM | 175 |
5 | P・ルレ | Honda | 173 |
6 | G・スワニプール | Kawasaki | 147 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 292 |
2 | Kawasaki | 239 |
3 | KTM | 237 |
4 | Honda | 173 |
5 | Suzuki | 103 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(3位/1位:総合2位)
「今日はコンディションが良かっただけに総合2位はアンラッキーだった。第1ヒートでは思うような結果が得られなかった。コースがウェットだったから注意深くなりすぎてかわすのに時間がかけすぎてしまったんだ。転倒についてはスピードを出しすぎたままコーナーに突入してしまったのが原因。とにかく今日はいいラインで走ることができなかったことが敗因だといえる。2番手で前を走っていたラットレイはいいライン取りをしていたのにね。レース開始後10分ぐらいで疲れを感じたことも勝てなかった要因だろう。日本のみんなの前では残念な結果に終わってしまったけど、次のフランスGPは楽しみにしていてほしい」
尾崎友哉選手談(19位/21位:総合24位)
「全日本ライダーの中でトップに立てず、また海外のライダーのなかに食い込んでレ-スを進めることができなかった。しかしコースが全日本の時と比べて荒れていたにもかかわらず、両ヒートともに積極的に攻めの走りができたことには満足している。特に第2ヒートは、1周目にピットに入って、そこから追い上げて21位に入れた。海外ライダーの走りから感じたものを、トレーニングを通して実現し全日本に生かしていきたい」
釘村忠選手談(24位/18位:総合22位)
「全日本で経験しているバトルに比べ当たりの激しさやライン取りなど非常にレベルが高かった。またライダー一人一人の気迫、レースへのモチベーションなど自分に足りないもの多く感じることができた。自分と海外ライダーとの差を見せつけられて悔しさはあるが、得たものも多く良い経験になった」
小島太久摩選手談(22位/25位:総合27位)
「予選を終えて自分がイメージしていた走りができず、悔しい結果となった。今日はスタートで遅れて、混戦の中でレースをする機会が多く、海外のライダーと1対1でのバトルでは相手の気合いに押されてしまう場面が多かった。その中で感じた勝負にこだわる強い気持ちは、今自分に足りないもの。本当に良い経験となった」
渡辺学選手談(27位/28位:総合30位)
「今回はチャレンジという気持ちが強かったので、いつもよりもアグレッシブな走りを心掛けた。そのなかで意識的に海外のライダーにバトルを挑んで、ライン取りやギャップのこなし方など、多くを学ぶことができた。海外のライダーにかなわなかった悔しさはあるが、今の自分にとって足りないものを感じる充実したレースとなった」
光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談
「尾崎選手は、前回の全日本選手権で、最初から攻めの走り、またあきらめない気持が前面に感じられる走りができていたので日本GPでも、その時の走りができるように心掛けてもらった。結果は決して良いとはいえないが、積極性のある走りができていたと思う。この調子で全日本を走れれば、さらに良い結果が生まれることだろう」
川崎智之、チーム・YZ監督談
「結果については満足できないものだった。このチームのライダーは、上を目指しているので、今回の機会を消化レースとしたか、チャレンジの場としたかは、今後のレースに反映されるはず。監督としては、今回を自分で振返り、メンタル、フィジカル、テクニックすべてにおいて自分なりに改善していってくれることを期待する」