モトクロス世界選手権 MX2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMX1クラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月22日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第3戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MX2クラス
■開催日:2007年4月22日(日)
■開催地:ポルトガル/アジェンダ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:晴れ ■気温:27度
■観客数:18,000人
REPORT
YZ250Fのカイローリが今季3勝目を飾る!
ランキングトップをいくA・カイローリがYZ250Fを駆り開幕以来の3連勝を飾った。予選でトップタイムをマークして決勝に臨んだカイローリは第1ヒート、前戦スペインGPのとき同様スタートの遅れからトップのC・プーセル(カワサキ)に6秒の差をつけられる。しかしラスト5周で逆転。その後ミスにより、ソフトなダート部分に突っ込むシーンも見られたが、結局プーセルを引き離して優勝した。
第2 ヒートはプーセルが激しく転倒し、右足首を痛めてリタイヤ。その数ラップ前に転倒していたカイローリは、その後再走しP・ルレ(ホンダ)をかわしてトップに浮上するとそのままチェッカーフラッグを受けた。
カイローリのチームメイト、M・ボニーニは両ヒートでそれぞれ6位/10位に入り、総合6位。自身グランプリでのベストリザルトを獲得した。第1ヒートは、35分プラス2ラップのレースの大部分で3番手をキープしていたが、残り3ラップで後退した。またN・オバン(ヤマハ)は第2ヒートでは自身最高位となる2位でフィニッシュし、ボニーニに続く総合7位に入った。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 39'42.522 |
2 | C・プーセル | FRA | Kawasaki | 0'3.906 |
3 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'34.945 |
4 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'36.231 |
5 | T・ラットレイ | RSA | KTM | 0'37.315 |
6 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 0'38.439 |
7 | P・ルレ | FRA | Honda | 0'42.175 |
8 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | 0'44.298 |
9 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 0'55.593 |
10 | M・モンニ | ITA | Yamaha | 1'5.788 |
11 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | 1'11.558 |
12 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 1'15.496 |
13 | C・ナン | GBR | Yamaha | 1'17.724 |
14 | X・ブー | FRA | Yamaha | 1'19.864 |
15 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'21.090 |
16 | J・タルー | FRA | Yamaha | 1'35.178 |
17 | X・ヘルナンデス | ESP | Yamaha | 1'39.655 |
18 | N・オバン | FRA | Yamaha | 1'46.044 |
19 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 1'47.928 |
20 | S・ハンブリン | USA | Suzuk | 1'48.989 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 40'28.619 |
2 | N・オバン | FRA | Yamaha | 0'5.177 |
3 | P・ルレ | FRA | Honda | 1'11.104 |
4 | A・ボアシエール | FRA | Kawasaki | 0'15.720 |
5 | K・グンダーセン | NOR | Yamaha | 0'21.245 |
6 | T・シアーレ | GBR | KTM | 0'29.073 |
7 | S・シンプソン | GBR | Kawasaki | 0'32.641 |
8 | G・スワニプール | RSA | Kawasaki | 0'42.419 |
9 | S・フロサール | FRA | Kawasaki | 0'45.907 |
10 | M・ボニーニ | ITA | Yamaha | 0'52.424 |
11 | M・セイストーラ | FIN | Honda | 0'57.183 |
12 | X・ブー | FRA | Yamaha | 0'59.482 |
13 | T・チャーチ | GBR | Kawasaki | 1'6.100 |
14 | C・ナン | GBR | Yamaha | 1'11.044 |
15 | A・ワイアット | RSA | KTM | 1'18.428 |
16 | J・タルー | FRA | Yamaha | 1'39.575 |
17 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 1'41.297 |
18 | R・ゴンカルブス | POR | KTM | 1'44.148 |
19 | J・バン・ホーベック | BEL | KTM | -1 Laps |
20 | D・バーブルゲン | BEL | Yamaha | -2 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 147 |
2 | C・プーセル | Kawasaki | 103 |
3 | T・ラットレイ | KTM | 98 |
4 | P・ルレ | Honda | 87 |
5 | T・シアーレ | KTM | 79 |
6 | K・グンダーセン | Yamaha | 75 |
7 | G・スワニプール | Kawasaki | 72 |
8 | N・オバン | Yamaha | 69 |
9 | M・セイストーラ | Honda | 61 |
10 | A・ボアシエール | Kawasaki | 57 |
14 | M・モンニ | Yamaha | 45 |
15 | X・ブー | Yamaha | 41 |
16 | M・ボニーニ | Yamaha | 40 |
18 | C・ナン | Yamaha | 27 |
21 | D・バーブルゲン | Yamaha | 23 |
22 | J・タルー | Yamaha | 19 |
28 | M・バー | Yamaha | 5 |
30 | X・ヘルナンデス | Yamaha | 4 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 147 |
2 | Kawasaki | 127 |
3 | KTM | 117 |
4 | Honda | 87 |
5 | Suzuki | 57 |
COMMENT
A・カイローリ選手談(優勝/優勝:総合優勝)
「このレースで勝てて、本当にうれしい。2005年にもここで両ヒートとも勝ってチャンピオンにつながった。今回もここで大きくリードすることができた。今日の僕の戦略は良かった。他の選手よりも速さがあることがわかっていたので、レースの前半は待って、後半プッシュした。スタートがうまくできるように猛練習したが、その成果がでた。第2ヒートで腕があがって、転倒。プーセルはかなり前を走っていたが、転倒するまでは追いつけると思っていた。転倒後はマシンにダメージを受けて、ハンドルバーが少し曲がってしまったけど、2番手を見据えて走った。でもプーセルが転倒しているのを見て、再び勝利を目指してプッシュした。そしてそれが報われたと言うわけだ」
M・ボニーニ選手談(6位/10位:総合6位)
「第1ヒートのスタートは良くて、プーセルのラインとスピードについていこうと思ったが、残り3周というところで疲れてしまった。第2ヒートはスタート時にバイクがウイリーしてしまい、また周回を重ねるにつれて疲労がでてしまった。今年はいくつかの問題から、シーズンの準備は最高の状態というわけにはいかなかったが、今日はこれまでのベストリザルトを獲得でしたし、ランキングも上げることができとても良いレースになった。でもこれに満足することなくもっと上を目指して頑張ろうと思っている」
N・オバン選手談(18位/2位:総合7位)
「第1ヒートはクラッチ調整をミスしてしまった。レース中にソフトに調整しようと試みていたのだが、間違って違う方にしてしまいピットインしなければならなくなった。その後はポイントを得ようとハードにプッシュした。あれがなければ表彰台に立てていたかもしれないね。この第1ヒートで多くのエネルギーを使ってしまったようで、第2ヒートでは前の方を走っていたのにペースをつかむために一度スローダウンし、その後再びプッシュすることとなった。でも2位はこれまでのベストリザルトなので満足している。自分はクラッチの調整をできると思っていたが、次のグランプリではいじらないようにするよ!」
K・グンダーセン選手談(12位/5位:総合8位)
「第1ヒートの第1コーナーは26番手で通過。ひどいスタートだった。がんばって12位まで挽回したが、それ以上は無理だった。第2ヒートもスタートが悪くて15番手から20番手まで落ちてしまった。それから最後まで力走して最後の10分間に多くのライダーをパスした。これには満足している。体はできているし、スタートさえちゃんとできれば、やれることはわかっているだけに残念だ」